分娩室・手術室-3
分娩室・手術室の内装・設備について
分娩室は手術室とは、清浄度等の
考え方が異なりますが、前述のように
分娩室と手術室を可動間仕切壁で
仕切る形をとることもありますので、
ここでは、分娩室も手術室と同じと
して一緒に書いていきたいと思います。
産婦人科ですので、一般の病院の手術室の
様な、無機質な冷たい感じの内装は避けたい
ですね。
しかしながら、「やさしく暖かい感じが良い」
といって、本物の木をそのまま壁に貼ってしまう
というのは問題です。(当然ですが)
医療法では、
「手術室は、なるべく準備室を
附設しじんあいの入らないようにし、
その内壁全部を不浸透質のもので覆い、
・・・・・・・・・・・」
とあります。
これは、手術室は、ほこりやチリなどが
入らない様にし、壁は血液等がしみ込
まない様な素材で覆い、掃除ができる
ようにするいうことです。
分娩室も基本的には同じ性能が
要求されますね。
昔はタイルを壁に貼るというのが、
ほとんどの手術室で行われていた
と思います。
さすがに、今の手術室で、タイル貼り
というのはありませんが・・・。
では、どのような素材があるか。
一般的な手術室は、セメント板に
化粧を施した製品を使っています。
これらは、耐水性はもちろん、抗菌
性や、対薬品性などに優れたもの
などもあり、大変優秀な材料です。
一般的な手術室を思い浮かべると、
薄い緑色や青色の壁と、床のイメージ
だと思います。
手術衣もこのパターンが多いですね。
産婦人科ですし、分娩室としても
つかいますので、、このイメージでは
なく、もう少し柔らかい感じが良いですね。
私の場合は、同じ素材で、表面が
木目の物をよく使います。
普通に見ると、本物の木のように見えますが、
本物では無いので、耐水性や抗菌性も優れて
いて、清掃のし易さも良いです。
一般的な手術室を見慣れている人は、
木目調の手術室を見ると違和感を
持つかもしれませんが、妊婦さんに
とっては、気持ちが和らぐと思います。
無影灯や器材などがたくさんあり、
ただでさえ、ものものしい感じになっ
ていますので、内装に少し気を使う
ことは大切です。
分娩室と手術室を仕切る可動間仕切
壁も、表面材はこの壁と同じ材料で統
一するのが良いと思います。
それ以外にも、棚等の枠をステンレスの
ままではなく、壁と同じ様な色を塗ったり
して、全体的な雰囲気を統一する等の
工夫も欲しいところです。
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