今日も va bene

お散歩 アート ぐるぐる

生きている芸術がお隣に 

2024-03-23 | 日記
お雛様を見に二重橋前駅へ。
静嘉堂文庫美術館~静嘉堂@丸の内~は明治安田生命ビルにあります。地下鉄ホームから案内を見つつ、進みます。

少し前に五島美術館へ行ったので、その半券を握りしめ、たしか両館相互割引サービスがあったなあと、
「岩﨑家のお雛さま」展へ。
三菱第四代社長の岩﨑小彌太氏の還暦を祝う御所人形も鎮座していて、
兎の船首像がある宝船に大感激。
天下の窯変天目茶碗も見られて、ぜいたくかつエレガントなひととき。

ふと気が付くと、重要文化財「明治生命館」のマップが置いてあって。
隣?
それなら行ってみようっと。
なになに、昭和初期におけるオフィスビルの最高峰~。
会議室や食堂、応接室が実際に見られます。

静嘉堂の贅沢なあれこれを堪能した後に、今も当時の姿を残すオフィスビルの姿を見られるなんて。
ちょっとすごい。明治生命館は無料でしたよ。静嘉堂@丸の内を出て、そのまま廊下を歩いて明治生命館ゾーンのエレベーターで2階へ上がります。エレベーターも当時の面影を色濃く残し、なんともアンティーク。

また静嘉堂@丸の内には来たいし、その際には何度でも、明治生命館も訪ねたい。
優雅かつ、ちょっと得した時間になりました。


「静嘉堂@丸の内 入口近くからパチリ すでに雰囲気があります」+_+


「明治生命館2階の廊下でパチリ なんともクラシック」^.^






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謎をほぐして 根津美術館でゆったりと

2024-03-15 | 日記
過日、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート)の情報誌「キスポート」で募集していた「根津美術家へ行こう ~「魅惑の朝鮮磁器」「謎解き奥高麗茶碗」展を楽しむ~」に参加しました。
ざっくり言えば、表参道駅から徒歩圏内の港区立青山生涯学習館の会議室で、事前に根津美術館の学芸員の方々から同館主催の企画展についてレクチャーを受け、その後、各自、自由にそぞろ歩きながら根津美術館へと赴き、展覧会を楽しむ、という流れ。
ありがたかったのは、講話が朝鮮磁器や奥高麗茶碗への理解を促し、展示品を見つめ心で対話し、より深く味わいのある時間が生まれたこと。

今回、初めて青山生涯学習館へと行きました。それもうれしかったかも。機会がないと、こうした施設へと行くこともなかなかないので。

朝鮮磁器のミニ歴史レクチャーは、高麗茶碗へとたどり着き、日本の茶道文化などをしっかりと見つめることにもつながります。
特別企画の「謎解き奥高麗茶碗」のお話も、とても興味深かったです。奥高麗茶碗は佐賀県の唐津周辺で焼かれたものとのことですが、”奥高麗”茶碗と言われていること、日本で作られたものであるのに、どうして? この謎を数々の展示品から解きほぐしていってみては、という魅惑の展示。朝鮮陶磁の高麗茶碗を写したこと、などが理由にあげられそうかなあと、観覧者自身が考え、洞察することができるのがなんとも洒落ていて。
「ひな人形や百椿図」なども同時開催で、「春の茶の湯」では季節の茶道具取り合わせを堪能。

最後に日本庭園へ出て、清々しい空気のなか、ちょっぴり散策。庭園内の「NEZUCAFÉ」は広い、ひろーいお庭をシームレス的に眺めることできるガラス張り。お昼近かったので、ミートパイとコーヒーでブレイク。隣のテーブルに座られていた方のスイーツもおいしそうだったし。次はスイーツも。

多くの外国からの観光客でにぎわう根津美術館は見て、歩いて、お茶して、楽しみが尽きない都会の隠れ家。
また行きたくなる場所なのです。

そして、こうした特別な時間を媒介してくださったKissポートの存在にも感謝。情報誌「キスポート」は新聞に折り込まれるので、読んでいたのだけれど。参加したい、とトライすることが心に浮かび、根津美術館へと導びかれたのかなあと。うれしい時間でした。


「根津美術館のお庭の方から本館の建物を眺めて パチリ ^_^」

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色が踊り 光が告げる 幸福なひととき

2024-03-10 | 日記
国立新美術館「マティス 自由なフォルム」展へ。
初来日の切り紙絵の大作「花と果実」は明るい春を告げています。写真も撮れて、とっても映える空間、といったところでしょうか。
座ってゆっくり眺めると心があたたまっていくことが分かります。

ニース市マティス美術館があちこち(オルセーだったり、ルーブルだったり、ポンピドーだったり)に寄託しているあれもこれも来ています。一つひとつから、切り紙絵に至る道のりをたどることができます。
マティス存命中の1951年に日本で展覧会があったことを会場の説明文で知り、その際に主催者の新聞社に寄贈された顔のデッサンもお目見え。こんにちわ、はじめまして。

展覧会の最後にはヴァンスのロザリオ礼拝堂を体感できるお部屋が待っています。
そこには静かな祈りの時間が佇んでいます。

新美術館では観覧後、館内でランチをするのもおススメです。
レストランには一人で大丈夫なお席がたくさんあって、ふらっと絵画などを楽しんだ後にも、おいしいお楽しみが待っているなんて、とっても贅沢、ゴージャス。
ガラス張りの美術館の建物を通して、外の景色を見ながらのプチ・ランチ。グラスのワインもいただきましょう。


「花と果実」です╰(*°▽°*)╯


「ブルー・ヌードⅣ」(❁´◡`❁)


「ヴァンスのロザリオ礼拝堂を体感できるお部屋でパチリ」^_^







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学んで そぞろ歩いて 歴史に触れて

2024-03-04 | 日記
東京都・港区立郷土歴史館を訪ねました。
素敵な建物が出迎えてくれます。
それは改修された旧公衆衛生院。港区の指定文化財です。
昭和13年に米国ロックフェラー財団の支援などのもと、
国が設立した機関である「公衆衛生院」のために建設されたそうです。
建物を理解するためのレクチャー付きガイドツアーに参加する機会があり、
学び、館内を学芸員の方の説明を聞いてそぞろ歩いて、歴史に触れた、こころあたたまる時間となりました。

レクチャーはミニ日本の近代建築史にはじまり、
設計者である内田祥三氏のお仕事(数々の建物)や、港区にまだまだある素敵なクラシックな建物の紹介もあり、
コンパクトに、理解が深まり、興味の輪が広がるものでした。
そうそう、内田祥三氏といえば、東京大学安田講堂と言えばすぐ建物がイメージできます。

外観はゴシック調で、耐震補強などを施した工事を経て、今もかつての姿を保持しつつ、
佇んでいます。
あちこちに建設当初のものがそのまま残っていることにもじーーん。
階段状の旧講堂。今は使われていない当時のエレベーター。お手洗いの大理石。など、など。

なにより、学芸員の方からは建物への愛がしっかり伝わってきて。
戦火を経て、どうして、どうやって美しい姿を残せたの。
B29はやってきたそうです。
でも、この建物はそれをくぐり抜けてきたことを思うと、
奇跡って、あちこちに散らばっているのだなあと、しみじみ思ったひととき。

館内にあるカフェではベジタブルなランチも、コーヒーブレイクも楽しめます。
ガイドツアーが本当に楽しくて、建物にまた会いたい、また行きたい、幸せな時間でした。






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