「11月14日(木)」
「ドラマ「全領域異常解決室」
「登場する神」
「豊玉毘売命」
(福本莉子)
トヨタマヒメ(豊玉姫、日本書紀)
またはトヨタマビメ(豊玉毘売、古事記)は、
日本神話に登場する女神。
神武天皇(初代天皇)の父方の祖母、
母方の伯母として知られる。
『古事記』では
豊玉毘売・豊玉毘売命、
『日本書紀』では豊玉姫と表記される。
海神(わたつみ)の娘で、竜宮に住むとされる。
真の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)であり、
異類婚姻譚の典型として知られる。
神武天皇(初代天皇)の父の
鸕鶿草葺不合尊の母であり、
天皇の母の玉依姫の姉にあたる。
豊玉毘売の「豊」は「豊かな」、
「玉」を「玉(真珠)」と解し、
名義は
「豊かな玉に神霊が依り憑く巫女」と考えられる。
海神豊玉彦命(綿津見大神)の娘。
「豊玉姫」・「豊玉彦」のように、
ヒメとヒコの二者(この場合は父娘)が
ペアで統治を行う体制はヒメヒコ制と呼ばれる。
『日本書紀』、『古事記』共に、
妹に玉依姫がいる。
以下、特記以外は『日本書紀』によって記載する。
豊玉姫は
海神(豊玉姫の父)の宮にやってきた火折尊と結婚し、
火折尊はその宮に3年間住んだが、
火折尊は故郷のことをおもってなげいた。
これを聞いた豊玉姫は、
自らの父である海神に「天孫悽然として
数(しばしば)歎きたまう。
蓋し土(くに)を
懐(おも)いたまうの憂えありてか」と言った。
海神は火折尊に助言を与え、故郷に帰した。
帰ろうとする火折尊に、
豊玉姫は「妾(やっこ)已に娠めり。
当に産まんとき久しからじ。
妾必ず風濤急峻の日を以て海浜に出で到らん。
請う我が為に産室を作りて相い持ちたまえ」と言った。
のちに豊玉姫は約束の通り、
妹の玉依姫を従えて海辺にいたった。
出産に望んで、
豊玉姫は火折尊に「妾産む時に幸(ねが)わくはな
看(み)ましそ」と請うた。
しかし火折尊は我慢できず、ひそかに盗み見た。
豊玉姫は出産の時に
ヤヒロワニ(『古事記』では「八尋和邇」、
『日本書紀』一書では「八尋大熊鰐」)となり、
腹這い、蛇のようにうねっていた(『古事記』)。
豊玉姫は恥じて、
「如(も)し我を辱しめざるならば、
則ち海陸相通わしめて、永く隔て絶つこと無からまじ。
今既に辱みつ。将(まさ)に何を以て
親昵なる情を結ばんや」と言い、
子を草でつつんで海辺にすてて、海途を閉じて去った。
これにより、
子を彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊と名付けたという。
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