知ろう
「福島の子どもたちはモルモットではない」
まず佐藤幸子さんの講演からスタートしました。佐藤さんは、3月11日の震災の状況から、具体的な話をされました。福島で起きている怒りりにたえない真実が生の声で語られました。
「年間20mSv 基準は福島の中通地区を避難させないため。人口の多い福島市や郡山市を避難させたくないという試算を出した。福島県には事故後、3 日後にはSPEEDI のデータが届いてたにも関わらず汚染状況も知らせず、避難もさなかった。それは福島県知事が福島から人を避難させないためではないかということ」 「それでいて、線量を計測するため、線量計を持たされる。ただそれは、将来健康被害が起きたときに訴訟などに使えるものではなく、あくまで、研究用データとして検査するという。まさに人体実験ではないか」 「福島の子どもたちはモルモットではない。
福島の子どもたちの疎開を進める活動をすすめていきましょう」と力強くアピールされました。 福島だけではなく、全国で多くのつながりや声で子どもたちを守らなければならないと感じる講演でした。参加者からは、佐藤幸子さんのお話を聞いて、絶望の中から勇気と希望をもらったという感想が多く寄せられました。
語ろう
千葉の各地からアピールを受けました。房総半島から、農家、漁師をやっている方の発言をうけました。さらに、船橋にある病院の医師の方から発言を受けました。ホットスポットと呼ばれている柏市の「放射能から子どもを守る会」からのメッセージも届きました。「豊かな三陸の海を守る会 代表者」の方も、被災地の切実な思いを語っていただきました。千葉の青年から福島の子どもたちを守る取り組みへのカンパアピールを行いました。 様々な立場の方が発言することで、千葉の地から大きなネットワークをつくっていきましょうという言葉で、第一部は締めくくられました。
船橋在住の医師がアピール。
「低線量被爆の方がむしろ健康被害が大きいという理論を1970 年代に発表したペトカウ医師が1月に急死。この理論がにぎりつぶされいて多くの医師が放射能被害の実データがないといっている現実があります」とアピール。真実を伝え、国や行政と闘う医師が必要です。
つながろう
ティーチ・インちばの第二部として、交流会を行いました。交流会は、3つのテーマ別にわかれて、一人ひとりが、お互いの思いを話す場になりました。
①福島の子どもたちを守るグループ
佐藤幸子さんから具体的な福島の子どもたちの健康状態、子どもの疎開の現状などいろいろと語られました。福島の子どもたちを受け入れようという議論の結果、福島の疎開プロジェクト「福島の子どもたちを放射能から守るプロジェクト@ちば」を立ち上げました。
②千葉での反原発アクショングループ
3・11以後、生まれて初めてデモに参加したから、「人生が変わった」「デモに参加することで、つながりができた」など、思い思いのことが語られました。同日行われた千葉大生主催のデモに参加された方も合流して、おおいに討論が盛り上がりました。次のデモに活かせる話ができました。
③なんでも討論グループ
農家、漁師、医師、若いママなど、いろいろな立場の方からの思いを話す場になりました。とりわけ、食の問題、内部被ばくの問題が話の焦点になりました。農家の方の立場、子どもを育てる立場の方が一緒になって考える場ができたこと自身が貴重なことだと参加者が感想をおっしゃっていました。
●フィナーレ
本当に、多くの感想が寄せられました。千葉で、福島とつながって大きな運動をつくっていこうということを参加者の総意になりました。今後もぜひティーチインを取り組んでいきたいと思います。
*多くのみなさんのご協力で、「7・23 ティーチ・インちば」は大成功しました。会場で集めたカンパのうち8万円を「子どもを放射能から守る福島ネットワーク」に送りました。たくさんのカンパありがとうございました。
佐藤幸子さんと三陸の海を守る会 田村 剛一さんのお話はユーチュウブでアップしてます。
△佐藤さん
原発なくせ!ちばアクションより
夏の行動のよびかけ
●8・6ヒロシマ大行動
日時 8月6日(土)10時~
場所 原爆ドーム前集合
主催 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
※被爆66周年の8月6日広島に、全国・全世界から反核・反原発の思いをもった人々が集まります。ちばアクションでツアーを組んでいます。参加したい方は、ちばアクションまで連絡ください。
●原発学習会
日時 8月12日(金)19時~
場所 船橋市東部公民館
※DVD上映、新聞記事、ブックレットなどを使った学習会です。
主催 ちば合同労組
●原発いらない! 9・11千葉総行動
日時 9月11日(日)午後2時~
場所 千葉市中央公園
主催 9・11千葉総行動実行員会
※東日本大震災から半年。「原発なくせ!」の声をあげましょう!