お母様方からよく「いつ頃になったら叱った方がいいですか?」と聞かれます。その時にお話しするのが「叱る(やってはいけない事をしたらそれを伝える)時期を見極めてください。」とお話します。いくら叱っても、月齢によっては叱られている事自体が理解できない時期があります。そんな時にいくら「しつけだから」と言って叱っても、子供にとっては理解できないのです。でも子供をよく観察してみると、やってはいけない事をした時に叱ると「あっ!お母さん、なんだか怖い顔をしている。」「なんだかいつもと違う。」と思い表情が変わったり、またびっくりして泣いてしまうようになります。(個人差がありますが、0歳のお誕生を過ぎたあたりから)その時期を見逃さないで下さい。その時がきたら、その都度、「やってはいけない事」として伝えてあげてください。その時には感情的になって叱らないで下さい。まだ小さくてやってもいい事といけない事が理解できない時期ですが、その都度「これはダメなんだよ!」と伝えていくことによって、子供は理解できるようになります。
また1回叱っただけでは、まだまだ分かりません。日々の生活の中で、その時その時に根気よく伝える事によって子供はだんだんと理解できるようになっていきます。そしてよくできたらいっぱいいっぱい褒めてあげてください。子供は、とても嬉しくなり、「お母さんが喜んでいるから、もっとやろう!(もっと頑張ろう!)」と思います。そしてやってはいけない事をしたら、きちんとその時(後から叱っても何がなんだか分かりませんよ。)に「いけない事」として伝え・教えていってあげてください。毎日の生活の中から、それらを繰り返し教えることによって子供達は社会のルールを学んでいきます。