傘寿のお祝い

皆さまは風邪などひかれずお元気にお過ごしですか。

我が家は風邪引きが出てしまった。
金曜日からマルツェルが体調を崩し、珍しく熱まで出る風邪。ネラの幼稚園の送り迎えにサクルカの世話、３度の食事に洗濯、マルツェルにはチキンスープにたまねぎシロップ、菩提樹のお茶、ニワトコのお茶に生姜のお茶、ローズヒップにあとはなんだったか・・・お茶だけでも１日５リットルは入れた。その上最近のサクルカは夜中５回も６回も目を覚ます。目の回るような忙しさと睡眠不足で少々私もグッタリだったが、何とか持ちこたえ、マルツェルは今日は出勤、私はようやくサクルカと二人、のんびり過ごしている。
そんなサクルカもマルツェルの風邪がうつってしまったか、鼻水が出ているのでこの静けさもいつまでもつやら。
家族みんな元気が一番だ。



さて、土曜日にマルツェルのおばあさんの傘寿のお祝いがあった。
もちろん傘寿なんて呼び方はないけれど、こちらもキリの良い歳の誕生日は盛大に祝う。ホテルのレストランを貸しきってお祝いした。


マルツェルのおばあさんは結婚が早かった。１７歳で長男が誕生しているので確か、１６歳で結婚したはず。４人の子宝に恵まれたが、早くに夫を亡くした。その後再婚したがその夫にも先立たれ、数年前には息子も亡くし、悲しいこと、辛いことをたくさん経験したに違いない。この日は子、孫、ひ孫、普段私が会う機会などない親戚まで集まり、楽しいテーブルを囲み、とても幸せそうだった。

こちらの結婚披露宴は朝まで続くほどとにかく長いと以前書いたが、誕生日のお祝いだって長い。午後１時に始まって終わったのは１０時半だ。本当はまだまだ続けたかったのだが、早く家に帰りたいホテルのウェイターに半ば強引にお開きにされた感じで終了した。


結婚式に行きたくて仕方がないのだが、あいにく結婚しそうな親戚もおらず、なかなか念願叶わぬネラもこの日はきれいなドレスに新しい靴で、仲良しの親戚の子供たちと夜遅くまで踊り明かし、パーティーを存分に楽しんだ。

この日のネラの髪型はわかるかな、後姿がハートの編みこみにした。

これが思いのほか女の子たちに好評で、私の即席美容室をテーブルの隅でオープン。きれいな髪飾りを付けていた女の子もみなこの髪型になってしまった。

楽しかったのはおばあさんと子供たちだけではない。楽しく杯を交わした大人たち、久々に酔っ払ってしまった義弟と義父を抱えて義母はタクシーで帰った。家の前でやはり何かのお祝いから帰ってきたご近所さんと会い、酔っ払い同士肩を組み、パーティーで何度もかかっていた音楽を歌いながら楽しく家に入っていったそうだ。きっとご近所さんの出ていたパーティーでも同じ曲がかかっていたのだろう。想像しただけでも笑ってしまう、楽しい光景が目に浮かぶ。

こちらのパーティーでよくかかる音楽はンチャンチャ、ンチャンチャとお決まりのリズムのジプシーミュージックが多い。
義父がご近所さんと歌いながら帰った歌はこちら→Načo pôjdem domov♪
直訳すると「何故家に帰るのか」、どうして家に帰る必要があろうか。といったところだろうか。

スロバキアのパーティーの雰囲気、少しは伝わったかな。