かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

一夜の宿

2009年06月27日 | 今日こんなことが
一流演奏家とそうでない人との違いはどこにあるか・・・?

それはもう、オーラが違う。
一流といわれる人たちは、演奏中はもちろん、音を出す前から、すごい気迫がこちらに伝わってくる。
音楽に真摯に向き合い、集中力を極限まで高めた演奏こそが、聴いている者に感動を与えうるのではないか。

フランス帰りの若いフルーティストのコンサートで、ふとそんなことを思った。
見た目はまずまず合格なだけに、気迫不足が残念だった。


その帰り、街中での商売をやめて、最近、閑静な住宅街に店を構えたマダムのところへ。
手作りの山椒風味ちりめんジャコに年代ものの梅干、それにレモンの香りが爽やかなキュウリとキャベツの一夜漬けというご飯をご馳走になりながら、人生の先輩とひとしきりお喋りをして帰宅。

ベランダの洗濯物を取り入れようとしたら、手すりの下になにやら白いものが・・・
たっぷりと落とされた鳥のフンだった
それになんと、落とし主である鳩がまだ手すりにいらっしゃった。

乾かないうちに洗い流さねばと思い、洗面器に水を汲んでベランダに出ても、お客さんはまったく動じず。
1杯の水では到底きれいにならず、台所とベランダを往復して何度も洗面器の水をかけている間も、散歩中にご主人様にフンの始末をしてもらっている飼い犬のように、「すみませんねえ」という顔を半分こちらに向けているだけで、飛び立つ気配は全くない。
それどころか、もうお休み体勢に入ろうとしている。

見れば、脚に青いものが巻きつけてあるので、近所で飼われている伝書鳩チームの一員と思われる。
家はすぐそこなのに、今日は自宅に帰らず、ウチにお泊りするつもりらしい。

まっ、今夜のところは許してあげますけどね。
ホントはアタシ、帰るべき家がある人に、「今夜はそんな気分じゃないから一晩泊めてよ」と言われたからって、簡単に一夜の宿を提供するような、そんな都合のいいオンナじゃないんですからね。
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