次回のCovid Cello Project#13では、世界中から530名以上が参加予定で、全体演奏の編集はほぼ終わっているらしい。
今回はImprovisation(アドリブソロ)の募集もあり、私も手を挙げた。
大学ではオケと掛け持ちでジャズ研にも入っていたけれど、コードというものに疎く、とにかく楽譜がないと指が動かないので、演奏するには前もってフレーズを考えて楽譜に書く作業が必要になる。
まずは課題曲を色々と検索してあれこれと何度も聞いてみたりして、かっこいいフレーズ探しをした。
寝ても覚めても、頭の中は同じ曲が鳴っている。
そのうちラジオから流れてくる曲やスーパーのBGMなんかも、コード進行やテーマのメロディー展開などが気になるようになった。
意外とスーパーではジャズ系の曲が流れていることが多い。
たまにいいなと思ったフレーズや、頭に浮かんだフレーズを忘れないように、すぐにその場で鼻歌でうたってスマホで録音しておくということを試しにやってみたけれど、ダメだった。
あとでそれを聞いてもまったくわけがわからず、再現ができないので、その方法は早々にあきらめた(笑)
私は絶対音感が少しはあるようで、頭の中で鳴っている音はドレミで表現されている。
たとえば、ドップラー効果の救急車のサイレンは「シーソーシーソーシ♭ーソーシ♭-ソー」と聞こえるし、歌える(知っている)メロディーは楽譜がなくても弾くことができる。
けれども、その絶対音感は「まあまあ」レベルなので、手元の小さな鍵盤楽器やスマホのピアノアプリで実際に弾いて確認しつつ楽譜に書き、最終的にチェロで弾いてみて、修正していくという作業になるので、なかなか大変なのである。
ソロ演奏提出までの猶予は4日間というタイミングでBacking Trackと楽譜を受け取ってからは、さらに悩みが増幅した。
なんと、ところどころに「全員が弾く合いの手」が散りばめられていて、コード以外の制限が更に設定されていたからである。
募集時のアドリブ演奏に手を挙げている人は、20人以上いたから、インターネット上でのやり取りだけでこれだけの演奏者に指示し、曲全体に統一感を持たせ、その上、なるべく多くの演奏者をフューチャーできるようにという、アレンジャー兼プロデューサーTonyが考えた苦肉の策なのだろう。
なので、結局はいろいろな音源はほとんど参考にならなかった。
かなり四苦八苦した末に、締め切り3時間前まで粘って、どうにかこうにか仕上げて動画音源を提出した。
当初26人いた立候補者のうち、最終的に動画を提出したのは私含め12人だった。
かなり難しい課題だったと思う。
さて、果たしてどんなふうに仕上がってくるか、楽しみ半分、不安半分。
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