真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

女優にあるまじき高峰秀子 斎藤明美 2018/12

2025-01-25 | 読書-エッセイ/小説etc
女優にあるまじき高峰秀子 | 話題の本 | 草思社

・待たせない 
・自作を観ない 
・マネージャー、付き人を持たない 
・自分のポートレートを飾らない 
・話が短い 
・化粧が薄い 
・美容整形をしなかった 
・年齢を多くサバ読む 
・主演女優なのに演技力がある 
・トロフィーを捨てた 
・落ちぶれなかった 
・太らなかった 
・自然に引退した 
・目立つのが嫌い 
・人の手を煩わせない 
・「私」を押し出さない 
・子役から大成した 前編 
・子役から大成した 後編 
・弱い者の味方だった 
・特別扱いを嫌った 
・人を地位や肩書で見ない その1 
・人を地位や肩書で見ない その2 
・貧乏な男と結婚した 
・家庭を優先した 
・金と権力になびかず 
・女優が嫌いだった……などエッセイ26編

女優にあるまじき高峰秀子

週刊誌記者として300人以上の女優にインタビューした著者が描く女優との“痛い”エピソードの数々。高慢、特権意識、虚飾、自意識過剰の「女優たち」との対比で浮かび上が...

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※著者は週刊誌の取材記者として20年のキャリアがあるが、その取材のなかでのべ300人の女優にインタビューしているという。数人を除いで多くの女優は傲慢で傍若無人だった。「私は女優よ」というオーラを周囲に漂わせていた。その女優たちの振る舞いと高峰峰子の静かなたたずまいを対比的に描くのが本書の狙いである。女優たちはいずれも高名な人たちらしいがすべて匿名である。

 ●インタビューの最中にたびたび四十過ぎの息子から電話があり、「ママ、いま取材中なのよ」と答えていた女優(「マネージャー、付き人を持たない」の項)。
 ●「目立ちたくないの」と言いながら真っ赤なスカーフに大きな真っ黒のサングラスをかけてきて「かえって目立っていた」女優(「目立つのが嫌い」の項)
 ●出したばかりの自伝で某監督との不倫沙汰を細かく書いていたのに「それには触れないで」と声を荒げた女優(「話が短い」の項)。
 ●お抱えの運転手が「あの人は畳の上じゃ死ねないよ」とさんざん悪口を言っていた女優(「人の手を煩わせない」の項)。

ははは!
後にその息子は・・・などと書いてあったりして、「ははん、あの人ね」と分かるケースも。
昔の芸能界に詳しい読者なら、もっとわかるかも。
近年、NHKでは「女優」といわずに「俳優」に統一することにしたらしく、女優という表現は聞かれない。
本書では、女優一般がいかに十分をよく見せようと腐心し、特別扱いを求め、高慢であるかを繰り返し繰り返し繰り返し、
また、編集者(出版社管理職)にも仕事に対する誠実さを欠く者がいて、高峰女史の不興を買ったか、縷々記載。

2冊しか読んでいないのだが、なんだか同じような話だとの印象が強い強い。
他の本もどうせ一緒だろうと思ってしまう。
よくこんなに高峰本を量産できるものだと(買う人がいるから出せるのだろう)。

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