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Retro-gaming and so on

MYST

ゴメン、実はこのゲームやったことがない。
しかし同時に、出た当時はやたら有名だったのだ。
この当時(1993年)、やっとこさカラーマックがフツーに成りはじめて、そこで見せるグラフィックスがやたら綺麗だ、ってぇんで持ち上げられていた。

このゲームはハッキリ言って、ゲーム性がどうの、とか言うゲームじゃないと思う。いや、やったことねぇから知らんのだけど。
ただ、このゲーム製作で使われたツールが、これによって認知度がやたら広まったのは事実だと思う。
このゲームはAppleが開発したプログラミング言語、HyperCardで製作されている。従って、これこそMacintoshベッタリのゲームなのだ(このHyperCardはメチャクチャ人気があったにも関わらず、後に、Apple CEOに復帰したスティーブ・ジョブズの手によって何故か葬り去られる)。
そして、同時に、これによって知名度を上げたソフトウェアがある。ご存知PhotoShopだ。1990年に発売された初代PhotoShopは、記憶が確かならこのゲームによって認知度をグーッと上げた。取り込み画像を自在に加工してゲームのバックグラウンドにした恐らく初めての例なんじゃないか。
それで、恐らく(当時の)マルチメディアソフト、AdobeのDirectorも使われてる。これで動画作成をしてQuickTimeに変換してゲームに載せる、と。まさしく(当時の)MacがMacであるが故のソフトウェア資産で生み出されたゲームが、このMYSTである。

ところが、このゲームの天下、つまり「Macの先進性の証明」の天下も長くは続かなかった。MYSTがリリースされたホンの数カ月後、MS-DOS機でDOOMと言うゲームが出る。MYSTはプリレンダリングの画像しか使ってないが、DOOMは真の3Dゲームだったのだ。
時代は3Dゲームへと動いていく。MS-DOSはそれに敏感に反応し、Windowsを経由して3Dへの親和性を高め、ここからゲーミングプラットフォームとしても花開いていく(実際、それまでは酷評の方が多かった・笑)。
一方、実は「評判とは違い」グラフィックに弱いMacintoshは、3Dを自在に扱える性能を持たず、インテルMacになるまで長い暗黒時代を迎える事となる。

いずれにせよ、このMYST。Mac OS XになってインテルMacが出るまで、「先進的なMacintosh用ゲーム」としては最後っ屁である。


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