子供が生まれるまではあまり写真に興味はなかった。
大学4年生の時に安いカメラを買った。
その時に写真の撮り方ぐらいはと思って、写真専門月刊誌を数冊読んだことがある。
構図は少しだけ気をつけるようになった。
が生まれて、撮る頻度が増えてきた。
子供って、いい表情するんだよ。
コンパクトカメラが苦手な部屋で撮る機会が多いし、おまけに被写体が動く。
AFの一眼レフが手が届く値段になってきたので、思い切って買った。
当然だけど、ピントとか描写力が全然違う。
いわゆる標準ズーム(28~105mm)と、人間の目の画角とほぼ同じ50mmの単焦点レンズを買って、動きが少ない時は50mm、それ以外はズームを使ってた。
やってみると写真は面白い。
写真で見ると見慣れた光景でも違う表情を示す。
アップや広角だと、目で見るのとは違った映像になるしね。
写真は構図を意識すると、ぐっと良くなるそうだ。
自分なりに工夫しているのは、
水平線なり壁などの垂直線は、1/3(1/4)のあたりに入れるとぐっと安定してくるし、全体を撮ろうと欲張らずに、一歩二歩前へでて被写体を引きつけるようにしている。
被写体の回りを少し回って、背景と被写体の色合いを引き立つような風に工夫している。(赤の服なら緑の芝生をバックにするとか、黒っぽいものなら白っぽいバックを選ぶってな具合)
人間をとる際、表情を撮る時は立体感のある50~70mmぐらい、全身を細身に撮りたければ80~100mmぐらいの焦点距離を選んでいる。
背景まできっちり写したければ、絞りを1段2段きかせて見る。
そんなのは基本中の基本で、マニアな人はもっと色々と意識していると思うけど、私はその程度ぐらいだった。
私がそんな感じで凝ってると、
も写真が好きになったらしく、望遠ズームも買って、カメラは
、ビデオは私が担当ってな感じになっていった。
ビデオは、支えるのが難しいし、編集もあるし・・・
子供が大きくなり、外を出歩く機会が減ってきたこともあって、写真から遠ざかってしまった。
今だとフィルムを一本撮りきるのに、何ヶ月もかかってしまう。
カメラとビデオのどちらを取るかと考えると、ついついビデオを選択してしまう。
デジカメは、写りという点で銀塩写真にかなわなくて、なかなか手出しする気にならなかったけど、ここ2~3年で銀塩写真に取ってかわるだけの性能が出てきて、ついには銀塩写真を隅に追いやってしまった。
デジカメはAFも当然装備してるし、レンズが暗いのを補うために、手ぶれ補正なんてのも登場して、コンパクトカメラの一番の悩みをかなり解消してきた。
600万画素もあればA4でも対応できる。
とにかくビシバシ撮って、プリントをその中から選べるってのは大きい。
メーカーの作画例を見ると、3万円前後のコンパクトデジカメでもすごいレベルの写真になっている。
家にある720万画素のV7でやってみたけど、あの作画例は簡単には撮れない。
やっぱりレンズが暗くて、シャッタースピードが遅い。
絞りきれないし、感度を上げると質感が下がってくる。
手ぶれ補正を使っても、アップにするとピントの甘さが出てしまう。
ただ、はがきサイズでは気になることはならない。
ここは、昔のコンパクトと比べたら雲泥の差。
そもそも昔なら引き延ばすのは、サービスサイズで印刷して、これいいなぁを思ったものだけを年に数枚引き延ばすぐらいだった。
それが今では17インチモニタ-全面を使っても表示できない状態で、すべての写真を見るのだから、酷といえば酷だ。
こだわってしまうと不満はあるのだけど、カメラ任せにしがちな日常のスナップという点では、デジカメはすごいレベルアップしたと思う。
少し知識を持てば、ある程度の作画も可能だろう。
一眼レフでも、実際、いい写真を撮ろうとすると、フィルムもリバーサルにしないといけないし、それ相応のレンズがいくつもいるし、露出を変えて何枚も撮った日にゃ、フィルムや現像代を考えると泣けてくる。
そういったことを追い越してしまったといっても過言ではないし、それは市場が証明してしまった。
本屋で雑誌を立ち読みしてみると、デジカメも基本は銀塩の一眼レフと同じで、明るい大きなレンズで、画角や露出の知識がないときっちりと作画することは難しいという状況に変わりはないようだ。
昔のフィルムカメラのきっちり撮影した時のイメージを持っている人は、デジタル一眼レフを買わないと満足できないということだそうだ。
こうなると「ここ一発」を撮りたい時はデジタル一眼レフが欲しくなってくる。
しかし、F2.8の明るいズームを積んでいるFZ-7を超えるスペックが必要な写真を撮る機会って年に何回あるのかって考えると買うのに躊躇してしまう。
それに一眼はデカいから、持ち歩くのは結構面倒なのだ。
それに最終的にはレンズが性能を決めてしまうため、全域F2.8なんてズームレンズはカメラ以上の値段がする。
近寄って撮る、いわゆるマクロは苦手なので、それようの単焦点レンズが必要で、そんなのをそろえていたら、お金が湯水のようにいる。
以前、買ったズーム2本と単焦点があるので、買うならソニーのαシリーズになる。
28mm相当の広角が取れる標準ズームが1本あれば、私の場合はそれほど投資しなくてもいけそうな気もする。
メカ的にもどんどん進化している。
デジカメはかなりのところまで来ているけど、完成系ってところまでは、まだ、あと一息ってとこがあるらしく、その一つがファインダーであり、ライブビューだそうだ。
これは一眼レフの命とも言える部分。
買い時が難しいね、こりゃ・・・
頑張って撮影しなきゃって被写体が出てきた時が買い時なのかなぁ?
その時は即刻買う、それが私の場合はベストなのかもしれない。