般若心経にありますね。
不生不滅 不垢不浄 不増不減
ま、そういうことなんでしょうね。長い目でみるとか全体をみるとかすれば何も変わらないんでしょう。ずっとそのように在りつづけているだけなんでしょう、きっと。
なんの話かってえと、“運”の話をしてるんですね。
骨折して入院って話をしたときに、そこになんの意味もない。運が悪かっただけと書きました。それで諦めりゃいいんですよ。嗚呼、運が悪かったんだ . . . 本文を読む
骨折、即入院だったのでなんの準備も出来ませんでした。独り者で家族もいないので頼みごとも出来ない。頼めるなら暇つぶしの本を持って来てもらえるんですけどね。
というわけで、入院時に所持していたのは文庫本2冊。
古今亭志ん生「なめくじ艦隊 志ん生半生記」(ちくま文庫 1991年)
橋本治「桃尻語訳 枕草子 上」(河出文庫 1998年)
持ち歩いているくせに「枕草子」はちっとも読み終わらない。読み始め . . . 本文を読む
見舞いの差入れ、もう一冊はこれ。
宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社 2023年)
すごいね。帯に90万部突破とあります。手元にあるのは2024年10月20日発行の22刷。
売れるだけのことはある。おもしろかった。
成瀬は友達に言わせればほら吹き。確かに成瀬はあれこれ宣言するけれどその多くを実現できていない。ありていにいえばほら吹きですわな。成瀬自身はたくさん種をまいて、ひとつでも花 . . . 本文を読む
お見舞いに本を2冊差入れてくれました。そのうちの1冊。
米澤穂信「黒牢城」(KADOKAWA 2021年)
あたくしはなんちゃら賞とかベストセラーには疎いので知りませんでしたが売れてる本なんですね。初版が2021年6月2日で手元にあるのが2022年1月30日発行の6版。帯には直木賞と山田風太郎賞のW受賞とあります。さらには史上初4大ミステリランキング完全制覇! の惹句も踊ります。
各種の賞を取 . . . 本文を読む
詳細は書きません。ざっくり書くと、骨折して入院。手術が終わってリハビリのため現在も入院中、と。骨折が9日(月曜日)だったので、2週間になりますね。
で、思うんですよ、この時間、なんなんだろうってね。
以前にも骨折したことがありまして、その時はこの時間、休養しなさいってことなのだな、と思いました。当時、その仕事を辞めるつもりでいながら繁忙期に辞めるのは申し訳ないと思い、辞めるのを先延ばしにして毎 . . . 本文を読む
このブログは間違いなくあたくし瓢簞舟が書いてますけど、AIに学習させれば瓢簞舟が書きそうなことを書くこともできるでしょう。書くことができるどころじゃない、あたくしよりよっぽど瓢簞舟っぽいものを書くかもしれない。それを読んだあたくしは、確かにこれを書いたのは自分だ、なんて思い込んだりして。自分とAIの境界がなくなっちゃったりね。
そもそも、あたくしの書いてることはあたくしの考えたことだとは思っちゃ . . . 本文を読む
あたくしは世事に疎いので今何が起きているのか何にも知りません。なので下記も昨年(2023年)2月の記事です。
https://www.techno-edge.net/article/2023/02/21/903.html
生成AIが小説を書くっていえば星新一賞にAIが書いた作品が入賞したってのを読んだような気がする。
https://mainichi.jp/articles/20230 . . . 本文を読む
ギフテッドなんて言い方をしますね。天賦の資質。ま、ある種の才能は特別視したくなるものです。で、特別視するとなると天から与えられたものなんて言い方をしたくもなります。
でも特別なものに限らずあらゆるものが天から与えられたものだと思います。
子供のことを天からの授かりものなんて言ったりもします。親の視点ではそうなりますが、子供から見れば天が自分にこの親を授けたって言い方も可能です。そんなふうに視点を . . . 本文を読む
洲之内徹「気まぐれ美術館」(新潮社 昭和53年)
「芸術新潮」に連載されていたエッセイです。連載は昭和49年1月号から始まっていて、この本はその中の初めのほうの33回分であることが、あとがきに書いてあります。
これから書くのは洲之内徹のエッセイがどうこうってことじゃないんですよね。取り上げられている森田英二について。というか、森田英二に対する洲之内徹の考察に登場する言葉について。
森田英二は桜 . . . 本文を読む
林望「トッカータ 光と影の物語 日本画篇」(文藝春秋 2001年)
古今東西の名画のなかより任意に絵を選んで、その絵にインスピレーションを得た物語を書くという企画のもとに編まれた小説集。
「日本画篇」の冒頭は与謝蕪村「暗夜漁舟図」に材をとった「無用の人」って話。隠居した幕臣角本白鹿を通して町医者漆原禎幹を描く。
ま、語り手が白鹿ってだけで白鹿から禎幹がどう見えているって話でもなく、禎幹のこれま . . . 本文を読む