
久しぶりに「BAR」と名のつく店に出かけた。
テーブルを勧められたが、やはり一流のバーテンダーがいる店なら、カウンターで飲むのがいい。
禁煙外来に今まで、バーテンダーが2人ほど治療に来てくれたが、残念ながら完全禁煙のバーは(近所には)存在しない。
女性バーテンダーが作ってくれた爽やかな味のカクテルを飲みながら、友人と楽しくおしゃべりをしていたら、私たちの隣に40代とおぼしきカップルが座った。
座るや否や、ふたりともしっかりと、そこが当たり前の置き場所のように、タバコのケースとライターをテーブルに置いた。
彼らがタバコを吸い始めたら、私たちはかなり煙くて、(わざとじゃなく)咳き込んでしまったけれど、もちろん彼らはお構いなし。
男性客のほうは、ちょうど今入院中の、同じ年頃の患者さんと面影が重なった。
バリバリに仕事をしていた人だけれど、肺がんが脊髄に浸潤していって、とうとう足が麻痺して先日入院したのだ。
抗がん剤が効果なく、放射線治療もめいっぱい、かけられるだけ照射したあとだったから、6月に行ったMRI検査で、年内には麻痺してしまうだろうことがわかったときも、本人にそのことを伝えて、痛みをモルヒネでコントロールする以外、何もできなかった。
彼も病気になるまでは、あんなふうにBARでタバコを吸いながら酒を飲むこともあっただろう。
BARは酒とタバコを共に楽しむところ・・・などと思っている人は、まだまだ多い。
けれど、その先に待っているのは、決して楽しい人生じゃないってことを、知らない人たちが多すぎる。
テーブルを勧められたが、やはり一流のバーテンダーがいる店なら、カウンターで飲むのがいい。
禁煙外来に今まで、バーテンダーが2人ほど治療に来てくれたが、残念ながら完全禁煙のバーは(近所には)存在しない。
女性バーテンダーが作ってくれた爽やかな味のカクテルを飲みながら、友人と楽しくおしゃべりをしていたら、私たちの隣に40代とおぼしきカップルが座った。
座るや否や、ふたりともしっかりと、そこが当たり前の置き場所のように、タバコのケースとライターをテーブルに置いた。
彼らがタバコを吸い始めたら、私たちはかなり煙くて、(わざとじゃなく)咳き込んでしまったけれど、もちろん彼らはお構いなし。
男性客のほうは、ちょうど今入院中の、同じ年頃の患者さんと面影が重なった。
バリバリに仕事をしていた人だけれど、肺がんが脊髄に浸潤していって、とうとう足が麻痺して先日入院したのだ。
抗がん剤が効果なく、放射線治療もめいっぱい、かけられるだけ照射したあとだったから、6月に行ったMRI検査で、年内には麻痺してしまうだろうことがわかったときも、本人にそのことを伝えて、痛みをモルヒネでコントロールする以外、何もできなかった。
彼も病気になるまでは、あんなふうにBARでタバコを吸いながら酒を飲むこともあっただろう。
BARは酒とタバコを共に楽しむところ・・・などと思っている人は、まだまだ多い。
けれど、その先に待っているのは、決して楽しい人生じゃないってことを、知らない人たちが多すぎる。
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