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〜かたることばが歌になる風になる〜

中国ドラマ「三国志 Secret of Three Kingdoms」を観て

「三国志」とは、始皇帝が統一した「秦」の後に出てくる
魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三国が争覇した
三国時代」の歴史を述べた歴史書。
★広義では黄巾の乱の蜂起の漢朝の動揺から
 西晋による中国再統一まで(184年~280年) 
★狭義では後漢滅亡から晋が天下を統一まで(220年~280年) 
★最狭義では三国が鼎立から蜀漢が滅亡するまで(220年~263年)
      < Wikipediaからお借りしました> 

私は「三国志」については、詳細をあまり知らないですが
曹操(そうそう)や劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、孫権(そんけん)
諸葛孔明(しょかつこうめい)という人物の名前は知っています。

史実にフィクションを加えて作られたドラマの、下記のイントロは
紹介文からお借りしました。
後漢末期、群雄が割拠する中、曹操(そうそう)が
皇帝・劉協(りゅうきょう)を傀儡(かいらい・操り人形)にして勢力を伸ばしていた。
遠く都を離れた司馬(しば)家に預けられ育った劉平(りゅうへい)は
突然迎えに来た父に連れられ都に向かう。
その道中、劉平は皇帝の双子の弟だったと知らされる。
劉平が都に着いた時には、病弱な皇帝はすでに亡くなっていて
亡き兄の遺志を継いで皇帝に成り代わって
皇后伏寿(ふくじゅ)と、幼なじみの司馬懿(しばい)と共に
漢王朝を再興するために曹操との戦いに挑む!
ドラマの導入のあたりは、歴史上の人物の名前を読み取るのが難しくて
ストーリーに入り込むのが中々しんどかったですが
しっかりと練り込まれたシナリオと、美男美女の俳優陣が目にも麗しく
見応えある圧巻のドラマで、その面白さにドンドン引き込まれて行った
全54話です。

突然皇帝となって、宮中の家臣やお付きの者たちに悟られないよう
兄の妻であった皇后伏寿に、立ち居振る舞い、しきたりなどを
密かに伝授されながら、劉平は少しずつ皇帝らしくなり
臣下たちは本物の皇帝と信じて疑うことは無い。
伏寿は、亡き皇帝と目指していた漢王朝の再興の為に、常に張り詰めていて
冷静沈着で毅然とした振る舞いをしているが、華奢で痛々しく
劉平は静かにそっと彼女をかばっていく、盾のような存在になっていきます。
この辺りの二人の関係性が醸し出す雰囲気が
特に伏寿を演じるレジーナ・ワンという女優さんが、女性の私から見ても
独特な色気があって魅力的に映り見惚れてしまいます。

戸惑いながらも、民の安寧を目指し淡々と振る舞っている劉平に
不安を抱きながらも、皇帝としての資質も見えて、亡き皇帝には無かった
劉平の優しさに伏寿は次第に惹かれていきます。
掲載の写真は全部お借りしたものです。
 
皇帝 劉平 マ・ティエンユー          皇后 伏寿 レジーナ・ワン
劉平と伏寿が、民の生活を知るために宮中を出て
身分を隠しながら旅する中の、徐々に縮まっていく距離感と連帯感。
義弟と義姉という間柄の二人に芽生えていく、抑えた節度のある情愛は
いつ結ばれるのだろうと期待して観てしまいます。

司馬家で一緒に育った幼なじみ司馬 懿(しば い・仲達)
三国時代の武将・策略家、政治家で、ドラマの重要な要となる人物。
史実でもこの人物の賢人ぶりは有名だったようで
エルビス・ハンという男優さんの目力とその芝居は
主役のマ・ティエンユーとは違った魅力を放ち、半端ない存在感があります。
一見無骨にも見える司馬 懿は、亡くなった双子の兄 劉協(皇帝)と
皇帝に成り代わった弟 劉平の、異母兄である前の皇帝 弘農王
その妃だった唐瑛という女性と出会って、一途にこの女性を想う
純粋さを持つ男性で、彼女と一緒の時は表情が緩み微笑ましい。
唐瑛は、女性でありながら剣の達人。剣さばきのシーンは圧巻。
司馬 懿  エルビス・ハン           唐瑛  ドン・ジェ 

四角四面的に感じる日本の大河ドラマにはあまり見られない
ロマンティックな男女の情愛を中心に
ドラマの三分の二は、漢王朝の再興を願う劉平側と
皇帝に君臨したい曹操側との対峙で
天下を平定するという二人の目標は同じだが
宮中の臣下たちの駆け引きもあり、諸侯との激しい戦闘場面は
血生臭く残酷です。
曹操 ツェー・クワンホウ 

このドラマでは、奇才と呼ばれる、曹操の軍師として登場する
飄々とした物腰で、劉平の最大の敵として前に立ちはだかる
肺を病んで最後は死んでしまう、郭嘉(かくか)という重要人物は
司馬懿と並んでこの物語の核となり、密かに書いた書簡によって
劉平の秘密が曹操側に知られてしまい、彼を愛し関わっていた
任紅晶という謎めいた美しい女性も絡み、この辺りからドラマは少しずつ
展開が変わっていき、益々目が離せません。
   
 郭嘉(かくか) サニー・ワン      任紅晶 ドン・シュアン    
ドラマの司馬家は         
司馬遼太郎さんの作家名として関連ある「司馬 遷」とは
どこかでつながりはあるかも知れませんが、直接の家系とは違うようです。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

コメント一覧

chorus-kaze
カンサンさま
奥深い森、深い湖や沼、紺碧の空、宇宙、心のひだ
そのような所に送り込まれていくような
ひだに潜む心情や、情景など、綿密に練られたシナリオと
芝居の達者な役者さんの、韓国ドラマや中国ドラマに馴れてしまい
日本のドラマは物足りなく、面白さを感じなくなっています。
ハマった人はハングルや中国語を習ったりしていますね。
私は相変わらず、単語や、短いセンテンスぐらいしか分からず
悔しいです💦
takan32
chorus-kazeさんへ、私のキジのブログにいいね!をありがとうございます。
金曜はかなり強い雨になりましたね。土曜、日曜はそれほど暑くならず快適でした。
いろいろドラマをご覧になっていらっしゃいますね。
私はNHKの朝の連続ドラマと大河ドラマの2つだけです。
chorus-kaze
ユーミンさん
是非観て下さい。
初めは少し難しくて、退屈な部分もありますが
我慢して観ていると、なりすました皇帝と
その秘密を抱えながらも彼をサポートする皇后との
何とも言えない二人だけの切なく甘い情感が漂ってきて、、。
私はこういうドラマが好きでやめられません。
yuming718-
三国志、見られたんですね~
漫画は読んだ事があるのですが、お友達がいつも三国志の事を言うので、気になっていました
長い話と思ってましたが、54話なら見られるかもしれません
いつかは見たいと思ってますが、なかなか順番が回ってきません(笑)
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