2/7 今年2回目の出航。
気温は10°Cを下回っているので寒いのですが、日差しが強いので、風さえ強くなければ海の上も快適です。立春のことを「光の春」と形容した人がいますが、この光る海を見てるとうなずけます。
今日はマハロ船長とアロハ見習い船員も乗っているので、安全のためにジブのみ展帆。
マストヘッドリグ(フォアステイ、バックステイ 両方ともマストの上部に取り付けられているタイプ)のヨットは、ジブだけでもそこそこ走るところが便利です。
マスト頂の風見を見て分かるように、ジブだけでもそこそこ登れるんです。(ギリギリ登るのではなく、ちょっと落として走るのがコツ。)
最新のヨットは、フラクショナルリグ(フォアステイをマストの上部に取り付けるのではなくマストの長さの約1/8から1/4の間に取り付けるもの)で、メインセイル(主帆)をパワー源として、ジブ(前帆)はメインセイルの整流効果を狙うというのが主流ですが、1970年頃、それとは全く逆に、ジブの方がパワフルであり、メインはジブの整流効果の役目を持たせるデザインが主流になった時代があります。
先日逝去された石原慎太郎氏のコンテッサⅡ世は上記の過渡期に大改造をしています。
すなわちバウスプリットを追加し、ジブ面積を増大させ、代わりにメインはブームを短くして面積を縮小させました。
以下の写真は、氏の著書『伯爵夫人物語』に載っているもので、改造前と改造後の違いが良く分かります。
我らがPukalani(リベッチオ)は、丈夫なマストヘッドリグで、クルージング向けヨットです。ジブonlyのセーリングができるのは、シングルハンダー(一人乗り)にはありがたい性能で、多少上り性能が劣っても捨てがたいものがあります。