7月1日、大阪空港、関西空港などのリムジンバスを運行してきた大阪空港交通と、阪急バスの貸切部門から独立して貸切バス事業、後に高速路線バス事業を運行してきた阪急観光バスが、大阪空港交通に吸収される形で合併、社名を大阪空港交通から阪急観光バスに変更して再生スタートしました。
大阪空港交通、通称オケケ。にも貸切部門はありましたけどね、このコロナ禍で貸切部門も、リムジンバス部門も大打撃を受けたこともあるのでしょう、阪急観光バスはもう、観光バス業務の受注激減は容易に察しができます。
今後カラーリングとかどうなるのか?と思っていましたが、どうやらそのままのようです。社名表示のみ、大阪空港交通が消え阪急観光バスに変わるようです。
社名のマークは阪急のHとKなのか、観光のKなのかは知らないですがこのようなものになっていて、車体後部の社名表示はシールをはがすだけで完了するという状態で。
そして車体後部は、このように。
当初オケケは全日空と阪急バスの共同出資だと聞いていましたが。
社名にオケケがなくなるのは残念です。やはりリムジンバスは大阪空港交通というのがいいですよねぇ。
これは阪急上層部の「阪急」という名前を残したいという意向の表れのような気がします。
阪急観光バスは、当初観光専業でしたが、阪神淡路大震災以降、またLCCが台頭してきたことによって高速路線バスも縮小を余儀なくされて、阪急バス本体から観光部門へ移譲し生き残りを図ったわけですが、全く予想とは大違いの社会状況に陥ったためこのようなオケケとの合併に至ったのでしょう。
長距離高速路線バスの強み、ウマミがLCCのお陰でほぼ無くなってしまったお陰で実質の路線廃止に追い込まれてしまいました。長距離高速路線バスの老舗、ムーンライト号も数年前に廃止されてしまいました。未だ、残存しているのはネズミ行やLCCなどと競合していない路線だけです。
えらい時代になりました。誰もが予想できたでしょうか。LCCも罪作りです。他業者は潰れ、LCC自体の乗務員、従業員は薄給に泣いて、離職率も激しくなっていることでしょう。