かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

記憶と感謝と継続

2018年02月01日 | Angels' message

タバコをずっと吸い続けているとおそろしい病気にかかってしまうので、タバコはとてもこわいなと思いました。

タバコは吸っているガスよりも副流煙のほうが毒が強いと知り、とてもおどろきました。

子どもでも、「吸っていないから大丈夫」と考えるのではなく、吸っていない人も注意が必要なのだとわかりました。

ガス(けむり)は、ちょっとしたすきまでも通ってしまうので、お店にある「禁煙席」と「喫煙席」はどっちでも意味がないと聞き、ガスの力はすごいなと思いました。

タバコを吸っている人たちがもっと少なくなってほしいです。

そして私は絶対に吸わないようにしたいです。

「タバコは毒ガス」という言葉をしっかり覚えて、タバコは絶対に吸わないようにしたいです。

世の中のタバコについての「うその話」にまどわされないで、今回学んだ「本当の話」をわすれないようにしたいです。

タバコについてのことで、かんちがいしている大人の人が、ひとりでも減っていってほしいです。

 

初恋のK君が転校していった先のF小学校。

そのF小学校の6年生が書いたタバコの授業の感想文。

 

タバコの悪影響が多すぎてすごかった。

特にこうくうガンの手術でノドを切って手術をするというのが、かなりのしょう激だった。

アイコスはタバコよりはいいのかなと思っていたけれど、そんな考えは甘いということを思い知らされた。

大人になってからも、今日聞いたことを忘れないでいきたい。

今日のことはたぶん忘れられないと思う。

 

あの頃の自分だったら、どんな感想文を書いただろうかと、子どもたちの鉛筆文字をみながら思う。

 

今朝、ふと思い出した。

雷が鳴り響いている日曜日の夕方だったと思う。

K君に電話をしたことがあった。

中学生になっていた。

 

もちろん携帯電話なんてない時代。

引越し先のKくんの家の番号をどうやって知ったのかは覚えていない。

 

今自分ではだまされやすいとじかくしています。

もしタバコをはじめてしまったら、病院にいってタバコをやめられるくすりをもらってなおしたいです。

それから、お酒やタバコだけじゃなく、まやくとかにもきをつけて、かかわらないようにしたいです。

また会社とかに就職したとき、ストレスがたまらないように気持ちを明るくもちたいです。

 

「初恋の人に会いたい気持ち」というのは、きっと誰しもが持っている感情ではないかと思うけれど、年齢によってその気持ちには変化があるような気がする。

今のアタシは、なんだかおばあさんのよう。

自分の人生を振り返って、死ぬ前にぜひKくんに会って感謝の気持ちを伝えたい・・・そんな感じ。

 

幼いけれど多感で、危ういけれど輝いていたあの頃の自分たち。

毎日が新しくてドキドキハラハラ、いろんな気持ちが弾けて、あらゆることをめいっぱい吸収していた。

そんなときに出会って「ワタシの初恋の相手」というラベルを貼ったK君だから、ワタシの人生にきっといい栄養を与えてくれたはず。

そのことを心から感謝したいと思う。

 

タバコはすべて「毒ガス」で、タバコを吸っている人達はみんなだまされていて、タバコ・けむり(ガス)はすべて体にえいきょうがあることがわかりました。

私はこれから気をつけたいことは、「タバコを吸ってみなよ」といわれても絶対吸わない事をきをつけます。

自分の子どもにも、タバコはすべて「毒ガス」と言うようにします。

 

子どもを生むことで自分の遺伝子が引き継がれ、自分がこの世からいなくなっても、命は続く・・・

動(植)物が持っているごく原始的な本能であるけれど、子どもを生まなかった自分は、大きな自然界のなかで生きる動物としてはアンダーレベルな存在なのか?

そんな考えが心をかすめることがたまにある。

 

けれど、こんなふうに、教育という形でもって次世代に残せるものがあれば、しかも、それが私たちのいのちに関わることとなれば、それは立派な命の継続になるのではないかと思わせてもらった。

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