真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

天文学者の虫眼鏡―文学と科学のあいだ

2009-07-14 | 読書-エッセイ/小説etc
『天文学者の虫眼鏡―文学と科学のあいだ』
池内 了【著】
文春新書
(1999/09/20 出版)

1回4枚の連載原稿13回分を20枚ずつに膨らませたものである由。
かなり苦労されたのではないかと思われた回もあるし、絶好調といった回も。

文学好きの天文学者は古来多数いたようで、“天「文学」者”を名乗る例も知られている?
著者もその系譜だな。

13回の内訳:
マグデブルグの半球よ
眠れる猫、力学の法則を学ぶ
俺は北極星のように不動だ
篠懸を黄ばませる秋風と共に
ゆく河の流れは絶えずして
ほとけは常にいませども
お月さまいくつ 一三七つ
もろともに宇宙の微塵となりて
丑時客星出觜参度
地球の上に朝がくる
「木枯らし」「もんじゅ」ろう
虹の女神イリスの嘆き
てふてふが一匹

気に入ったのは、「丑時客星出觜参度」と、「虹の女神イリスの嘆き」。
前者は、明月記と客星、後者はグッビオのKT境界の話。
それぞれ、お気に入りの話題なので、何度も言及済だす(笑)。

定家: 古天文学の祖 斉藤国治博士の著作をよむ/20090621

アルヴァレス: 大達人/芸達者号に乗った物理学者が後年息子らと書いた論文で学会騒然/20080520
…しつこい?何度リンク貼れば気が済むのか?
いいからいいから(笑)
第三紀/20090311

女神: http://www.theoi.com/Pontios/Iris.html

イタリア旅行倶楽部:グッビオ
グッビオ探訪
陶器の名産地だとは読んだ気がしていたが、イリジウムのせいで絶妙な光沢が生まれ、それで人気を得たためであると、はじめて知った。

“「木枯らし」「もんじゅ」ろう”の回に登場するタコマ橋の崩落: youtube/Collapse of the Tacoma Narrow Bridge
JST失敗知識データベース > 失敗事例 > タコマ橋の崩壊

セーラム(MA)といえば魔女(裁判事件、1692年)、タコマ(WA)といえば橋(の崩落事故、1940年)、って感じ?
ハリーポッターのお話で、世界中から魔法使いや魔女らが集まる場面で、アメリカ代表のテントか何かに「セーラム魔女協会」と書いてあって云々というくだりがあった(ような気がする)。

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