真砂なす数なき星の其の中に吾に向ひて光る星あり
正岡子規
なんだか力強さを感じる。ま、子規がそもそもそういう人だけど。
交感、なんて言葉も浮かぶ。
星空に身を投げると時空を超えるからねえ。あたしはずっと以前から存在したし、この先もずっと存在する。あの星とはあたしのことか。
不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心
石川啄木
子規の歌で啄木の歌を思い出した。
ま、気分 . . . 本文を読む
今の時代、物質的には豊かになったが心は貧しくなった。逆に昔は物はなかったが心は豊かだった。なんて言い方をしたりするけれど、それじゃ物と心、両方豊かになるのは無理みたいな言い方だよね。
そんな馬鹿な話はない。両方豊かであるのは可能なはず。豊かさの使い方を間違えてるんだよ。あるいは豊かさを勘違いしてるかね。
物にしろ心にしろ、豊かさとは何かを問うべきだろうねえ。たくさあればいいってもんじゃないし。 . . . 本文を読む
ま、漠然と人間は動物として、というか生命体として弱体化しているような気もするのだけれど、だからといってなんとかすべきだとは思わないのよね。
今の子供は昔の子供に比べて体格はいいが運動能力は落ちるとかなんとか、そんなことがニュースになったりするけど、どうでもいいね、そんなこと。ニュースにするのは危機感を煽りたいんだろうけど、そのわりに政府がどうするでもないし、スポーツメーカーがどうするでもない。そ . . . 本文を読む
死に至る病とは絶望である。
あたしはキェルケゴールを読んだことはないので、それとは関係なく勝手なことを書く。
んじゃ、なんで絶望すんのさって話になるんだけど、それは想像力があるからなのよね。
今日、チンパンジーの話を聞いたんだけど、チンパンジーは絶望しないんだって。それはチンパンジーにはいま、ここ、しかないから。いま、ここを生きているだけなら絶望しようにも絶望のしようがありませんわな。明日を思 . . . 本文を読む
人は孤独である。というより、存在がそもそも孤独なんだと思う。世界が在る。もうこれは、どうしようもなく「在る」のよ。「在る」以外にない。「在り方」はさまざまとしても、「在る」はもうただ「在る」だけなのよ。
なにいってんだかわかんないと思うんだけど、ほかに書きようもなくてさ。ま、例えていえば神さまかしら。神さまが世界を創ったとしてさ、神さまは孤独なわけだ。イメージとしては、そんなかしら。
存在してし . . . 本文を読む
止揚なんていうと小難しい話になっちゃうけど、実は日常的にやってることなんじゃないかしら。
料理っていうのは様々な味の組み合わせで素材を超えた味を生み出すんだから、止揚っていえばいえなくもない。正確には正反合とはいえないかもしれないけれど、ざっくりいっちゃえば正反合よ。哲学勉強してる人には笑われるかしらね。ま、いいや。無学なゆえに勉強してる人が考えないような突拍子もないことを言い出すのがあたしの持 . . . 本文を読む