哺乳ビン

　入園する前に母乳を飲んでいたお子さんは、保育園に入ると哺乳ビンからミルクを飲むようになりますが（冷凍母乳を持参する方は別ですが、それでも哺乳ビンを使用しますね。）、お子さんによってはミルクの味になかなか慣れなかったり、おっぱいと哺乳ビンの乳首に違和感をおぼえてお腹がすいていてもゴクゴクと飲めないお子さんもいます。そのため、入園する前に乳首やミルクに慣れてもらうために少しでもお家で練習をしてもらうようにお話をするのですが、それでもすんなりと飲めないお子さんはいるのです。

　○○くんもそのひとりでした。ミルクを飲ませようとするものの口の中に乳首が入ってくると「これは一体なんだろう？」と舌で押し出してみたり、異物がはいってきた！とばかりに怒り出してしまったり…。そのことをお母様にお話しすると「家で使っている哺乳ビンとミルクを持ってきてみますね。」とおっしゃって、後日ピジョンの「母乳実感」という哺乳ビンを持ってきてくださいました。それは普通のピジョンの乳首とやや形状が異なっています。また、お家で飲んでいたあるメーカーのミルクを持ってきてくださったので、早速、その哺乳ビンとミルクで飲ませてみることにしました。

　今まで、なかなか飲もうとしなかった○○くんが乳首が口の中に入った途端に「おおっ！この乳首だよ！」とばがりに吸い付き、そしてゴクゴクと飲み始めたのです。そういうお子さんは今までも見たことがありますが、ちょっとの形状の違いでこんなに敏感になるんだなぁと改めて再認識させられました。結局、その日は１６０ｃｃのミルクを飲むことができたのです。

　子供は、お母さんのおっぱいと哺乳ビンの乳首の違いをよく分かっていて、それによって飲み方も変わってくるので、乳首に敏感に反応してしまうお子さんにとってはおっぱいの感触（感覚）に近いものを選んであげることは大切だなと感じさせられました。

　今では、○○くんは多い時で２００ｃｃのミルクを飲むことができるようになりました。

保育園に慣れてきました。

　5月に入園してきた○○くんは、もう少しで1歳です。1歳になればなるほど、親と他の人との区別や成長と共に色々な事がわかってくるため、朝お母さんと別れるときに泣いてしまうのは当然です。大人でも新しい職場に入る時、「職場の人とうまくやっていけるかな？」「仕事を覚えられるかな？」と不安になったり緊張したりしますよね。それによって5月病になる人もいるくらいです。

　ましてや小さい子供はなおさらのこと。大人が感じる不安や緊張よりさらに大きいと思います。今まで、一番安心できるお家の中で一番大好きな家族と過ごし、その中で初めての集団生活である保育園や幼稚園に入園します。環境は違うし、大好きなお父さんやお母さんはいません。そして保育士は初めて接する大人です。不安だらけで緊張しっぱなしです。そんな緊張からしばらくしてから体調を崩したり熱を出すお子さんがほとんどです。

　○○くんもそうでした。入園してしばらくしてから「少し慣れてきたかな」と喜んでいた矢先に体調を崩してお休みすることになってしまいました。数日お休みしましたが、それから少しずつ慣れてきて保育園で食事を食べられるようになり、またたっぷりとお昼寝もできるようになってきました。お昼寝をしたあとは、お友達と一緒に遊ぶことができるようになり、笑顔も見られるようになってきました。そんな姿が見られると私達もホッとします。

　もう少しで朝お母さんと別れる時に笑顔で「バイバイ！」できるようになると思います。もうちょっと頑張ろうね、○○くん！

気温の変化

　ゴールデンウィークは半袖でもちょうどいいくらいまでに気温が上がった日もありましたが、ここ最近急に寒くなり保育園でもエアコン（暖房）をつける日が数日間あったくらい…。４月、５月に入園してきた子供達は、気温の変化と共に初めての集団生活による疲れが出てきて体調を崩しやすくなっています。

　熱が出たり、下痢をしたりしてお休みするお子さんが多かった一週間でした。毎年、入園したばかりは精神的な疲れから体力が落ちてしまい体調を崩してしまうのです。それは、どこの保育園でも必ずと言っていいくらいにあります。入園する前にお母様方にそういったお話をします。お母様方は、「今まで熱なんて出したことないのに…」と半信半疑なのですがそれはそうだと思います。この世に生を受けてから我が子をずっと見守り、育ててきたのはお母様でありお父様です。お家で過ごしてきたのでお家の環境に少しずつ慣れながらすくすくと大きく成長してきて、熱を今までに出したことのないお子さんは多いかと思います。

　しかし、集団生活に入りますとお家だけの環境とガラッと変わりますので、小さいながらも緊張したり不安に感じたりします。ましてや一番信頼しているお母様やお父様と離れて過ごす生活に入るのでなおさらです。すると（いい意味で）様々な菌に触れる機会が多くなり、体調を崩しやすくなってしまうのです。「保育園に入園させたのが間違っていたのかしら…」と不安になってしまう方もいらっしゃいますが、子供達は色々な菌に触れながら、免疫力を付けていきそして丈夫な体になっていきます。

　ご両親が不安に思ってしまうと子供にもそれが伝わります。集団生活に入って熱をだしたり体調を崩したりした時は、「これが保育園生活の最初の試練なんだな！」とあまり不安なさらず、で～んと構えてください。するとある時、「そういえば最近熱をださなくなったし、体も丈夫になったな！」と感じる日が必ずやってきますヨ！

寝返り

　入園した当初、○○くんはうつ伏せになるのが大嫌いでした。うつ伏せにさせると「疲れるよ～」と泣いて訴えていたのですが、「○○くんのため！」と思い、その体勢に慣れてもらいたくて泣いても心を鬼にして少しの間頑張ってもらうことに。

　少しずつ毎日練習した甲斐あってか、5月に入った頃うつ伏せにしても泣かずに遊ぶ時間が多くなってきました。目の前にあるおもちゃに手を伸ばそうとしたり、また（今までできなかった寝返りも）上手にできるようになってきました。子供の成長って凄いですね。毎日の積み重ねで、色々な事ができるようになってくるのです。

　また子供も楽な姿勢というものをよく知っています。うつ伏せが嫌いな子にお座りをすることを教えてしまうと、うつ伏せの練習をさせたいと思っても嫌がって泣いてしまい、なかなか慣れないことはよくあります。やはりこの０歳児の時期は、発達の正しい順番と言うものがありますので、それをクリアさせてから次に移行させてあげるとスムーズに成長していきますよ！

ミルク

　5月に入り、新しくお友達が入園してきました。5月に入園したばかりの○○ちゃんは一番小さいお友達です。入園したばかりなので「ミルクはちゃんと飲んでくれるかな？」「沢山お昼寝できるかな？」とちょっぴり心配しましたが、そんな私達の心配をよそにミルクを飲ませるとあれよあれよという間に力強くそして勢いよくミルクを飲み始めました。そしてあっという間に作ってきたミルクをきれいに飲み干してしまいました！（おみごとです！）

　たっぷりと飲んだ○○ちゃんは、その後お腹もいっぱいになったのでなが～くお昼寝をし、またまた私達をビックリさせてくれました！入園したばかりですが、貫禄十分の○○ちゃんでした（笑）！