いじめっ子ネラ

なんとなんと、いつもいじめられてばかりかと思えばネラもいじめっ子になったようだ。

一昨日、「今日は幼稚園で何をしたの？」と幼稚園帰りにいつものように話をすると今日はニンカ（女の子の名前）を蹴ったという。にわかに信じられなかったので、
私：　「え？ニンカがネラたんを蹴ったの？」と聞くと、
ネラ：「ううん、ネラたんがニンカのこと蹴ったの」と。

どうして蹴ったのかと聞けば、ニンカちゃんがネラのおもちゃを取ったのだと言う。でも、「ニンカは「貸して」って言ったんじゃない？」と問えば、言ったという。でもそのおもちゃでサシュカ（こちらも女の子の名前）と遊びたかったから蹴ったのだと。

ビックリだ。

ネラは今ちょうど、おもちゃを友達に貸すのが難しい年頃だ。先日叔父と叔母が孫（ネラと５週間違いの男の子）を連れてきても、おもちゃを貸したくないか、貸してあげるにしてもネラの思う遊び方をしてくれないと気に入らず泣きっぱなしだった。男の子の方は男の子の方で、かなり体格も良いので（ネラ１１キロ、男の子１６キロ）力ずくで取り上げるか、引きずり倒すかパンチを食らわすか、とても子供同士で遊ばせておける状態ではなかった。
まぁ、そんな年頃なのでやられっぱなしでいるわけもなく、力ずくで取り上げることを覚えるのも当然と言えば当然なのだろうが。

それでも悪いものは悪い。
「ニンカはネラに蹴られてどうしたの？」と聞くと、「泣いちゃった」と答える。
「おもちゃを貸してあげないで蹴るのは悪いことじゃない？」と言っても、「悪い事じゃない。サシュカと遊びたかったから」と全く罪の意識もない。子供って怖い。

その後、おもちゃは独り占めせず、友達に貸してあげたり、一緒に遊んだりしなくてはいけないこと、そして蹴るのは完全に悪いことと話し、翌日ニンカに謝るようにと言った。


そして昨日、幼稚園に迎えに行ってすぐに聞いた。
「ニンカにちゃんと謝った？」
「プレパーチ（ごめんね）って言ったよ」とネラ。エライ、ちゃんと謝れたんだね。
私：　「それでニンカはなんて言ったの？」
ネラ：「ドブリーデン（こんにちは）しか言わなかったの」

う～ん、これはニンカに通じなかったかな。
前日も朝も、「昨日は蹴ってごめんね」って言うんだよと練習したのだけど、きっとネラのことだから「ごめんね」とだけ言い、言われたニンカもなんのことかわからなかったのだろう。

それでも、「今日は何して遊んだの？」と聞けば、「ニンカとサシュカと走って遊んだ」と答えた。
仲直り出来たということかな？