瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

#237

2015-05-09 07:28:23 | 考える日々
死に至る病とは絶望である。

あたしはキェルケゴールを読んだことはないので、それとは関係なく勝手なことを書く。

んじゃ、なんで絶望すんのさって話になるんだけど、それは想像力があるからなのよね。
今日、チンパンジーの話を聞いたんだけど、チンパンジーは絶望しないんだって。それはチンパンジーにはいま、ここ、しかないから。いま、ここを生きているだけなら絶望しようにも絶望のしようがありませんわな。明日を思い煩いくよくよするなんてありえない。

明日を思い煩う能力。いま、ここにないものを考える能力。それは想像力。人間はやっかいな能力を持ってしまったね。よって、絶望し死に至る。
ま、想像力は絶望をもたらしもするけれど、希望をもたらしもするわけで、一概にやっかいと決めつけることもないけど。

それに想像力があるから思いやりがあるのだし。他人の心に寄り添うことができるのは想像力のなせる業(わざ)。人の社会は想像力が支えているのよね。

でも、どうなのかしら。今の社会、目の前にあるものだけ追っ掛けてない? 大丈夫かしら。想像力を失えば社会は崩壊するよ。ここのところ世の中は「絆」って言葉が好きなようだけど、絆は想像力よ。相手を思いやる心よ。絆、絆って叫ぶ前に、想像する力を退化させてるような社会になってやしないか考えみようよ。
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