EBIKAI(ABKAI)２０１５

市川海老蔵第三回自主公演に行ってきました。

竜宮物語
桃太郎鬼ヶ島外伝
・・の新作歌舞伎二題



海老蔵さんが毎年意欲的に行っている自主公演「EBIKAI]

どちらも、有名な日本昔話をもとにしていますが、

竜宮物語は、浦島太郎の物語ですが
実は謎が多いですよね

なぜ竜宮城に行ったのか、
特に、玉手箱の意味するところは？

そこで一つの仮説を立てて物語にしています


この美しい辺野古の海・・とか
もう美しい海も村も母もいないけれど、生きていかねば・・といった台詞に

メッセージがあるようです

で、海老蔵さんは、乙姫です

綺麗だけど、大きいのでちょっと・・普段ならちょっと笑えるところですが
この乙姫がいわばドラキュラ系妖怪なので、
凄味があって、ぴったりでした



鬼ヶ島外伝は
桃太郎の鬼退治の後日譚です

桃太郎の鬼退治ののちに、生き残った鬼たちが、

桃太郎がまた襲ってくることにおびえながら
ちいさな鬼ヶ島にひっそりと暮らしています

「鬼石」様に祈ろうというもの
逃げようというもの
戦って島を守ろうと言うもの
・・このあたりに、メッセージがありそうです・・

そこに、また村人を連れた桃太郎が襲ってきて
鬼は全滅してしまいます
村人も全滅？
桃太郎だけは生き残っている模様

最後は、死んだ鬼と村人たちが、
地獄へ行こうと賑やかに歌って踊ります


白浪五人男の連ねの読み替えとか、だんまりがあったりして
歌舞伎の面白さを意識していました
海老蔵の鬼が、くっきりいい顔で、受けてました。似合います。


会場のシアターコクーンは花道がないので
通路を花道のように使っていまして
海老蔵の赤鬼が通路をまたいで、手すりに乗っての熱演
小さい会場なので，臨場感あり


新作歌舞伎には、言いたくなることもいろいろあるんですが
会場には若い女性がいっぱいで
あたらしいファン獲得は必要

意欲は評価しなくちゃね
楽しかったですよ