うん、タイトルのまんま。
カプコンって言えばこないだ書いたEye of the BeholderのSFC版の移植をやっていた。PC版でもEye of the Beholder2の移植はカプコンだった。この時期、長らく日本での版権を握っていたポニーキャニオンから離れ、AD&Dのビデオゲーム関連の版権はカプコンに一時期移ってたんだよな。ベルトスクロールアクションの、それこそミスタラ英雄戦記とか作る関係もあったんだろうけど。
いきなりカプコンがAD&D?とか当時驚いたんだけど、実はカプコンって権利取るのが上手い、って言えばアレなんだけど、要するにIP作るのは全般的にヘタクソだったんだよな。他社から権利貰って、ってのが異様に多い。
どっちかっつーと、ロックマンとか、あるいはストリートファイターIIのキャラとかの方が珍しいんだよ。セガもそうなんだけど、ぶっちゃけ、アーケードでアクション作るの上手いメーカーってキャラ性とか産むのがどっちかっつーとヘタクソな印象がある。
だからファミコンとかスーファミのゲーム調べてみると、カプコンって「自社でキャラ作りました」とか言うよりは圧倒的に他社からライセンス買って、ってのが多いのよ。それでもディズニーとかマーベルコミックス辺りから買ってくるのはさすがに大したモンなんだけどさ。
でもこの辺の、特にアメリカのIPの「権利」って値段バカ高いと思うんだよ、市場的に。実際、Wizardryの権利買ったアスキーも実は苦しんでたらしいし、それもあって、「あまりゲームに詳しくない」ポニーキャニオンみたいな金持ってる大企業じゃないと、海外ゲームの権利が買えなかった、ってのはあるのよね。
でもカプコンってそこまで「大企業」でもなかったろうから、この「権利金」で結構苦しんでたんじゃねぇのかな、とか思ってる。アーケードやってたから日銭はある程度入ってくるだろうけど、家庭用でビッグ・ヒット、ってそうそう出ねぇだろうからなぁ。ってか出た記憶がない。ホント、ストリートファイターIIがマグレアタリ、って印象なんだよなぁ。
まぁ、個人的には、アクション苦手だし、RPG殆ど出してなかったカプコンですし。縁が遠かったわけですが。
スウィートホーム(FC):
一種、「幻の名作」になってしまったカプコン初(多分)のRPG。ホラーRPG、と言う形式の一種スタンダードになってるらしい。良く知らんが(笑)。
しかし、これも他社から権利を買った・・・為、今や再販が厳しい事になってしまった。
元々は伊丹プロダクション製作の映画で映画のゲーム化、だったのだ。
カプコンはこれ以前にも伊丹監督の「マルサの女」をADVゲーム化してる。カプコンはこの様にとにかく他社のIPを取るのが上手い。映画自体がヒットしてる(っつーかしそう)なトコで競合他社より抜きん出た行動である。フツーは出来ない、だろう。
ところが、スウィートホームの監督と伊丹プロ、東宝の間で訴訟問題が起き、結局このゲームの権利は一体どうなってしまったのか良く分からない。結果、このゲームは名作の誉が高いのに再販もクソも無くなってしまったのである。要するに「触らぬ神に祟りなし」なわけだ。
ブレスオブファイア - 竜の戦士 - (SFC):
まさかシリーズ化する程人気が出る、たぁ思わなかった。
当時、ストリートファイターIIが売れてたけど、RPGブームだったんで、カプコンが調子に乗って作っただけ、のゲームだと思っていた(笑)。
僕?いや、一応(中古で)買ったんだけどさぁ・・・とにかく、オープニングのイベントが長すぎるんだよな。こういうのって(当時の)スクエアの得意技なんだけど、ぶっちゃけ、どっちかっつーと嫌いなパターン。観てるウチに飽きてくんだよ。パッパとゲーム初めさせてくれ、みてぇな。どうしてもそうなる。
あと、正直パッケージ絵とかダサいんだよ(笑)。
何だろ、セガに共通するダサさっつーか・・・・・・(笑)。
いや、異種族モノにしたい、って言う着眼点は買うんだよ。でもぶっちゃけ、着眼点「だけ」なんだよな(笑)。もうパッケージの絵とか、色気とか可愛さとか、茶目っ気とかねぇじゃん。子供向け絵本のノリに近くて・・・こういうトコ、セガと似てるのね。どうも僕のテイストでは受け入れづらいのです。
ちなみに、以前チラッと書いたけど、プレステのブレスオブファイアIIIは外人が選ぶベストレトロRPGの第5位にランクインしてる。
それは未プレイなんで、僕は何とも言えないんだけどね。
アイ・オブ・ザ・ビホルダー (SFC):
まぁ、前紹介したゲームなんで。
面白さは保証する。でも当時のSFCの洋ゲー移植の特徴なんだけど、基本的に何も手を加えてないのね。FC時代に良くあった「家庭版移植における工夫」ってのが無くなってる。
少なくとも、画像は何とかならなかったのか。パソコン版そのものを持ってくる、って辺りに、やっぱカプコンの「ゲームのキャラ作り」とかの本質的な弱さが見えてくるのだ。ストリートファイターIIの成功はやっぱ「偶然だった」って言えるんじゃないか。本当にセンスがあったら、当時のアメリカのゲームの弱い部分、つまりグラフィックを挿し替えた方が日本人には売れる筈、って直感的に分かる筈なんだけどなぁ。
だからカプコンのセンスも突き詰めると信用出来ないのだ。
まぁ、アクションゲーム屋としてのカプコンは多分皆が考えてる通りで、評価は高いんでしょう。僕がアクションダメ、なだけでね。
でもアクション屋をRPGで斬る、ってのもたまにはメチャクチャな意図でエエんちゃうか、と。
そーゆーことです。