真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

日米同盟の地政学―「5つの死角」を問い直す― 千々和泰明 2024/04

2024-12-07 | 読書-現代社会

『日米同盟の地政学―「5つの死角」を問い直す―』 千々和泰明 | 新潮社

「米国の戦争に巻き込まれたくない」「軍事協力は最低限に留めたい」――こんな「日本だけの都合と願望」はもはや通用しない。同盟の抑止力を高め、平和を維持するには「日本...

 


第1章 日米安保条約―極東地域に「開かれた」同盟
第2章 憲法第九条―「必要最小限の実力」を求めて
第3章 防衛大綱―基盤的防衛力構想という「意図せざる合意」
第4章 ガイドライン―地域のなかの指揮権調整問題
第5章 NSC―「司令塔」の奇妙な制度設計
終章 歴史に学ぶこれからの日本の安全保障
(詳細目次は上掲版元サイト掲載あり)

もうね、素晴らしくてくらくらする~べつにくらくらしなくてもよいんだが。
文句なく、スヴァラ口腔外科(スヴァラ歯科の上位概念)である。
話題沸騰にならないのが不思議なくらい。
ここでは内容の要約みたいなことはしないけどさ。
戦争には出口が必須なのだよね。

政治家も、メディアも、日本国内でしか通用しない「日本的視点」ではなくて、世界標準の「第三者的視点」で安全保障の議論など、したくもないし、できないということがばれてしまうのではないかね。
だから、政治資金がどうのといったところを重視するふりをしてるのでは?
そっちの議論を掘っていった方が、与党のイメージを毀損できるし、あわよくば資金源にダメージを与えられるかも、と思ってるのかな。
本書の内容にしっかり反論できる政治家やメディア関係者がいるのかね。
バレタカ、になるだけなんじゃね?
バカタレ揃いだからか?

本質的な議論をしないままで実際の危機を迎えたら、一部人士は、「日本国民の意識が安全保障方面に向かわないように、政治資金やなんやらで邪魔をしておきましたっ」とかなんとか言って注文主に報告するのかな。
そうすると、「褒めてあげるから集合ね」とか言われて、集まる後姿が最後になるわけか~自分たちが下工作していたとペラペラしゃべられるほど困ったことはないのでね(誰
(エクストリーム飛躍だよん)

日本の安全保障観に警鐘を鳴らす論争必至の書、『日米同盟の地政学 「5つの死角」を問い直す』が、4月25日に刊行されます!

株式会社新潮社のプレスリリース(2024年4月25日 11時00分)日本の安全保障観に警鐘を鳴らす論争必至の書、『日米同盟の地政学 「5つの死角」を問い直す』が、4月25日に刊...

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自衛隊「統合作戦司令部」の機能を同盟網の中で確認する――指揮権並列型体制下での同盟国・同志国等との連携強化:千々和泰明 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

千々和泰明の記事一覧 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

ソ連頼みの終戦を夢想、出口戦略なき開戦は現代も…国際政治学者・千々和泰明さん

【読売新聞】いったん始まった戦争は、容易に終結しない。第2次世界大戦は、徹底した破壊と6000万人もの死者を出した末、ようやく止んだ。終戦から79年の夏、新たに...

読売新聞オンライン

 


「はじめに」の末尾の記載、佐藤尚武駐ソ大使の言葉が重い。
「此の点貴方御観察と当方面の実際とは甚だしく食い違ひ居るやに見受けらる」(1945/7/30付)
=ぶっちゃけて言ってしまうならば、「(日本側の願望と都合だけでソ連仲介策などというトンデモ案を進めようとしている)東京の皆さんは、世界情勢が全く見えていないんじゃないのかね!?」ということだわね。

なお、これらのやり取りは、連合国側(英米)は暗号電の傍受・解析で逐一掴んでいたのよね。
心ある分析官らは、佐藤の苦渋を共有して心を痛めていたことが知られている。
コード・ガールズ 日独の暗号を解き明かした女性たち CODE GIRLS - 真似屋南面堂はね~述而不作

なお、現在、対外政策で、与党の一部(?)の都合優先で(自分たちの願望と都合だけで)相手及び国際社会に「誤ったメッセージを送る」ことになるのが確実な政策を強行しようとする動きがみられるのは甚だしく不都合と思われるぞ。

「抑止力を高める=戦争に巻き込まれる」は間違っている…今こそ改めて学ぶべき「80年前の日本の失敗」 安全保障をもう一度、正面から考える時が来ている

台湾有事は本当に起きるのか。安全保障研究者の千々和泰明さんは「ロシアはウクライナへ侵攻し、中国は海洋進出を図っている。東アジアの安定のために日米が結束して抑止力...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

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