くだらんけど面白いオススメアニメ第二弾。
もう競女!!!!!!!!紹介しちゃったんで怖いものが無いのである(謎
コロナ禍の中、おっぱいの話でも観て心を癒そうじゃないか。
唐突だが設定は以下の通り。
と言う無茶苦茶な世界観の、なんと時代劇である。
それが今回紹介する、魔乳秘剣帖(2011)である。
一種、パラレルワールドの話、として考えて良いだろう。
戦乱の世が終わって、太平の世になった江戸時代。
江戸幕府は乳の大きさによるヒエラルキーで世を治める事を採択した(なんのこっちゃ・笑)。
まぁ、現実世界では士農工商のシステムで世の中を治めていたわけだが、その構造が乳の大きさに変わったわけだな(苦笑)。結果、例えば武家も商家もあるわけだが、その社会的地位に関わり無く巨乳は優遇され、貧乳は差別される。つまり、たとえ武家に生まれた女性だとしても、貧乳だったら先がないわけだ。そういう世界観だ。マジでこれもイカれた設定である(笑)。
原作漫画は角川に吸収される前のエンターブレイン社の雑誌に連載されてたモノである。話のベースは基本的には山田風太郎が書いてた小説世界のようなカンジかな。どっちにせよトンデモ時代劇である(笑)。
ちなみに、この漫画の掲載誌は、アダルトゲームの専門誌だった模様で、決して漫画雑誌ではない。
しかし、旧アスキーの時からそうだったんだけど、アスキー系の漫画は漫画雑誌掲載じゃ無いが故、ときたま「とんでもない漫画」が出てくる事があった。要するにフツーの漫画屋のコードじゃ思いつかないような自由な漫画が描ける可能性があった、と言う事である。かなりのデタラメが許されるのだ。
それもあって、魔乳秘剣帖と言う怪作が無事この世に出てきたのだろう。
簡単なあらすじ紹介。
徳川幕府に乳の大きさによる治世を勧め、幕府の重鎮と化した魔乳一族。この魔乳一族は豊胸の術を記述された門外不出の秘伝書を持っており、また、巨乳を貧乳化する剣術、乳斬りを持っている。
魔乳一族の頭領である魔乳胸則の末子、魔乳千房(ちぶさ、ではなくちふさ、である・笑)は一族と江戸幕府が唱える「乳(の大きさ)こそがこの世の理」と言う思想に常々疑問を感じていた。
しかし、かつて魔乳一族に敵対し滅ぼされた胸杜一族の血もひいてるせいで、一族から異端の眼を向けられていた千房は、何故か頭領胸則から次期頭領に指名されてしまう。それを機に千房は魔乳一族から離反、秘伝の書を持ち出し、魔乳の里から出奔する。
そこから彼女を狙う魔乳一族の刺客と闘いながら、世の中の理をひっくり返そうとする、千房の逃避行が始まるのである。
そして、胸杜一族の血なのか、千房は他の魔乳一族と違い、乳斬りによって敵の乳房の大きさを吸収し、自らが巨乳化していく体質を何故か所持していた。
また、どうやら胸杜一族には自在に乳の大きさを他人に分け与える事が出来る乳流れと呼ばれる技術も存在していた模様。果たして乳流れとは何なのか。
千房はその術を獲得出来るのか。その謎に千房は迫っていくのである・・・。
と言う極めて馬鹿馬鹿しいお話である。いわば山田風太郎冗談バージョンだな(笑)。
しかし、最初は結構フザけた話、ってカンジでスタートするこの話だが、巻数を重ねる毎にどんどん大真面目なドラマとなっていくのである。なかなか読み応えがあって良い漫画である。とは言っても、どこまで行っても所詮乳の話だけどよ(笑)。
さて、原作漫画は全7巻完結なのだが、このアニメはそのうちの6巻までのエピソードを取捨選択して再構成してる。なかなか職人芸な纏め方だ。濃い話を読みたい人は原作漫画の方をオススメするが、あくまで楽しいアニメを観たいだけ、の人なら、このアニメ、全12話を観るだけで十二分に満足出来ると思う。
時代劇(っつっても殆どファンタジーだが)に抵抗が無い人、剣による正統派バトル(なのかこれ・笑?)を観たい人、にはオススメである。
是非とも、コロナ禍を豊な胸で、もとい心で過ごしたい方には、観てもらいたい。
なお余談だが、競女!!!!!!!!も魔乳秘剣帖も「映像化するならアニメしかあり得ない」作品である。要するに、原則実写化は無理だろう。そういう意味でもオススメなアニメになる。
実際問題、本当の事を言うと実写化は可能だろう。ただし、この手の作品は、今までの経験上、実写化されると、十中八九、人気AV女優を主役にした超低予算Vシネマの類になってしまう。そしてAV女優のクソな演技としょーもない演出で原作ファンをガッカリさせるのだ。
そして絶対このテの作品は、いくら面白くてもハリウッドは逆立ちしても決して手を出さない(笑)。むしろ手を出したらそれこそビックリである(笑)。
と言うわけで、やっぱり「アニメだからこそ」映像化可能な作品となる、のだ。
