Puka lani (プカラニ)はハワイ語です。Pukaは本来的には“穴”という意味ですが、転じて“入口”を意味します。Laniは“天国・空”の意味。厚い雲から一筋の太陽の光が差す(光芒)光景を見ることがあると思いますが、あの雲に開いた穴をPukalani=天国への入り口 と言うらしいです。
実は、ヨットにPukalani (プカラニ)と名づけたのは二隻目で、前のはソレイユルボンで、今回も“Ⅱ”はあえて付けずにそのままPukalani (プカラニ)としました。
ところで、この船(リベッチオ)の前オーナーは、この船で「シングルハンド1,000回達成」しているそうです。(約10年間で)。
しかも、純粋にシングルハンドでの出航をカウントしていて、2人以上での出航は別なのだそうです。
まるで修験者の千日回峰行のようですね。
○○○回目のシングルセーリング?
そんな荒行に耐えたPukalaniですから、艇の安全性は実証済みと言えると思いますが、さすがにあちこちにガタがきているのは正直否めないところです。
そこをDIYでメンテすることも楽しみの内だと思うことにしたいと思います。
そこで、一番最初にやらなければならったのが、船名シールの張り付け。
カッティングシートは外注してあるので、自分で貼り付けていきますが、慣れないと手際が悪くて時間がかかりました。(この写真では、最後のiの字が作業中。)
1文字ずつズレないように貼ります。
逆の舷は足場を確保するため、O田氏の隣りの空いてるバースに入れて作業しました。
トランサム(船尾板)には、旧名ステッカーが貼ってあるので、こいつを剥がさなければなりません。古いと糊もガチガチになっているので、やっかいな作業になります。まだ糊の跡が残ってますが、今度サンディングしましょう。
完成!
やはり船名が入らないと『仏造って魂入れず』状態です。入ると途端に自分の船になった!という気がします。
これからの作業ですが、ビミニトップは是非取り付けたいと思ってます。(すぐにやりたいところですが、完成前に夏が終わってしまう?)
マリントイレはかろうじて動いている程度なので、この際そっくり取り替えようかなあと思ってます。でも、その前に一度は分解整備してみます。
フォアセイルがだいぶくたびれてるので、できればレギュラーサイズのジブ(ワーキングジブ)を作りたいです。マストヘッドリグなので、大きなジェノアはタッキング時にステイに絡むんですよね。
まあ、これくらいの修理で、今年が暮れてしまいそうです。(セーリングもしたいですからね。)
アクリル窓・ハッチのひび割れもかなりヒドイ状態なので、交換したいけど、もうちょっと先送りしたいです。
それからそれから・・・・・・・・まあ、ヨットのメンテは永遠に続きそうなので、ぼちぼちいきましょうか。
そういえば、私の田舎には「湖畔の外人村(別荘地)」というのが大正時代から
あって、雪深い場所なので家の痛みも早く、夏の避暑にやって来ては、ずっと家の修理をして夏が終わり、一冬越して翌年来た時にまた同じようにずっと家の修理を続けるている・・・・そんな外人さんの別荘ライフだったのだそうです。それなりに満足そうだったそうですよ。
木造ヨットでそれに近いことをしている人を知っています。(笑)