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一、雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)
「鳴神」「毛抜」という演題で単独に演じられることが多いのですが
スケールの大きな話。
「通しでの上演で近年はずっと海老蔵が5役を演じているもの。
「早雲王子」・・お家乗っ取りを企む、一番の悪役
「安倍清行」・・安倍晴明の祖先。100歳超えて女好き
「粂寺弾正」・・女好き。毛抜のからくりを見抜く
「鳴神上人」・・霊力ある名僧。雲絶間の姫に零落される
「不動明王」
海老蔵が出ずっぱりで、大活躍。
立ち回りも多彩で、演出かもしれませんが
途中で息切れしたみたいでちょっと笑っちゃう(ように見えた)場面がありました
今回花道の近くの席だったので、臨場感もすごくて、どきどき
花道上でのはしご乗りとかけっこう恐いくらい
海老蔵すごく綺麗です。分かってますけど演技力もある。
「鳴神」
菊之助の雲絶間姫がまた絶品というべき美しさです。
お雛様が動いてしゃべっているよ!!という感じ
良かった・・
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色気もあるし、年齢からいうとピッタリの役です。
本望遂げて花道を駆けていくときの、きりっとしながらの微笑み、最高!
色気だけで言うと、個人的に先代の芝翫が大好き。二世松緑との最高の組み合わせ。
玉三郎だと、人間に思えない妖艶さで、これまた良いのです!!
「不動」
不動明王は座長が扮することがほぼ決まりみたいです。
大団円なので仕方ないのですけど、若い海老蔵が演じるなら
もうちょっと動きのあるものに変えてもいいのかなと感じました。
隈取がすごいので誰かちょっと分かりませんでした。
ただ宙に浮かぶのはすごいです。綱が見えなかったし。
ニ、女伊達
軽く舞踊劇で昼の部を締めます。
時蔵ファンも多いから拍手喝さい
団菊祭と言っても、団十郎さんが亡くなって5年祭とのこと
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気候は初夏です。暑い!!
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舞台はその時見ないと。
海老蔵は、安心して見ていられたのですが、さいごのあたりが、ちょっと、これでもかこれでもかという感じで…(^o^)
勘三郎の影響をかなり受けているいるのでしょうか。あっけにとられた、というのが正直な感想です。
夜もいらっしゃるのですよね。菊之助の 喜撰法師でしたっけ、どんな感じでしょうね。見たいけれど 夜はきつくて、残念。
席が良かったこともあります。
3つの演題が全部良かったんですよ。
菊之助の喜撰も楽しかったです。
勘三郎さんは勘九郎時代は好きでしたけど、あまり観てないのです・・。
夜の部の海老蔵はかなりニヒルでしたよ。昼の部で疲れてるかもと感じました。
たしかに夜の部は疲れますね。出来たら、昼夜の二部ではなく、三部にして欲しいなあ。
単純に4時間近いのは辛い。
「鳴神」
たしか、私が初めてナマで観た歌舞伎が「鳴神」だったんです。
まだ博多座ができるずうっと前で、私もうんと若かった頃...
鳴神上人は九代目松本幸四郎(当時はまだ染五郎)、
雲絶間姫は...覚えていないのよね。
あの時は、正直言って話が今ひとつ解らなかったし、染五郎のキャラじゃない..っていう感じだったの。
その後、何度か観ました。
今の松緑のが一番、鳴神上人の気持ちや行動が腑に落ちた感じでしたよ。
海老蔵のも観たことあるけれど、話そっちのけで見惚れてしまうのが問題だったわぁ..
今回、菊之助の雲絶間姫がまた絶品..というのは、わかるわぁ!!!
最近、色気が大人のものになってきたしね。(なんちゃって、わかったようなことを...
鳴神はある程度若い方で、硬いキャラクターの人がいいかもね。
たしかに今の松緑は合ってるかも。
で、雲の絶間の姫にはとんでもなく色気が欲しい
菊之助の女形、ますますいいですよね。
もっともっと女形やって欲しいんだけどなあ。
多分本人もまわりも、時代物から世話物、女形立役何でもできる、大物にしたいという思いでやってるように感じます。