私は、42歳でママになった。
結婚するまで、
「妊娠」「子供が生まれる」って、「トコロテン」みたいな感じ?って思っていた。
結婚→妊娠→出産→ママ、いぇ~い♥️みたいな(アホ)感じで。
でも。
それは、大きな間違いであることを知ったのは、結婚してから。
だって、そんな話、誰も教えてくれなかったし。
苦労することなく子供を授かった人も多いから、教えない、んじゃなくて、知らないのかも、だけど。
だけど今は、わかっている。
子供をさずかり、無事に母と子が生きて出産を越えられるのは、ものすごく幸運なことだ、ということが。それは、令和の時代になっても、だと思っている。
妊娠、出産は、病気ではないけれど、やっぱり命がけのことであること。
妊娠は、奇跡と幸運の塊であることを。
そして。不妊治療を経て、42歳で息子が家にくるまで、泣いたこと、は数えきれない。
40歳を越えたら、妊娠率はがくんと下がるんだよね~という真実であろう言葉に泣き。
高齢出産って、これこれな子供が産まれる確率が増えるらしいよ、なんていうガセ情報に泣き。
職場で泣いたことはなかったけど、病院帰りに泣いたことは数知れず。
それに。
悪気はないこともわかっていたけど。
ある日、夫が。
「今は、善行を積み重ねているんだ。
地下鉄で、ご老人や妊婦さんに椅子を譲ったり、ゴミを拾ったり。小さな良いことをしてる。
神様がそれを見ていて下さって、あいつ、頑張ってるな、あいつにも良いことを授けよう、子供をあいつのとこに送ろうって思ってもらえないか、と思ってるんだ」と。
嬉しい反面、プレッシャーとその希望をかなえてあげられてない(私のせいではないと頭ではわかっていても)ことに悲しくもなり。
本当に凹んでばかりだった。
そんな時に、看護師さんが私に言ってくれた言葉について、今日は書きたいと思います。
流産し、次の日に手術、という日の夜。
(前日から入院していました)
悲しくて、なんで私だけ?何が悪いんだろう?みたいな気持ちとで、眠れない夜を過ごしていた病室に。
私より年上の看護師さんが、ひょっこり入ってきてくれて。
病院とは関係のない話をしてくれた後に。
自分は看護師だから、不規則で、眠らないと明日にひびく、と思って、「眠らなくちゃ、眠らなくちゃ」って、焦り、余計眠れなくなっていた時が若い頃にあること。
そんな時に尊敬しているドクターから、「眠っていなくても、体を横たえて、目をつむっていると、寝ているのとほとんどかわらないんだよ。それだけで、80%くらい寝ていることになるんだ。」って、言われたこと。
だから、無理をして、「眠らなくちゃ‼️」って思わなくても、目をつむって横たわっているだけでいいみたいですよ~と。
たぶん。その看護師さんは、私の心に寄り添って、その言葉を私の病室に置いていってくれたのだと思う。
それから。
無理して眠らなくても、目をつむっているだけでいいんだ、と思うと楽になった。
夜眠れない時に。
それは、悲しい時だけでなく。たぶん、年齢のこともあり(笑)
不眠気味になる時もあって。
そういう時に、思い出す。
無理に眠ろう、としなくても、体を横たえて目をつむっているだけで、体はリセットされているから、大丈夫‼️だという看護師さんの言葉。
そして。
今日もし、眠れないと思っている方がいらしたら。
無理して眠らなくちゃと思わなくても、目をつむって体を横たえているだけでいいみたい、とお伝えしたい。