コールフロイデ 函館 (混声合唱団)

函館で活動中の混声合唱団です。【合唱団員募集中!】お問い合わせはメッセージからお送りください。    

2/23(木)練習から

2023-02-24 00:00:00 | 練習日記

◇前半・・・I先生「雨ニモマケズ」「ミサ・サクラ」です

 練習は一歩一歩、じみちに進んでいきます。曲全体は「前半と後半」に分けられるのですが、冒頭~中間部~終結部の3回にわたって「雨ニモマケズ・風ニモマケズ」のフレーズが再三やってきます。今日の練習では後半の「野原ノ~」からが中心でした。

 ところで、宮沢賢治を研究している人は多く、その人物像や作品等に対しての解釈も実に様々なようです。一つ言えることは、人物はともかく、その作品にたいする生前の評価はとても低い、というか、あまり知られることなく逝ってしまった、ということでしょうか。さて、「雨ニモマケズ」ですが、じつはこの作品?には【実在のモデル】がいるという説があります。以下、齋藤宗次郎について述べられている「新聞奨学生ガイド」からの転載です。

 宮澤賢次の有名な詩「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」のモデルといわれる斎藤宗次郎は1877年岩手県花巻市に生まれた。小学校教諭をしていたが、無教会主義キリスト教者の内村鑑三に影響を受け、生徒に聖書や内村の日露非戦論を教えたため退職せざるおえなる。
 それから20年間、宗次郎は新聞配達をして清貧の暮らしを送った。新聞配達を天職と感じ東京朝日や万(よるず)新報など十数種類、20キロ以上の新聞が入った大風呂敷を背負い、駆け足で配達したという。それだけでなく、配達や集金の際、病人を見舞い、悩みや相談を聞き、道端で遊ぶ子供たちに菓子を分け与え、地域の人々に慕われた。そのため、内村鑑三のもとで伝道者となるために上京する時には、駅に200人以上の人が見送りに来た。宗次郎は、晩年、多くの弟子に裏切られた内村に終生つくして、その最後を看取った。
 宮澤賢次は日蓮宗の信者だったが、宗派を超えた交流があった。集金に行った時、招き入れられ一緒にレコードを聴いたりした話が宗次郎の日記にみられる。賢次の散文詩「冬のスケッチ」にも宗次郎を模したらしい「加藤宗二郎」という人物が登場する。そして、「雨ニモマケズ」の詩の中に新聞配達をする宗二郎の姿を重ねる人も多い。

 この文章には書かれていませんが、当時のキリスト教信者は「耶蘇」と罵られ、それが原因で怪我をさせられた齋藤の娘は絶命しています。それでも耐えて生きる強い信仰心が齋藤にはあったのです。賢治にとってもある意味「憧れの存在」だったのかもしれません。

 

 「ミサ・サクラ」は昨年からの継続で練習していますが、ここのところは「Gloria」を練習しています。この「Gloria」の対訳を紹介します。

  2.栄光の賛歌
(先唱)Gloria in excelsis Deo.

Et in terra pax
hominibus bonae voluntatis.

Laudamus te,
benedicimus te,
adoramus te,
glorificamus te.

Gratias agimus tibi
propter magnam gloriam tuam.

Domine Deus,
Rex coelestis,
Deus Pater omnipotens.

Domine Fili unigenite,
Jesu Christe.

Domine Deus,
Agnus Dei,
Filius Patris.

Qui tollis peccata mundi,
miserere nobis.

Qui tollis peccata mundi,
suscipe deprecationem nostram.

Qui sedes ad dextram Patris,
miserere nobis.

Quoniam tu solus sanctus
Tu solus Dominus,
Tu sollus altissimus,
Jesu Christe.

Cum Sancto Spiritu
in gloria Dei Patris,

Amen.
天のいと高きところでは神に栄光がありますように。

そして地上では、平和が
善意の人々にありますように。

私たちはあなたを賛美します、
あなたを賞賛します、
あなたに祈りを捧げます、
あなたに栄光がありますように。

私たちはあなたに感謝をささげます、
あなたの大きな栄光のゆえに。

神なる主よ、
天の王よ、
全能の父である神よ、

独り子である主よ、
イエス・キリストよ。

神なる主よ 、
神の小羊よ、
父の御子よ。

世の罪を取り除かれるお方よ、
私たちを憐れんでください。

世の罪を取り除かれるお方よ、
私たちの願いを受け入れてください。

父の右に座すお方よ、
私たちを憐れんでください。

なぜならば、あなたのみが聖、
あなたのみが主、
あなたのみがいと高き方であるからです、
イエス・キリストよ。

あなたは聖霊とともに、
父なる神の栄光のうちにあられます。

アーメン。

 今はまだ、歌うので精一杯ですが、こういう気持ちを込めて歌えるようになりたいものです。

 

◇後半は私、H担当です。

 通常の練習では、できるだけ歌う回数を上げて、どんどん慣れ親しんでいただけるように心がけているつもりです。年明けから取り組んでいるラターの「このうるわしき大地に」は日本語訳で歌っていますが、通して歌ことにも慣れてきました。女声も男声も、それぞれに主旋律や対旋律の役割をそれぞれに演ずることが楽しくなってきています。

 音取りを中心に練習を継続しているのは「かさなる声に」です。何度も何度も「うたおう♪」と出てくるものですから、どこをやっても「歌おう」から・・・となってしまうのがたまにきず。しようがないので「小節番号」を記してもらうことにしました(泣笑。 

 雪解けも進み、私が毎日通う途中で渡る「汐泊川」の白鳥たちも姿が見られなくなるほどに、川の流れも春めいてきています。ウグイスはまだまだ鳴きませんが、そろそろ早春賦の季節が近づいてきているように思います。皆様、身体と心の健康維持(増進)で頑張りましょう!

 

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2月16日「ちょっぴりおセンチな気分!?」

2023-02-17 17:56:41 | 練習日記

ソプラノNです。
今年は雪が多くて毎回練習に行く時、大丈夫かしら?と空と天気予報とにらめっこする日が多いのですが、
今日の練習はそのような心配もなくて良かったですね!

入院・手術でお休みされていた方々も元気に歌いに来て、終わった後「楽しかった!」「ストレスが飛びました!」という感想を聞けて、歌仲間としてこんなに嬉しい事はなかったです。
まだ身体の状態が不自由でもこうして歌いに来てくださって。お手伝いできることはさせていただきますので、一緒に楽しく歌いましょうネ♪

さて、本日の練習メニューは

1.発声練習(担当:」I先生)
2.Gloria(Schumann)(担当:I先生)
3.雨ニモマケズ(担当:I先生)
4.このうるわしき大地に(担当:H先生)
5.かさなる声に(担当:H先生)

1.発声練習(担当:I先生)

肩周りを軽く動かしてほぐしてから、いつもどおりの発声練習をしました。
終わった後、「笑顔になりましたか?」とI先生から。
顔がこわばっていると良い声は出ないので、まずは笑顔から!ですネ。

2.Gloria(Schumann)(担当:I先生)

p.22~遂に、最後まで進みましたよ!
最初はどうなることか?と思っていましたが、何とか辿り着きました!スバラシイ。

【注意点】

p.23 2行目
アルト、ex-cel-sis De-o~最後まで2つに分かれていますが
下の音で歌ってください。

ソプラノ、最後ののDe o!の高いミの音が下がりやすい
下がるという意識を持たないで歌うようにしてください。
実は、ここの部分だけでなく、ほかの箇所も一緒です。
上にあげる気持ちで歌いましょう。

この曲の最後のピアノの「バン!」「De-o」「バン!」「De-0!」の入り方が何だかとても気持ちいいです。ピアノ、格好いいです♪

苦手な部分が人それぞれあると思うので、各自復習してくださいね!との事でした。
最後まで辿り着いたので、繰り返し練習して自分の物にしたいですね!

3.雨ニモマケズ(担当:I先生)

p.57 ノハラノ~マツノ~から練習しました。p.59 2段目 アレバまで。
新しいメロディです。

ここの部分の発想記号に着目しました。

sentito(センティート) 
気持ちを込めてという意味。
おセンチ、ですね。とI先生。
感傷的な曲調なんですよね。

cantabilissimo(カンタビレッシモ)
cantabile(カンタービレ)の絶対最上級だそうで、極めて表情豊かに歌う。という事でしょうか。
そこまでやる?というくらい、ちょっとセンチメンタルな気持ちで歌うと良いかも。と思って、冒頭の部分、実際に男声が歌っているのを聴いていたら、本当におセンチな気分になって、心がウルっとしました。

♪ノハラノ マツノ ハヤシノ カゲノ チイサナカヤブキノ コヤニイテ ヒガシニビョウキノコドモ アレバ イッテ カンビョウシテヤリ~~

お隣で一緒に歌っているHさんが「演歌みたいだね~」って。
うん、確かに~。演歌って心に響くんです、この年代になると特に。。
歌詞とメロディがグっときます。素敵、ステキ。

来週は、p.59下の段、イッテ コワガラナクテモイイト イイ~からです。

4.このうるわしき大地に(担当:H先生)

の表紙ですよ!
最後まで音取りは終わっていますので、通しで練習しました。

まだ、自分達の物にはなっていません~。
女声の合いの手がしっくり決まってなかったですね。音はかみ合っているので、どちらかの音に影響されて自分の音をおろそかにしないように。とのことでした。

女性パートがキッチリ揃って入れるようになるとなかなか気持ち良くなりそうです。繰り返し練習して慣れたいです。

5.かさなる声に(担当:H先生)

の表紙ですよ!

p.3 2段目 うたおう~から、p.5 2段目 うたおうの前まで音取りをしました。

【注意点】

p.4  1段目

ブレスを入れるところは
ゆれるこころを じゆうに(ブレス)するために
ここで入れる人と
ゆれるこころを(ブレス)じゆうに するために
ここで入れる人と分かれると良いです。

ゴールがまだ遠いですが、一歩ずつ登れば頂上が見えます!
とH先生から励ましの言葉がありました。

ちょっと疲れたのでひと息タイム。

「人生で一番高い山に登った人、どこですか?」
の質問に
「富士山」「おー!」と答えた人がいる一方、「函館山」で笑いを誘う人などさまざまで楽しい空気が流れました。

函館豆知識では、函館で一番高い山は、函館市最高峰1108m「袴腰(はかまごし)岳」だという事も初めて知りました。
うちの合唱団は、歌の知識以外でもこんなプチ情報が聞けることがあります。休まずに参加してるとチョッピリ賢くなれるかもしれません笑

H先生より
「重なる感じで泳いでいき、来週も少しずつ進んでいきましょう」とのことでした。上手に重なって素敵なハーモニーができるといいですね!

【連絡事項】
団費は年3回払で今月が支払い月です。
来週の練習日(23日)は最終支払日ですので
まだお支払いされてない方は2,000円×4か月分=8,000円を会計担当までお支払いください。よろしくお願いします♪

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ほぼ全員集合‼

2023-02-11 21:58:19 | 練習日記

ブログ担当 バス O(おお)です。

 

 長らく休んでいたアルトの二人が今日から復帰し練習開始前から ”久しぶり 体力がもどるまで無理しないでね” 等々 華やかな会話が飛び交い活気あふれるソプラノ、アルト 女性陣です。

前半I先生担当。

 Schumann の Gloria から始めます。22ページの1ページ集中練習パート別に音取りですがいつになく女性陣の声が音楽室一杯に響き渡る。合唱の持つ最大の魅力は「たくさんの声が重なることで生まれる音色の美しさ、一人一人の歌声は小さくてもたくさん集まって溶け合うことによって広がりと深みのある響きが生まれるのです。(ネット調べより) 確かに今日のソプラノとアルトその通りで数は力なり。名刺型団員募集配布の効果で一人でも入団があればと思いつつ長かったGloriaの楽譜も残り1ページとなり最後の力を振り絞ってゴールに突き進むぞ‼

 今日は雪道を歩くと ”キュキュ” と軽やかな音がするほど寒さが厳しい。「雨ニモマケズ」54ページから練習。全ページ カタカナ表記の歌詞にも慣れてきた感じです。幾度となく現れる転調はちやんと計算されているそうです。歌っていると単調なメロディーで転調がなければ気の抜けたビールみたいかもしれない。(一個人の意見) 取りづらい音はピアノ伴奏左手小指の音から取ると良いそうです。”アメニモ カゼニモ ユキニモ ナツノアツサニモ マケヌカラダヲモチ” と次から次に要求してくる詩、老体に鞭打ってスポーツジムに通わないといけないかな。合唱は意外と体力が必要ですよ。次回は57ページ ”ノハラノ マツノ ハヤシノ カゲノ” から練習です。

寒さにも負けず ”換気タイム” です。音楽室の窓を開けると冷気が一斉に入り込みコロナウイルスも逃げ出したのでは。

後半はH先生担当。

練習曲楽譜の表紙が「このうるわしき大地に」は緑色、「かさなる声に」青色、「ジグザクな屋根の下で」赤色と色彩感覚抜群のカラー。3曲ともに表紙を見ているだけで歌いたくなる楽しい楽譜で合唱の経験がない方でも歌えますよ。パート別に音取りCDも用意しています。あなたの心の中に歌声を‼ 気楽に見学にいらしてください。

 

 

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雪ニモマケズ

2023-02-03 00:00:00 | 練習日記

大寒~節分~と春が近づいてきているはずですが・・・まだまだ真冬日の練習でした。

団長I先生による「雨ニモマケズ」

改めて「カタカナ」だらけの楽譜に慣れていない自分に気づく今日この頃です。

「一日ニ玄米4合ト 味噌ト 少シノ野菜ヲタベ」 実はちょっと以前、我が家でも「玄米」を食していたのですが、朝はパンで昼は給食となっており、一人で一日に4合は食べられませんでした。賢治さんの質素な食事を見習っていれば、今のような体型(BMIが異常値)にはなっていなかったかも、と反省しつつ歌います。ピアノの和音から音をとるのはちょっと難しいかもしれませんが、曲の雰囲気をよく聴いて、その中で自分のパートの音を見つけることができるようになれば良いと思っています。(これぞ合唱の楽しみ!)

そして、シューマンのミサ「サクラ」 この曲、テノールを担当しているわたしは、けっこう大変です。高音が続く・・・・ほぼほぼ裏声で歌ってるのですが、これが結構体力使うんですね。でも、この曲歌っていると、ときどき「おっ、ここ気持ちいい!」と思える瞬間(や場面)が増えてきていると思います。これからも頑張って歌います!

さて、後半は私H担当で、ラター「このうるわしき大地に」(For the beauty of the earth)です。この曲の英語詩を訳したのがヘルビック貴子さんです。この方は、高校生時代に合唱を始めつつ、外国語大学から留学を経て、今はドイツ在住、観光通訳・ガイドの仕事をする傍ら、ヴュルツブルク・バッハ合唱団の一員としても活動されているそうです。素敵ですね! ラターの作品を和訳の詩にした作品も多くなっています。ただし、日本語になってしまっている以上、どうしても日本語の「あいうえお」の響きになってしまうので、イメージとしては英語に歌われている作品の曲想を大切にしながら、日本語をしっかりと発音するといった感じで取り組んでいきましょう!

次は「かさなる声に」です。少しずつ音取りを進めていますが、曲名の通り、旋律がどんどんかさなる感じを味わいながら歌っていきましょう!

最後は仕上げで「ジグザクな屋根の下で」・・・一回通して終了の時間となりましたが、歌えば歌うほど「味わい」が出てくる音楽だな~~などと感じています。

さあ、帰ったら雪かきか? 皆さん、お体をたいせつに!

 

 

 

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