「病院や診療所を専門に設計しています。」と言うと、一般の人からは「病院って特殊だから難しいでしょ、レントゲン室の設計とかあるし、大変ですよね。だから専門の人じゃないと、設計はできないですよね。」と言われる事が多い。
この質問にはいつも「そうですね、いろいろ複雑ですから」と答えるのだが、少し違和感を感じる。
前半の「特殊だから難しい」の部分は問題ないのだが、後半の「レントゲン室の設計は大変だから専門の人じゃないと」の部分は少し違う。
確かに病院は特殊な施設で、設計するには大変難しいが、レントゲン室があるから難しいわけでは無く、外来、検査、手術、入院、などなど、色々な要素が複雑に絡みあってくるから難しいわけで、“レントゲン室は、X線を出すからそれを防ぐための設計は難しい”というのでは無い。
もちろん、X線防護の設計が簡単というのでは無く、メーカ等が出している方法等、ちゃんとした知識を持っていなければ、設計できるものでは無いのですが。
レントゲン室等は、ちゃんとした方法を知ってさえいれば、設計できるわけで、設計者の能力は特に必要無く、設計者によって、やり方が大きく異なる事は無いのです。
そんなことよりも、病院の各機能、職員と患者の動線、患者の心理的な部分への配慮・・・・・などなどのとても多くの要素をどのようにつないでいって、形にしていくか、という事がとても難しく、この部分が設計者の経験、能力に大きく関わってくるということです。
これからは、病院・診療所の設計について、何を気をつけなければいけないか、どう考えていけば良いか等を書いていきたいと思います。
この質問にはいつも「そうですね、いろいろ複雑ですから」と答えるのだが、少し違和感を感じる。
前半の「特殊だから難しい」の部分は問題ないのだが、後半の「レントゲン室の設計は大変だから専門の人じゃないと」の部分は少し違う。
確かに病院は特殊な施設で、設計するには大変難しいが、レントゲン室があるから難しいわけでは無く、外来、検査、手術、入院、などなど、色々な要素が複雑に絡みあってくるから難しいわけで、“レントゲン室は、X線を出すからそれを防ぐための設計は難しい”というのでは無い。
もちろん、X線防護の設計が簡単というのでは無く、メーカ等が出している方法等、ちゃんとした知識を持っていなければ、設計できるものでは無いのですが。
レントゲン室等は、ちゃんとした方法を知ってさえいれば、設計できるわけで、設計者の能力は特に必要無く、設計者によって、やり方が大きく異なる事は無いのです。
そんなことよりも、病院の各機能、職員と患者の動線、患者の心理的な部分への配慮・・・・・などなどのとても多くの要素をどのようにつないでいって、形にしていくか、という事がとても難しく、この部分が設計者の経験、能力に大きく関わってくるということです。
これからは、病院・診療所の設計について、何を気をつけなければいけないか、どう考えていけば良いか等を書いていきたいと思います。