真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

統計リテラシーを高めるための格好の一冊 『統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?』

2009-12-31 | 読書-現代社会
統計リテラシーを高めるための格好の一冊
『統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?』
DOJIN選書
青木 繁伸【著】
(京都)化学同人 (2009/11/30 出版)

摂氏10度から20度に温度が上がった場合の話が出てきたので深くうなずくというか、大喜び。

風が吹いて、巡りめぐってその結果として桶屋が儲かる確率(!)なども愉快。
宝くじの話もたくさん出てくる。
還元率四十数%の意味を噛んで含めるように解説。

話はいつものように(本からは)逸れるのだが、テレビニュースで風物詩的話題として、有名宝くじ売り場にできた長蛇の列、というやつがある。

テレビ局は昔から視聴率などという統計の粋を活用していながら(統計に振り回され、が正解?)、善男善女の思い込みに基づく行動を助長するような紹介の仕方を続けているのは如何なものか。
国民の統計リテラシーのなさを象徴する光景だ。

とはいえ、地元の売り場のおばさんからは買おうと思わない人々が「有名売り場なら」ということで購入に走ることにより、全体の売り上げが増加していることは間違いないと考えられる。
発売元としてはそれを助長してくれる放送局には「もっとやって」というスタンスなのだろうし、「収益金の公共投事業等への云々」の点からも奨励されてしかるべきもの?
このたび検索してみてこんな商売があると知り、驚く 。
全国でも1、2位を争う「大当たりが出る宝くじ売り場」 東京・西銀座チャンスセンターで宝くじを買ってお手元へお届けする宝くじ購入代行サービスです

~とはいえ、書いてあることは真っ当。
‘◇本サービスは大当たりを保証するものでも、当選確率が上がるものでもありません。基本的にすべての売り場の当選確率は同じと考えます。「超有名な宝くじ売り場で大安吉日等に購入した宝くじ」をお手元までお届けするという付加価値サービスとお考えいただき、イベントとしてお楽しみ頂ければ幸いです。’
…文句ない。怪しげなところはない。

こういうのはちょっと…。
よくあるただの西銀座チャンスセンターでのジャンボ宝くじ購入代行ではなく、西銀座チャンスセンター『1番窓口』で、あなたの為に何時間でも列んでジャンボ宝くじを買ってきます!

それでも当該売場で買いたいという善男善女に支えられている?宝くじ…。

あなどれないこのシリーズ。
知のナビゲータ DOJIN選書

こんな本を待っていた by 小飼 弾氏
~いつも思うんだけど、面白そうな本がどんどん献本されてくるアルファブログ書評家(という言い方ってあり?)は、うらやましいと思う反面、つまらない本も多数まじっている筈で、それはどうするのかな?
何でもかんでも褒めるわけではないでしょうし。無視する?

献本の嵐って、じつは辛い?
そうでもない?

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