だとしたら
我々はすでに
亡者
と、なり
それにすら気付けずにいる
だけなのかもしれない。
失踪した男の部屋からは、こんな走り書きをしたメモが見つかった。
「……っていう事件のことを週刊誌で読んだんだけどさ」
「うん」
「なんだかさぁ。こう、もやもやっとしたものを感じるわけだ」
「そう?」
「なにも感じない?」
「そうねぇ。随分と気取ってるなとは思うね」
「気取ってるのかな」
「気取ってるさ。そんな輩が華厳の滝から身を投げるんだ」
「それだけ深刻なんだろ」
「違うね。頭が悪いだけさ」
「手厳しいな」
「生者と亡者を区別することからして間が抜けてるよ」
「そりゃ区別するだろ」
「だからあんな言葉にもやもやっとなるんだよ。しっかりしろよ、おい」
「おまえこそどうかしてるんじゃないのか」
「おれはいたって正常さ」
「剣呑、剣呑。基地外にかぎってそういうからな」
「けけけけ。内緒をしていたがな、実は神さまとは昵懇にしてて……」
「はい、はい。真面目に聞いてたこっちが悪うございました」
「ま、分かればいいのよ」
追記
なんだか尻切れとんぼのような気もするけど。
たまたま今日、志の輔の「バールのようなもの」を聞いてて、こんな感じで書いてみようと思ったんだけど、見事に失敗したね。ちっとも面白くならん。
我々はすでに
亡者
と、なり
それにすら気付けずにいる
だけなのかもしれない。
失踪した男の部屋からは、こんな走り書きをしたメモが見つかった。
「……っていう事件のことを週刊誌で読んだんだけどさ」
「うん」
「なんだかさぁ。こう、もやもやっとしたものを感じるわけだ」
「そう?」
「なにも感じない?」
「そうねぇ。随分と気取ってるなとは思うね」
「気取ってるのかな」
「気取ってるさ。そんな輩が華厳の滝から身を投げるんだ」
「それだけ深刻なんだろ」
「違うね。頭が悪いだけさ」
「手厳しいな」
「生者と亡者を区別することからして間が抜けてるよ」
「そりゃ区別するだろ」
「だからあんな言葉にもやもやっとなるんだよ。しっかりしろよ、おい」
「おまえこそどうかしてるんじゃないのか」
「おれはいたって正常さ」
「剣呑、剣呑。基地外にかぎってそういうからな」
「けけけけ。内緒をしていたがな、実は神さまとは昵懇にしてて……」
「はい、はい。真面目に聞いてたこっちが悪うございました」
「ま、分かればいいのよ」
追記
なんだか尻切れとんぼのような気もするけど。
たまたま今日、志の輔の「バールのようなもの」を聞いてて、こんな感じで書いてみようと思ったんだけど、見事に失敗したね。ちっとも面白くならん。