見出し画像

マハロ船長の航海日誌2

ティラー 立てるべきか?倒すべきか? それが問題だ。

2021/4/5 所用があり、マリーナに。
朝から曇り空でしたが、ついに雨も降り始めました。おまけに寒い!


大きなモータークルーザーがビジター桟橋に係留されてました。


良くみると、船籍表示はBIKINIとあります。
おそらく便宜置籍船ではないかと想像しますが、どういう経緯でマーシャル諸島共和国のビキニになったのでしょうね?

(便宜置籍船としては、本船ではパナマなどは良く見かけます。以前、ギリシャで出会った「正夢」という船名の、トルコ人オーナーのヨットは、ロンドンが登録船籍でした。わけがわかりませんね。)


昨年来の高い海水温で、上架される船は、軒並みすごい船底になってますが、このヨットはスゴイ!もはや船底というより「水族館」のようです。
オーナーさんの話では、毎年1月に上げてるが、今年は遅くなってしまった。とのことでしたが、それにしてもすごい!


係留中のティラー(舵柄)は、そのまま倒した状態で固定しておくべきか、跳ね上げておくべきか?
ちなみに、前オーナーのやり方は、こうなってました。


しかし、本当にこれで良いのか、ふと気になってFacebookグループで、諸先輩のアドバイスを求めたところ、たくさんの貴重なご意見をいただきました。


結論としては、そのまま倒した状態で固縛するのが正解みたいです。
その理由は「リベッチオの場合、恒常的にうねり等でラダーが揺られているとラダーストッパーピン(舵角ストッパー)に衝撃荷重がかかり折れる場合もあるからで、ピンが折れると舵角の範囲が異常に大きくなり、ラダー最上部後方の角がハルに当たってしまい、ラダーの角とハルがこすれて、双方に悪影響が出ることになる。」のだそうです。
また、固定にはショックコード(ゴム製のロープ)を使い、衝撃を和らげている工夫をされている方がいらっしゃいました。多少の遊びがある方がダメージが少ない気がします。

コックピットロッカーの整理をしていたら、こんなものを発見しました。ただのロッカー内の仕切りかと思っていたのですが、こうしてコックピットでテーブルとして使えるものでした。


ティラーを跳ね上げるのは、このテーブルを使うときだけにしましょう。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

マハロパパ
行燈入道さん
税金もさることながら、日本人船員を雇わなくても良いのが大きいらしいです。
でも、少なくとも船長・一等航海士に日本人(又は優秀な外国人船員)を雇っていれば防げた海難事故もあるような気がしています。
写真のモータークルーザーの場合、加山雄三さんの光進丸のように船長の他に機関長を置かなくても良いメリットが(多分)あるんじゃないかと想像します。
行燈入道
便宜置籍船は税金対策なのですか?
良くわかりませんが座礁したタンカー等は、
何故かパナマ船籍が多いので不思議に思って
ました。舵柄の事は良くわかりませんが、
停留中もウネリの影響が出るなんて思って
ませんでした。船のオーナーさんは様々な
所に気を配る必要があるのですね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ヨット」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事