真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

「起訴休職」の元交渉師が秘術を・・

2009-03-07 | 読書-エッセイ/小説etc
『交渉術』
佐藤 優【著】
文藝春秋 (2009/01/30 出版)
bunshun
もくじ:
神をも論破する説得の技法
本当に怖いセックスの罠
私が体験したハニートラップ
酒は人間の本性を暴く
賢いワイロの渡し方
外務省・松尾事件の真相
私が誘われた国際経済犯罪
上司と部下の危険な関係
「恥を棄てる」サバイバルの極意
「加藤の乱」で知るトップの孤独
リーダーの本気を見極める
小渕VSプーチンの真剣勝負
意地悪も人心掌握術
総理の女性スキャンダル
エリツィンの五段階解決論
米原万里さんの仕掛け
交渉の失敗から学ぶには

うーむ、単行本になってみると、各章の終わりが次の章にどんどん進まざるを得ない書き方で、一気に読んでしまった。
それに、いかにもそそる、もくじの表現。

政治家にスイッチが入ると、猛禽の目になるのだ、と。ふむ。

このヒト、現役の公務員時代から恐れるものがなかったのだろうな。ノンキャリアの入省なので、誰かさんたちのように保身や出世に汲々とする発想がなく、ゆえに余計なことに気を使う必要がなかったため、本来の能力をフルに発揮して大活躍できたんだろうな。

今はいっそう恐れるものがなくなったので、さらにばっさばっさと実名で切りまくることができる、と。
「差しさわりのない範囲」の線引きが普通のヒトとすごーく違うからな(笑)。
巧みであること。
でもさ、かの国だったら消されているかもしれないな。

「奇人・変人・軍人」が争った自民党総裁選の折、鈴木議員に同席を求められたある席で、相手(議員バッジの二人)に紹介してくれないので変だなと思っていたら、「そういうことならば、こちらも小渕会長で行きます」、「次の選挙のこともあるので、ガソリンの方はよろしくお願いします」などという話があり、最後に「実はこの方は、今晩のこの席のためにわざわざ関西から来ていただいた立ち会いの方だ」と鈴木議員に紹介されたという記述が可笑しい。(賢いワイロの渡し方)

爆笑しつつ、全員納得してしまうな。
でも、要路の皆様の懐に入り込んでしまうんだから、つくづく凄いもんだわ。

著者が率いたインテリジェンス・チームのメンバーは、せっかく本物の仕事のやり方を身につけつつあったのに、その後干されていたりするの?(「悪い風に染まるところを救出されたので、リハビリ」だったりするの?)

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