北摂あらため 芦屋エレママのひとりごと    -エレガントなマダムの部屋へようこそ- 

四人の子供のママ、櫻井マリアが、エレガンスライフについての思いを語ります。ブログ4年目突入しました!

エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(9) やっと手術終わり・・・ 四人目出産への道(38)

2011年09月17日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日  四回目の帝王切開にて男児を出産
時間は10時20分を過ぎた。
 もうお腹を閉じ始めている。はぁ~、何だか疲れちゃった・・・
 実際の帝王切開の手術は漫画の中の世界のように、お腹をズバッと切った後、チクチクと縫ってサッと終わるというわけにはいかないんですもの。子宮の縫合が終わったら、次に腹膜、皮下組織、最後に皮膚の順番に縫合するでしょ。実際は何回も縫う作業があるというわけ。「そろそろ、形成外科のS先生を呼んで」(部長先生の声が聞こえた)
通常は産婦人科の先生がそのままお腹の皮膚も縫うことになっているけれど、わたくしは傷跡の美しさにこだわっていたので形成外科の先生にリクエストしていたの

傷を綺麗に縫うのは、何と言っても形成外科の先生にお任せするのが一番
縫い方も使う糸の太さとかも全然違うので仕上がりは断然綺麗なの。もちろん、形成外科内ですら、手技・手法は先生によってことなるぐらいだから、産婦人科の先生ともなると全然違うと思って間違いないわ。美にこだわる女性なら、絶対、形成外科の先生に手術に入ってもらうべきね

 10時30分過ぎ、美人形成外科医のS先生がオペ室に入ってきた。近寄りがたい女医オーラにオペ室の空気が一瞬で変った。
部長先生も主治医のT先生も心なしか緊張している様子。
まず、お腹を消毒する。痲酔も半分切れている状態だから、消毒をするのも痛い。そんなに力を入れて、拭かないでって言いたいところだけど・・・こんな美しい女医さんだと何も言えない。こういう場合、男の先生の方が言いたいこと言えて楽なのよね。
「へ~、こうやって縫うんですね」部長先生とT先生はすっかり感心しきっている。
 そうそう、形成外科はいかに美しく傷跡を仕上げるかが専門素人のわたくしだって、ちゃんと分かっているんだから。

 やっと、皮膚の縫合が終わり、時計は11時を指していた。数人がかりで、わたくしをストレッチャーに移してオペ室を後にした。「おめでとうございます。お疲れ様でした」部長先生もT先生も、みんなお祝いの言葉をかけてくれた。お疲れ様はスタッフの皆さま・・・(涙)
     自分一人の手術のために2時間を費やし、9人ものスタッフが関わってくれたことに心から、感謝の気持ちが溢れた
     外では病棟の担当の看護師さんが待ってくれている。
    痲酔が完全に切れたら、また新たな痛みとの戦いが始まるわ。もうひと頑張りしなくては・・・・
 
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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(8)手術後半 切ったお腹を閉じる・・・四人目出産への道(37)

2011年09月14日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日 午前9時53分 帝王切開にて男児を出産
 四回目の帝王切開で赤ちゃんが無事生まれて、先ほどからお腹を閉じる作業に入りつつある
残念なことに帝王切開で使われる腰椎痲酔の効果はそう長くは続かない。
 最初に効きにくかった左側のお腹の部分から、痛みがジワジワ広がってきた。

何だか、時の流れもゆっくりに感じられるし・・・あ~ん、いつになったら終わるのかしら...。
 胎盤などの子宮の内容物を全て取り出す作業では、かなりの出血が伴うらしい
実際に何をしていたのかは、正確には分からなかったけれど・・・・
「シュゴ~ シュゴ~」と機械で液体を吸い出しているような音が響いていた。

 さっきから、我慢していた痛みはどんどんひどくなってきている。息をするのも、しんどい・・・
 もう限界・・・・・
「すみません・・・お腹がものすごく痛くて我慢できないんですけど」(マリア)
子宮の収縮が始まっているからですね。」(部長先生)
  少しでも出血を防ぐため、子宮収縮剤が点滴で投与されてるからだ。内臓から血が絞りだされるような痛みは「もう一人赤ちゃん入ってませんか??」とわたくしが心の中で先生に問いかける程(笑)
この激しい痛みを経験した人は決して忘れることはないと思う。


「ご気分大丈夫ですか~??」一緒に執刀していた主治医のT先生が顔をのぞき込んた。
 自分でも額に脂汗がにじんでいるのが分かる・・・
酸素マスクがあった方が楽なのか、口元に何も無い方が楽なのか、それすら分からないぐらい息が苦しい。
「ソセゴン1アンプル入れて」(部長先生)
 痛み止めの注射の指示が出た・・・
「すぐに楽になりますから、頑張ってください」(主治医T先生)

 早く、痛み止め効いて・・・早く、早く(汗) 握りしめた手には力が入りっぱなしだった。
しばらくして、痛み止めが効き始めるのが分かった。それでも、痛みがゼロになることは決してない。
 二人がかりで、お腹の中をかなりの力でグイグイ押している。固定されているはずの体が左右にグラグラ揺れた。内臓を中に押し込めているんだわ、きっと

 術後に癒着を防ぐために、今はセプラフィルムといって癒着防止フィルムを用いて臓器を元の位置に戻すって、先生が仰っていたのを思い出した。早く終わって欲しいところだけど、ここは一つ、丁寧な仕事をしてもらわなくちゃ。後で癒着して臓器同士がひっついたりしたら厄介ですもの。長い手術だけど、我慢我慢・・・


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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(7)感動のベビーとのご対面・・・・四人目出産への道(36)

2011年09月10日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日 四回目の帝王切開で男児を出産
 「おめでとうございます」(助産師さん)
 赤ちゃんを顔の近くに持ってきてくれた。この子がお腹に入っていたんだわ・・・
四回もこの瞬間を経験することになるのに、その驚きと感動は色あせることがない。

       やっと会えたわ・・・・こみ上げる嬉しさと
   長かった妊婦生活が終わったという深い安堵感に包まれて、ちょっと恍惚状態のわたくし。
      麻薬でもやったら、こんな感じでハッピーになるのかもしれない・・・(笑)
「みなさまぁ~ ありがとう」声にこそ出して言うことはしなかったけれど、オペ室にいるスタッフ全員に感謝の気持ちでいっぱいになった。みんなにhug and kissしたいぐらいハイな気分って悪くないわね(笑)

         「かわいい男の子ですね」(助産師Fさん)

 誕生したばかりの、小さな命が愛おしく思えた。きっと、その場にいた全員が同じことを感じていたに違いないわ。
 
  でも、赤ちゃんを間近で見れたのも、幸せなハイな気分も一分足らず。(苦笑)
 そして・・・・
  ここからが第二の戦いの始まり。
   赤ちゃんが生まれて、「おめでとう!」で終われたら、どれだけハッピーかしら。 帝王切開ですもの、お腹閉じてもらわなきゃいけない。赤ちゃんが出て、胎盤などの子宮の内容物が出たと思われるころから、初めに痲酔の効き目の悪かったお腹の左側の部分がジワジワと痛くなり始めた。手術台左側に立って、手術しているのは部長先生。寡黙なだけに、見た目ちょっと気むずかし系の部長先生からは、まるで軍人のようなオーラが全身からみなぎっている。
   先生の触っている辺りが痛いんですけど・・・なんて、さすがのわたくしも言いにくい
          もうちょっと我慢しよう・・・もちょっと、もうちょっと。

 だんだん痛みが強くなってくる。内臓が絞り出されるような痛みも加わってきて、額から脂汗がにじみ出た。
 あ~ん、早くこの手術終わらないかな・・・・
    このお話の続きはまた後日ね。

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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(6) ついにベビー誕生・・・・四人目出産への道(35)

2011年09月08日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日 四回目の帝王切開手術の日
9時37分 ついに手術がはじまった。今は吐き気は収まっている。痛みも恐怖も何もない。
         
            さっきまでの苦しみがウソのよう・・・
     体が楽になってから、いささか不謹慎ながら、もう術後の傷跡のことを考え始めていた。頭の中はビキニが今後も着れるか、着れないか・・・・でいっぱい(笑)過去三回の帝王切開ではお腹を横に切っているので、傷跡は殆ど目立たない。でも、ハプニングが起こって急に縦切開になる可能性もある。
   
    今回もお願いしたとおり横切開で上手くいきますように・・・心の中で祈っていた。
    もちろん、ベビーが無事に生まれてくることが何より優先なのは言うまでもないけど、ビキニが着れるか、着れないか・・・それは、わたくしにとっては大問題(!?)  
そういえば・・・
「人間の肉って結構固いんだよな・・」なんてパパも言っていたっけ。しかも何回も切ったところは、どんどん固くなるって(キャ~!)ダメダメ、変なこと考えるのやめよっと。どうか、柔らかく切りやすいお腹でありますように・・・・
 
  寡黙な部長先生は黙々と、気配り上手な主治医のT先生は、チラチラっとわたくしの様子を確認してくれていた。
         何も言わないところをみると、横切開で上手く言っているってことよね
 手術中、何をされているのか、全く分からないけれど、グイグイ押さえられているような感覚だけはあった。内臓触られている感触・・・痛みは無いけれど意識がある限り、このオエ~ッっていう感覚からは逃れられない。腰椎痲酔などの部分痲酔では意識がしっかり残っているから、鋭い痛みはないものの、引っ張られている感覚とか触られている感覚は想像以上に残っているの。

9時45分 「もうすぐ、赤ちゃんの頭出ますよ。頑張ってください」(部長先生)
帝王切開では、子宮の底部を押さえながら、胎児を頭から出す。長女ノアの時のように逆子だと、臀部から出すことになるんだけどね。
   「 いっせいの~で!」
 グイグイ引っぱられているのが分かる。うわっ体が持ち上がるかも・・・っていうぐらいの勢い。
次の瞬間、バサッと下に落ちていく感じがして、 急にお腹が軽くなるのが、はっきり分かった。
9時53分    無事、男の子を出産
           「オギャ~ オギャ~・・・・」
          「おめでとうございます」(先生と看護師さん)
        
          長い間待ち望んだ、ベビーとのご対面の瞬間がついに、やってきた・・・・
                  感動の瞬間は、また後日ね・・・

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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(5) お腹を切るまで・・・・四人目出産への道(34)

2011年09月06日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日 四回目の帝王切開の手術
 9時30分 腰椎痲酔の効き目の確認が終わった。 さっきから、続いている吐き気は、さらに強くなっている。吐く物なんて何もないのに、吐き気だけこみあげてくる。どうしよう・・・
   「大丈夫ですか~??」さっきから何度もT先生がマリアの顔をのぞきこんでいる。
   「もう限界・・・」(マリア)
           吐けるものなら、思い切り吐きたい

「プリンペラン1アンプル入れて」T先生が看護師さんに吐き気止めの注射の指示を出した
「すぐに楽になりますよ~」(看護師さん)
 
 こんなに苦しい時にも・・・ 
「すみません、赤ちゃんの心音を聞かせてくださいね」(看護師さん)
最後の最後まで赤ちゃんの状態のチェックは怠らない。
お腹に心音をチェックする機械をあてる。ドクドクと規則正しい音が聞こえてきた。
「とっても元気ですね」(看護師さん)
     吐き気も、ようやく、おさまり始め、ベビーちゃんとの対面に胸が高鳴った
    
ところが・・・まだ手術が始まる気配がない。
今からおしっこの管を入れていきます」(看護師さん)
      そうそう、それが残っていたんだわ・・
 この時点では痲酔が効いて、全く痛みを感じることなく、おしっこの管が入った。
     あぁ、よかった!これ、痲酔効いてなかったら絶叫するほど痛いのよね。

 顔の前に棒が立てられて、布がかけられる。      
9時35分「では、始めます。よろしくお願いします」執刀医の部長先生の声が聞こえた。 執刀は部長先生と聞かされていたけれど・・・実際にオペに入っていたのは部長先生と主治医T先生、そしてもう一人助手に別のT先生の三人。
 部長先生とT先生がお腹の切る場所について、なにやら話をしていた。
わたしくしのお腹は、横切開。恥骨の少し上を横に15センチ程切っている。お腹のかなり下の位置なので、ビキニを着ても、外から見えない場所なの。(Goodでしょ?)そして、今までの傷は、思いの外、とても綺麗に治っていて、三回切った今でも、横に薄いピンク色の筋が入っているだけ。何を隠そう、この驚きの傷跡は形成外科の先生の縫合の賜物

 過去に三回も帝王切開をしたというと、聞いた人は三本の線が入っていると思うみたいだけど・・・実際は同じ場所を切るので一本の線が入っているだけ。でも、もし今回、横に切ってみて癒着などで切りにくかったら、急遽、縦切開に切り替えるとか。そうなった場合はお腹の傷はTの字
      
                 ビキニとは永遠にサヨナラかも(涙)
               今まで通り横に切って貰えるか、縦切開になるのか・・・
               それは実際にお腹を開けてみるまで分からない。
                 さて、さて、どうなることやら四回目の帝王切開・・・・・

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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(4) 腰椎麻酔の効きめチェック・・・・四人目出産への道(33)

2011年09月03日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日 四回目の帝王切開の手術
 腰椎痲酔も打ち終わり、いよいよ痲酔の効き具合のチェック
アルコール綿花で右半身、左半身、上、下あちらこちらを触って、冷たいかどうか聞かれる。
「これ冷たいですか??」(先生)
「いいえ」(マリア)
「こっちは、どうですか?」(先生)
「冷たくないです」(マリア)

 今回は痲酔もよく効いているみたいだわ・・・ホッ

と、思ったのもつかの間
「じゃあ、ここは?」(先生)
「あれっ冷たく感じる・・」(マリア)

「えっ-これ、冷たいですか?」左側のお腹の真ん中あたりを触っていたT先生がぎょっとした声で聞き返した。
「はい・・・」(マリア)
 普通に触られているように冷たいものは冷たく感じる。このまま、お腹切られたら大変だわ~(汗)

「痲酔科のドクター呼びます」(ちょっとがっかり声の先生)
過去の淀川キリスト教病院での帝王切開で痲酔がきちんと効いていなかった経緯があり、今回は、上手くいきそうに無いときは、痲酔科のドクターを呼んできちんと対応してくれると約束してくれていた。産婦人科では一般的には産婦人科医が痲酔をかけることになっていて、痲酔科医は関与しないことになっているらしい。 だから、これって、特別扱い感謝しなくちゃね

 程なくして痲酔科の先生がオペ室に入ってきた。

「これ、冷たいですか?こっちは、どうですか?」(痲酔科のドクター)
 矢継ぎ早に先生が質問してくる。わざわざ、きてもらって申し訳ないけれど、そうこうするうちに、痲酔がいよいよ効き始めているような感じがしてきた。ひょっとして、もう少ししたら、このお腹の部分も感覚がなくなるかもしれない。
 
予感的中。だんだん、感覚が曖昧になって、吐き気も強くなってきた。
「気分が悪いんですけど・・・」(マリア)
あわてて、酸素マスクを看護師さんが外して、ここに吐いてくださいとピンクの容器を口元に差し出した。

「血圧が下がっているので、抗生剤の点滴止めます」(看護師さん)
吐きたいのに吐けない・・・苦しい
冷たいんだか、触られているだけなんだか・・・・先生の質問にも返答が曖昧になっていった。
「この患者さんね、痛みに敏感になりすぎているみたいですね~。
痲酔は効いていると思いますので、このままいってください」(痲酔科のドクター)

 手術室に入ってから30分が経過。ついに手術開始のGOサインが出た・・・

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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(3) 腰椎痲酔・・・四人目出産への道(32)

2011年09月02日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。

2011年8月11日 淀川キリスト教病院にて四回目の帝王切開を受ける
 朝9時、手術が始まろうとしている台に右半身を下にして横たわって開始を待つ。

  まずは痲酔ね今までの経験上、手術の流れは把握している。
それでもドキドキしてくる。 四回目だって緊張したり、不安になったりする気持ちに変わりはないわ。
背中を丸めて海老のようになってくださいと指示が出た。
「はい、今から麻酔の注射していきますね。」手術室にT先生の声が響く。
                 ドキドキ・・・
「大丈夫ですよ。今は消毒するだけですから。いきなり針とかさしませんから安心してください」(主治医T先生)
  何度もマリアの顔を見ながら、不安を一つ一つ消していこうとしてくれる。T先生って、こんなに優しい先生だったかしら?今まで、妊婦検診のときに、さんざん、わがまま言い続けた自分が急に申し訳なく思えてきたわ・・・ごめんなさ~い先生(涙) 
 
        丸めた背中をイソジン消毒液で、先生が丁寧にギュッギュッギュッと拭いていく。

  「はい、腰椎麻酔を打つための部分麻酔を打ちますよ。これは痛いですけど、次の麻酔が楽になりますから、しっかり頑張っていきましょう」(主治医T先生)
 我慢しなければいけない理由がきちんと分かれば、どんなに痛くても、その痛みは我慢できるもの・・・
        とは言っても、うっ・・・・痛いものは、やはり痛い(苦笑)
腰に近い背骨がチクッとした後、ズド~ンとした重い痛みが背中に走る。時間がやけに長く感じられる。でも、ここは頑張りどころ・・・ファイト
T先生がかけてくれる言葉に、助けられて、何とか最初の注射を我慢することができたわ
 自分のおへそを見て、先生の方へ背中を突き出すような恰好をするよう再度、指示が出された
 
  部分麻酔を打ち終わった後、先生が背骨を指で押さえる。腰椎麻酔を打つ場所を丹念にさがしている様子・・・
「はい、腰椎麻酔を打つ場所が決まりました!いきますよ~」(主治医T先生)
 背骨に太い注射をするなんて考えただけで怖いけれど、部分痲酔がよく効いていたので、背骨にさした腰椎痲酔の針の痛みは感じることなく終わったわ・・・あぁ、よかった~!
 
「はい、仰向けに寝ますよ~。」(先生)
寝かされなおして、手がベルトで固定された。何だか、十字架にはり付けられたような恰好(笑)
そして、次の瞬間、手術台が大きく左側に傾いた。今まで体の右半身が下向きになっていたので、痲酔液は右側に偏っているため、左側に体を傾けて痲酔液が均等に行き渡るようにするためだ。それにしても、電動で手術台が自在に動かせるなんて便利

 足先がジンジンと温かくなってきて、だんだん上の方にあがってくる。自分の体が自分のものでなくなっていくような変な感覚だわ
       痲酔は効いてくれないと困るけれど、あんまり気持ちのいいものではない・・・
           それに、もう吐き気がするし・・・どうしよう(汗)
                   続きはまた後日ね

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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(2)・・・・四人目出産への道(31)

2011年08月31日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。
2011年8月11日  今日は4度目の帝王切開の日
 朝8時50分 病室に看護師さんが迎えに来る。言われた通り、ブラジャーだけ外して、パンティは履いたまま薄いブルーグリーンの手術着に着替えて、いよいよ手術室へ出発。

「ご自分で歩いていってくださ~い」(看護師さん)
「えっ??」(マリア)

  今は手術室まで、歩ける人は自分で歩いていくのが普通なんですって。ストレッチャーを乗せるためのエレベーター待っていたりするだけで、ロスする時間が混み合うオペ室のスケジュールに影響を及ぼすからだとか
「お腹が苦しくて、とても歩けないんですけど・・」(マリア)
「あっ、そうでしたね。車いす持ってきま~す」(看護師さん)

まるでピクニックに行くかのごとく、明るい声で語りかける看護師さん。
これから、わたくしお腹切るんですけど・・・(苦笑)

 車いすに乗って、車輪のついた点滴の台を両手で支えながら手術室へ向かう。
今までの帝王切開の手術ではストレッチャーに乗せらてオペ室に入ったことしかなくて、いかにもこれから手術!って感じがしたものだけど、車椅子でオペ室に入るのは、あまりにカジュアルな感じ。今から自分が手術を受けるなんてウソみたいだわ。

 オペ室に到着したら、元気な看護師さんが二人待ってくれていて、自己紹介を受ける。
「おはようございま~す!」
 
「この踏み台使って、手術台にあがってください!」(看護師さん)
 大きなお腹を抱えて、モゾモゾと手術台にあがるわたくし。
絵にならない自分の姿がわかるだけに、ちょっと間抜けな気分(笑)
 
 台の上で横になったら先生方、助産師さん、看護師さん、代わる代わる挨拶をしてくださる。
           当たり前だけど、みんな目が真剣。

そういえば、パパがよく言ってたっけ・・・「オペ前はアドレナリンがすごく出て、試合前のプロレスラーみたいな気分なんだ」って。ドクターもオペ前は、いい意味で緊張するのよね。手術中にかけてもらうCD、猪木のテーマソング入れておけば盛り上がったかしら・・・なんてね(笑)
 冗談はそれぐらいにして・・・
 
「よろしくお願いします」(マリア)
来るところまで来たわ・・・さぁ、いよいよベビーちゃんとのご対面。どんなに痛くても、苦しくても気持ちをしっかり持って頑張らなきゃ。
 
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エレママ 実録 四回目の帝王切開のすべて(1) ・・・・ 四人目出産への道(30)

2011年08月30日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。
   ここからは、わたくしの経験した帝王切開手術のすべてをお話しします。
みなさま、よろしくお付き合いくださいね

2011年8月11日 四回目の帝王切開手術日当日
 昨夜は緊張して、あまり眠れないかも・・・なんて心配したけど、実際は、お腹の強い痛みが夜中過ぎてから襲ってきて、あまり眠れず朝5時にはパッチリ目があいてしまった。
お水を飲むことを禁止されていたので、目があいた瞬間から喉がカラカラ・・・
           食べれないのはいいとしても、飲めないのはホント辛い・・・
 あぁ・・・コーラ飲みたい、ジンジャーエール飲みたい 
             何故か炭酸飲料の映像ばかりが目の前でチラチラ(笑)
ダメ、ダメ!手術中に吐き気に襲われるのは今までの経験上もう、分かっているから、じっと我慢の子
      さ、気をとりなおして・・・どんな時でも綺麗でいなくちゃっ
             お顔を洗って、パックしながら、ホットカーラーで髪を巻く。
           わたくしの朝の儀式(!?)は手術日当日も健在・・・(笑)
 
6時30分 手術用の点滴を始める
「点滴前にはいてくださいね~」と弾性ストッキングを履くように言われていたけれど
 大きなお腹で、力も入らず・・・自分で履くことを断念して、看護師さんに履かせてもらう。
 
帝王切開の手術では肺塞栓(エコノミー症候群)が起こりやすく、その予防のために手術前に必ず弾性ストッキングをはくことになっている。足がむくみやすい人のために、ドラッグストアなんかで売っている着圧ハイソックスと似たようなものと言えば分かっていただけるかしら。あれを、もっとキツクした感じね。術後は、それにプラスして、ずっと足のマッサージ機もつけっぱなしにするらしい。
 
 手術前から落とす点滴は二本。針は留置針(りゅうちしん)を使用。あらかじめ太い針を腕に埋め込んで(これを刺す時はさすがに痛い)、点滴を落とす時には先端のキャップに差し込むだけなので、痛くもかゆくもないので、度重なる点滴でもストレス・フリー。
10年前、長女ノアを出産した時は、点滴は一回、一回針をさしていて、かなり苦痛だったのが思い出される。何で、あんな原始的なことをされたんだろう・・・って今更ながら不思議だわ。
 
 それと、手術と言えば、おしっこの管を入れるのが、恐怖だったんだけど聞けば、
「それは、麻酔が効いてから手術室で入れますから心配しないでくださいね」(看護師さん)ですって!
 あぁ・・・よかった
4年前、次女ココを出産したときまでは、麻酔なんか効いてない時に入れられたから、痛いのなんのって!!このわたくしですら、ギャオ~って叫んでしまいそうな痛さ。今まで、どうにかならないものかと、ずっと思っていただけに今回は免れてホッ。随分、気が楽になったわ
         さぁ、もうすぐ手術室へ出発する時間。続きはまた後日ね・・・

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エレママ いよいよ帝王切開前日 ・・・四人目出産への道(29)

2011年08月28日 | エレママ妊娠・出産
 こんにちは、櫻井マリアです。
2011年8月10日 妊娠37週と3日 四回目の帝王切開に備えていよいよ今日から入院           子宮破裂しないかヒヤヒヤしながらの生活もやっと終わりだわ。
しばらくはお風呂に入れないので、朝からゆっくりバスタイム。髪の毛もいつも通りカーラーで巻髪に
      どんな時も、朝は髪の毛を巻かないと、いつもの自分になれないんですもの。
        病院にもホットカーラーは忘れず持って行かなくっちゃ

  身支度も整え終わり、早めのランチを終えるころ、お手伝いさんが、お祝いにお赤飯と和菓子を持って、顔を出してくれた。ずっと、お世話をしてくれているこのお手伝いさんは、わたくしにとっては半分、母親のような存在。元気な赤ちゃんを産んでくるわね・・・なんて声に出したら今日は涙がこぼれちゃいそう・・・
でも、ひとたび、みんなでティータイムを始めたら、いつもと変らない会話でいつもと同じ自分。
                    ちょっと不思議な気分
   
最初の帝王切開の時は、本当にナーバスになっていて、遺言状まで書いたわたくし(笑)・・・
それが、四回目ともなると、あんな繊細な気持ちになっていた自分が信じられないぐらい。度胸がすわっているんだか、おばちゃん化しただけなのか・・・(笑)


 午後二時 パパに付き添ってもらって淀川キリスト教病院に入院
部屋は個室も二人部屋も一室づつしかなくて、いっぱいなので、大部屋(総室という)に。四人部屋には、もうひとり患者さんがいるだけだったわ。フィリピン人の「なんとかゴメスさん」。実は、総室に入るのは初めてだったけれど、案外悪くないかもね

明日の手術に備えて、夕食行以降は物を食べてはいけない。水分のみ夜中12時まで許可される。
 ところが夜中12時を過ぎて前駆陣痛のような症状が・・・かろうじて、お薬を飲む水分だけ許してもらって、早産防止薬ウテメリンを服用する。
 
  最近は連日、夜中にお腹の張りと生理痛のような痛みが続いていたんだけど・・・今日はウテメリンを飲んでもあまり効かない。どうしよう・・・立ち上がっただけで、赤ちゃんが下から出てきそう(汗)
                
                 ここまできて、緊急オペになったらイヤだわ。
              あ~ん、冷や汗出ちゃう。でも、ここ病院だったんだ!焦らない、焦らない・・・
「一時間前に、ウテメリン飲んだんですけど効かなくて、お腹が痛いんですけど・・・」(マリア)
「お腹にモニターつけて、ちょっと様子を見ていきましょう」(看護師さん)

 お腹の中でベビーが動くたび、薄くなった子宮が破れそうな感じすらする。朝まで持つかどうか不安・・・
モニターでも強い張りが確認されて、看護師さんがとんでくる。
「お腹のはりも強いようなので、効き目の持続するウテメリンの点滴をしましょう」(看護師さん)
 さすが、点滴
 今までかかっていた深い霧がすっと晴れ渡っていくように、痛みがス~っと消えていく。

 お腹の痛みと格闘している最中に、立て続けに二人の妊婦さんが出産し、同じ部屋に入院してきた。
産科病棟24時・・・個室しか入ったことがなかった時には分からなかったけれそ、どうやら色んなドラマが展開されているようだわ。
 朝九時には自分の手術。それまで、少しでも休まなきゃ・・・

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