私の中で、「キャンディキャンディ」と双璧をなすのが。
木原敏江先生の「アンジェリク😆♥️」
連載もキャンディキャンディから遅れること2年。1977年からキャンディキャンディが終わったのと同じ、1979年まで連載されていた。
さて。アンジェリク。
キャンディキャンディより少し大人な内容で、小学生の私には理解できないところもあったっけ。
大人になって読み返し、「ああ、そういう意味だったんだ‼️」とやっと理解したところも。
でも。小学生ながら。
主人公、エメラルド色の瞳を持つ絶世の美女アンジェリクと頬に醜い傷があって、杖なしでは歩けないジョフレ・ド・ペイラック伯爵のラブストーリーに、かなりキュンキュンしたっけ。
キャンディキャンディは、鼻ぺちゃソバカス、ちょっとぽっちゃり、なのに、なぜにそんなにモテるのか⁉️が疑問だったけど、アンジェリクは、そりゃあ、そうよね、っていう、絶世の美女。
かの有名な太陽王ルイ14世からもちょっかい(求愛)を出されるくらいのスーパー級美女。
ついでに、そのアンジェリクのいとこのフィリップ・デュ・プレシ・ベリエールもド級のイケメンで、おフランスの元帥。
美形な家系⁉️
もう、イケメンがい~っぱいでてくる‼️♥️ってか、イケメンしか出てこない‼️(笑)
ストーリーは。
17世紀フランスの片田舎。
貧乏な男爵の令嬢アンジェリクは、使用人の息子、ニコラを伴い、野原を駆け回り、たくましく、しなやかに、のびのびと育っている。
そんなアンジェリクは、いつか王様の宮廷に上がること、絶世のイケメン、従兄弟のフィリップと結婚することを夢みていたの。そうよね~♥️そこ、女子の夢‼️
そんなある時。
まだまだフランスが荒廃していた時代。
盗賊団に、父親である男爵の領地が襲われ、村が焼き払われ、倉庫の穀物も家畜も蓄えも根こそぎ持っていかれてしまう。
残ったのは、まだ払っていない税金と男爵が村人の肩代わりをして増えた借金。
そんな中。アンジェリクは、父親(男爵)から自分に縁談がきていることを告げられる。
お相手は。
フランス一の名家で、大金持ち、南フランス、トゥールーズのジョフレ・ド・ペイラック。
アンジェリクが、その縁談の相手と結婚すれば、男爵や村人の借金を彼が払ってくれること、だから父親はそれを望んでいる、ってはっきり言われちゃうの。
お金のために嫁にいってくれ、と💧💧💧がっび~ん💧
となると。
「絶世の美人を嫁にしようとする大金持ち」って。
お相手のメンズ、たいていこういう感じって、想像しちゃう。
魔神ブウみたいな。
↓
だけど‼️
ラブストーリーはそうはならない‼️
お相手のジョフレ・ド・ペイラック伯爵は。
スミレの香りのする、すんばらし~いお方なの♥️
ジョフレ・ド・ペイラック伯爵さま❤️
↓
以下、彼の釣書(笑)
・長身、美しい黒髪の麗しいお姿。
・おフランス南部、ラングドック1番の剣士
・黄金の声を持つ歌い手(吟遊詩人と間違えるくらいのハイレベルさ)
・ドレスやお花、宝石など、審美眼にすぐれている
・貿易で儲けていて、超お金持ち
・ルイ・ブルボン家よりも古くて由緒あるお家柄
・頭もよくて、イタリアの大学とかも経験ずみ。
・芸術、哲学、科学にも造詣深し。
・宗教戦争のとばっちりを受けて、顔に傷、足を怪我をし、杖なくては歩けないのにもかかわらず、女子から超モテモテ。
・彼のお手紙、持ち物からは、スミレの香り
・部下からは、ものすごく憧れられ、かつ慕われている
・性格は、豪胆、器も大きく、まさに「帝王」
どんな権力者にも1歩もひかない。
・モテモテだけど、好きな女子にはひとすじ‼️(これよね❤️)
とまあ、最高の男。できないこと、って言ったら、「ダンス」くらい。
そんなジョフレが、18歳の時にたまたま通りかかった片田舎で、アンジェリクを見かけて、「いつかあの子を奥さんにする‼️」と決心するわけ。
あくまでも、アンジェリクのいきいきとした生きざまを気に入って。
ルックスだけを気に入ったわけじゃないのよ、ホント(笑)
で、25歳になったジョフレはアンジェリクに求愛するの❤️
7年待って。その間、ちらっと恋もしたけど、自分の奥方になるのは、「アンジェリク」だと思い続けてのプロポーズ❤️
最初は、「お金で買われたかわいそうな花嫁」って、自分のことを思っていたアンジェリク。
ジョフレは、そんなアンジェリクに、
「きみは、きっとわたしを愛するようになる」
って言い放つんだなぁ~😆
で、アンジェリクが心から望む時まで結婚は待つ、って。
あ~♥️自信満々‼️それがちっとも嫌な感じじゃなくて、それがジョフレの魅力。
アンジェリクもだんだんとジョフレのことを愛するようになる。そりゃあそうよね~♥️
誰でもジョフレのこと、好きになるわぁ~😆
ところが。
ジョフレは、アンジェリクが過去にイタズラ心でやらかした事件を発端に、宮廷の嫉妬と陰謀に巻き込まれ、「火刑」で亡くなってしまう。
一転。
アンジェリクは、犯罪者の婚約者になってしまい、そこを助けたのが、幼なじみで、実はジョフレの異母弟、ニコラ。
ニコラは、これまた色々な思惑に巻き込まれ、フランス、パリの大盗賊のボスの子分になって、後継ぎとして頭角を現しているの。
でも、本来ニコラは、優しくて穏やかなタイプ。
愛するジョフレを失って悲しみにくれるアンジェリクのそばにいて、守ってくれる。
そして。
ニコラはアンジェリクに愛を告白し、アンジェリクは何年かたってニコラの穏やかで優しい愛を受け入れて結婚するの。
↑このあたり、小学生の私には、「なぜ⁉️」ジョフレへの愛は⁉️とか思っちゃったなぁ。
今ならわかるけど。
そして、ニコラと結婚し、盗賊からも足を洗い、幸せな暮らしをしていたアンジェリク。
またも運命の歯車が回り出す。
実は‼️衝撃の展開が‼️
火刑で亡くなったと思われていたジョフレは、海賊レスカトールとして、生きていたの‼️
超うれしかったなぁ~♥️漫画を抱き締めて踊りあがった記憶あり!
ジョフレを愛するスペインの王族カルメンシータが、彼を助け、無理矢理自分の夫にしていたというわけ。
だけど、アンジェリクは、義理弟ニコラの妻になっていて、ジョフレもペーパー上はカルメンシータの夫。
簡単には結ばれない二人。
かならず、迎えにくるから、とジョフレは言い残してまた海の彼方にいってしまう。
アメリカという、身分や古いしきたりに支配されない自由の国を作るための準備に‼️
そんなおり。
ルイ太陽王の弟プチ・ムッシュの告白によって、ジョフレの無罪が判明し、弟のニコラがその爵位や領地を相続することになるんだけど、浮気な太陽王、ルイ14世は、アンジェリクにちょっかいを出したくて、ニコラとの結婚を無効にして、従兄弟のイケメン、フィリップとアンジェリクを無理矢理結婚させちゃうの。
↑このあたりも、小学生には難しかった~💧私だけ??
なんで、フィリップと結婚させるわけ?
それが、どうしてアンジェリクを自分のものにすることになるの???
で、そのあたりの描写が、漫画の中では、オペラで表現されていて、余計難しかったのよね。(本来はシャンソンらしい)
「王は太鼓を打たせた」
La Roi A Fait Battre Tambour
ドラムを叩けと王は言う
わが美女どもを集めよと
侯爵 知るなら余に告げよ
中でもひときわ美しい雪白の肌のあの乙女は?
「陛下あれこそわが花よめ。花も恥らうわが花よめ!」
侯爵そなたは運がよい。あんな美人を妻にして。
そなたのまことを示したくば、今彼女をば余に譲れ。
「陛下はわれらが君主なれば、いかなるお求めにも応じます。
もしこれがほかの男なら横恋慕などはねのけますが」
「さらばわが恋わが命。何にも勝るわが希望よ。
主なる王には仕えねばならず、長い別れもやむなし。」
王妃は送る。庭の白百合。
毒入りの花の香をかぎ、侯爵夫人はたおれて死んだ。
ほほえむ王妃の足もとに。
この歌詞が、フィリップの心情を象徴していたのよね💦
でも小学生には、この歌詞の理解が難しくて💦フィリップの板挟みの苦しみ?もイマイチわからなかったなぁ。。
今なら、パワハラエロ上司が、俺に従うのなら、お前んとこの美人の妻を俺にくれ、みたいな感じ⁉️
おえ~💧
漫画のフィリップは、感情をおもてに出さないクールで怜悧なタイプだから、余計わかりにくかったんだけど、昔からフィリップは、アンジェリクが好きなの。
貴族の中の貴族、ベリエール家は、乱れたモラルの宮廷貴族で、フィリップは、人として、大切なことは、なあんにも教えてもらっていなくて。
宮廷でうまく立ち回ること、上手に色事をこなすこと、が、最優先。
だから、フィリップは、自分自身が、アンジェリクを好きなことに気づかない。
押さえても押さえても沸き上がってくる甘酸っぱい感情をもてあます。
アンジェリクに会っては憎まれ口をきいてしまう。
漫画には、フィリップのエピソードが少ないのだけど、A&Sゴロンの小説「アンジェリク」には、アンジェリクの夫となったフィリップが、アンジェリクを守るために色んなことをしてかばう、ってエピソードが盛りだくさん‼️
フィリップは、明らかに漫画より、小説の方が数段かっこいいし、いい男。
このお話、
木原敏江先生の漫画で読み。
宝塚で見て。
小説も読んだ私。
宝塚バージョンは、主役を替えてお芝居があったり、なが~いお話の一部をお芝居になさってる。
もちろん‼️どれも素敵‼️
榛名由梨さま❤️のジョフレ、かっこよかった~♥️
でも、私が1番好きなのは、木原敏江先生の「アンジェリク」
小説は、私にはイマイチ。
ジョフレがアンジェリク以外の女性と色々しちゃうし、アンジェリクもパパの違う子供をたくさん産むし。
キャンディキャンディと同じくらい好きなアンジェリク。
絶版が怖くて、もう1組漫画を買っちゃいました。