■ペニス
2018年11月20日、当組合との団体交渉が行われた。
この団体交渉は、学生のでっち上げを利用して、学校法人が当組合の構成員を
「セクハラ・パワハラ」と断定して処分した件で行われたものであり、当組合は
当然ながら処分撤回を要求した。
交渉中、学校法人中央学院の常務理事が、なにやら書類に目を落としながら
鬼の首でも取ったかのようにこう述べた。
「小林先生は、授業中にペニスについて語っている」-とツイッターにのっている。
<お前もセクハラで学生から訴えがあれば処分するぞ>、という「警告」のつもり
のようだ!>
■「御注進」を団体交渉の席で披露し、警告に使うとは!
当組合員が、団体交渉中、直ちにTwitterを検索してみたが、そのような
「つぶやき」はなかった。
すでに削除された可能性がないわけではない。
しかしだ。教職員の誰かが、小林を「ひっかける」ために、常務理事らに
「御注進に及んだ」(ごちゅうしん――事の始終を急いで上司に報告すること)
らしい。
おそらく、専任教員が学生から聞きつけて、御注進に及んだのであろう。
■誰もチェックできないとは!
学校法人は、団体交渉前に「作戦会議」を行っている。
その場でか、それ以前かは分からぬが、「御注進」されたものが披露され、
小林の「ペニス発言」を、警告として使用することが決められたのであろう。
「真面目に」議論しているその場の様子を想像すると、笑ってしまう。
法人の幹部や2人の顧問弁護士も出席して、このありさまだ。異論を唱える
者はいなかったのか!
団体交渉で、このような発言をすることの重大性を、この方々、全く認識
できていないのである。
■「オッサン」たちよ、「ペニス」は学術用語だぞ!
いったい何を妄想しているんだ!
常務理事さんよ! 「ペニス」が学術用語であることを知らないのか!
授業中に「ペニス」という語を使用して何が問題なのか!
男子学生がこの「ペニス」という語を聞いて、「妄想」をたくましくして喜ぶ
のはいたしかたない。また、Twitterでつぶやくのもいたしかたない。
学生たちの中には、「セックス」という言葉が、「生物学的性差」(=性別)
を表す言葉でもあることを知らず、「性交渉」のことだけを意味すると思い
込んでいる者もいる。
このことを知っている学生でさえ、「セックス」という言葉を聞くと、頬を
赤らめ、あるいは眉をひそめ、あるいは顔をほころばせる、といったように
その反応はいろいろである。日本人の日常会話では、「セックス」を生物学的
性差、すなわち性別を表す語として使用することはないからである。
「ペニス」が学術用語であり、「セックス」は性別を表す語でもあることは、
まともな教員なら、いや高等教育を受けた大人なら、たいてい誰でも知って
いることである。
常務理事さんよ! あなたは一体、「ペニス」で何を「妄想」したのかな!?
授業中に「ペニス」や「セックス」という語を使用することがセクハラなのか!
バカ言え!
学生と同様に、「妄想」するのは勝手だ! だが、団体交渉の場で、「妄想」した
ことを明らかにしてしまうとは!
■大学の教員の授業内容に介入するとは、前代未聞だ!
もっと重大なことは、大学の経営責任者が、団体交渉の場で、大学教員である
小林勝が授業中に使用した言葉をとらえて、セクハラだと警告していることだ。
この大学、経営の責任者に至るまで、憲法23条の「学問の自由」によって、大学
の教員が「教授の自由」を持っていることを、まったく理解していない。
2人の顧問弁護士でさえ、このことを知らないのである。
当組合は、憲法上の権利を侵害するこの重大な発言を、見過ごすわけにはいかない!
■フロイトとペニス
精神分析で有名なフロイトについて、ここでクドクド説明する必要はないだろう。
しかし、女性の幼児期の「ペニス羨望(せんぼう)」、というフロイトの主張は
知られている。
また、父による去勢(きょせい)の恐怖ゆえに、男性は幼い時から、性的対象を
外に求め、自我が確立され、精神的に自立するが、女性はペニスを持っておらず、
去勢の恐怖がないから自我が確立されず、精神的に自立できない、というフロイト
の主張も、よく知られている。
医学、心理学、ジェンダー論を講義する際に、もちろん講義内容にもよるが、
「ペニス」という語も「セックス」という語も出てきて不思議はない。ところが、
この中央学院大学では、「セクハラに当たる」から御法度というわけだ!
まったく、とんでもない大学だ!
小林は、「社会学」で、前期にジェンダー論を講義し、女性差別思想との関連で、
フロイトを扱っているぞ!
団体交渉で、鬼の首でも取ったかのように発言し、警告する前に、もうひと手間
かけて、小林がどんな内容の授業をしているかを、調べるんだったな!
■言葉狩り
常務理事さんよ! こんな「言葉狩り」を行ってどうするのだ!
その「みっともなさ」「重大さ」に気づかないのか?
だから、学生のでっち上げを見抜けず、自らも言葉狩りを行って、安易に非常勤
講師を処分し、また小林に警告を出すのだ。
もはやこの大学は、高等教育機関などとは言えない。
2018年11月20日、当組合との団体交渉が行われた。
この団体交渉は、学生のでっち上げを利用して、学校法人が当組合の構成員を
「セクハラ・パワハラ」と断定して処分した件で行われたものであり、当組合は
当然ながら処分撤回を要求した。
交渉中、学校法人中央学院の常務理事が、なにやら書類に目を落としながら
鬼の首でも取ったかのようにこう述べた。
「小林先生は、授業中にペニスについて語っている」-とツイッターにのっている。
<お前もセクハラで学生から訴えがあれば処分するぞ>、という「警告」のつもり
のようだ!>
■「御注進」を団体交渉の席で披露し、警告に使うとは!
当組合員が、団体交渉中、直ちにTwitterを検索してみたが、そのような
「つぶやき」はなかった。
すでに削除された可能性がないわけではない。
しかしだ。教職員の誰かが、小林を「ひっかける」ために、常務理事らに
「御注進に及んだ」(ごちゅうしん――事の始終を急いで上司に報告すること)
らしい。
おそらく、専任教員が学生から聞きつけて、御注進に及んだのであろう。
■誰もチェックできないとは!
学校法人は、団体交渉前に「作戦会議」を行っている。
その場でか、それ以前かは分からぬが、「御注進」されたものが披露され、
小林の「ペニス発言」を、警告として使用することが決められたのであろう。
「真面目に」議論しているその場の様子を想像すると、笑ってしまう。
法人の幹部や2人の顧問弁護士も出席して、このありさまだ。異論を唱える
者はいなかったのか!
団体交渉で、このような発言をすることの重大性を、この方々、全く認識
できていないのである。
■「オッサン」たちよ、「ペニス」は学術用語だぞ!
いったい何を妄想しているんだ!
常務理事さんよ! 「ペニス」が学術用語であることを知らないのか!
授業中に「ペニス」という語を使用して何が問題なのか!
男子学生がこの「ペニス」という語を聞いて、「妄想」をたくましくして喜ぶ
のはいたしかたない。また、Twitterでつぶやくのもいたしかたない。
学生たちの中には、「セックス」という言葉が、「生物学的性差」(=性別)
を表す言葉でもあることを知らず、「性交渉」のことだけを意味すると思い
込んでいる者もいる。
このことを知っている学生でさえ、「セックス」という言葉を聞くと、頬を
赤らめ、あるいは眉をひそめ、あるいは顔をほころばせる、といったように
その反応はいろいろである。日本人の日常会話では、「セックス」を生物学的
性差、すなわち性別を表す語として使用することはないからである。
「ペニス」が学術用語であり、「セックス」は性別を表す語でもあることは、
まともな教員なら、いや高等教育を受けた大人なら、たいてい誰でも知って
いることである。
常務理事さんよ! あなたは一体、「ペニス」で何を「妄想」したのかな!?
授業中に「ペニス」や「セックス」という語を使用することがセクハラなのか!
バカ言え!
学生と同様に、「妄想」するのは勝手だ! だが、団体交渉の場で、「妄想」した
ことを明らかにしてしまうとは!
■大学の教員の授業内容に介入するとは、前代未聞だ!
もっと重大なことは、大学の経営責任者が、団体交渉の場で、大学教員である
小林勝が授業中に使用した言葉をとらえて、セクハラだと警告していることだ。
この大学、経営の責任者に至るまで、憲法23条の「学問の自由」によって、大学
の教員が「教授の自由」を持っていることを、まったく理解していない。
2人の顧問弁護士でさえ、このことを知らないのである。
当組合は、憲法上の権利を侵害するこの重大な発言を、見過ごすわけにはいかない!
■フロイトとペニス
精神分析で有名なフロイトについて、ここでクドクド説明する必要はないだろう。
しかし、女性の幼児期の「ペニス羨望(せんぼう)」、というフロイトの主張は
知られている。
また、父による去勢(きょせい)の恐怖ゆえに、男性は幼い時から、性的対象を
外に求め、自我が確立され、精神的に自立するが、女性はペニスを持っておらず、
去勢の恐怖がないから自我が確立されず、精神的に自立できない、というフロイト
の主張も、よく知られている。
医学、心理学、ジェンダー論を講義する際に、もちろん講義内容にもよるが、
「ペニス」という語も「セックス」という語も出てきて不思議はない。ところが、
この中央学院大学では、「セクハラに当たる」から御法度というわけだ!
まったく、とんでもない大学だ!
小林は、「社会学」で、前期にジェンダー論を講義し、女性差別思想との関連で、
フロイトを扱っているぞ!
団体交渉で、鬼の首でも取ったかのように発言し、警告する前に、もうひと手間
かけて、小林がどんな内容の授業をしているかを、調べるんだったな!
■言葉狩り
常務理事さんよ! こんな「言葉狩り」を行ってどうするのだ!
その「みっともなさ」「重大さ」に気づかないのか?
だから、学生のでっち上げを見抜けず、自らも言葉狩りを行って、安易に非常勤
講師を処分し、また小林に警告を出すのだ。
もはやこの大学は、高等教育機関などとは言えない。
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