てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカ 州別動物福祉ランキング 2013

2014-04-05 | アメリカ 犬 & 動物事情


昨年に引き続き、全米動物福祉団体の
The Humane Society of the United States」が発表している
アメリカ 州別動物福祉ランキング 2013」です。
アメリカは州によって法律が異なる為
動物保護法も州によって差があります。

State Ranking 2013 がリンク先です(英語)。
↑各州にカーソルを合わせるとスコアと詳細が出てきます。

ランキングの統計方法は、
動物福祉に関わる内容を10カテゴリーに分け、
その中の82項目のチェックリストに各州の動物法を照らし合わせ、
当てはまる項目の合計÷82でパーセンテージ表示(スコア)にしています。

チェック項目に当てはまる法律が多いほど
スコアが高くなりランキングも上がります。

●カテゴリー分けされている動物福祉内容は以下です。

1.  闘犬や闘鶏などのアニマルファイティング(13項目)
2.  動物虐待(7項目)
3.  野生動物虐待(18項目)
4.  エキゾティックペット(7項目)
5.  コンパニオンアニマル (9項目)
6.  実験用動物(3項目)
7.  畜産動物(8項目)
8.  毛皮と捕獲罠(4項目)
9.  パピーミル・子犬生産工場(9項目)
10. 馬の管理(4項目)

以上10カテゴリー82項目です。


●スコアが高かった1位から10位までの州は以下の通りです。

1位  カリフォルニア州(74%)
2位  オレゴン州(65%)
3位  イリノイ州(64%)
4位  マサチューセッツ州(61%)
4位  ニューヨーク州(61%)
6位  ニュージャージー州(58%)
7位  アリゾナ州(57%)
7位  ワシントン州(57%)
7位  コロラド州(57%)
10位 ヴァージニア(56%)
10位 メイン州(56%)


●各州の詳細は以下の州別サイトで確認できます(英語)
アラバマ州~ミズーリ州  モンタナ州~ワイオミング州

●10位以下の州は「State Ranking 2013」で確認できます。


上記のアメリカ地図画像も青色が濃いほどランキングが高くなっています。
なにげにデモクラ州=濃色 リパブリカン州=薄色と分布が似ている気が…

ちなみにコネチカット州は
ペンシルベニア州、ニューハンプシャー州と並んで12位(54%)でした。

アメリカ 州別動物福祉ランキング 2012」と比べると
順位は変わらず…2014年は10位内に入ってほしいところです。
 

結果、カリフォルニア州はやはりすごいですね。
動物保護法も1位ですが環境保護などもアメリカで一番熱心な州です。
いろんな意味でリベラル、生活力が高い州なのでしょう。

チャーリー一家が住んでいるコネチカット州は、
闘犬などのアニマルファイティング法は整っていますが
「ガスによる犬猫の殺処分が禁止されていない」がものすごく嫌です…
そして去年と同様、畜産動物の項目が全くダメで凹みました。

中でも養豚場での妊娠中の豚のストール(閉じ込め枠)
Gestation crate」だけは
一刻も早く禁止されてほしいと切に願います!

現在ヨーロッパなどの先進国がこの「Gestation crate」を禁止、
または禁止の方向へ動いています。日本ではどうなのでしょう?

米国ではアリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、フロリダ州、
メイン州、ミシガン州、オハイオ州、オレゴン州、ロードアイランド州の9州が
禁止しています。コネチカット州も早く禁止に!!

「Gestation crate」の真実を知った時は倒れそうになりましたが、
以降豚肉を購入する際は「Gestation crate FREE」のポリシーを採用している
食品メーカーを選ぶようになったチャーリーおかんであります。
でも豚肉ってあんまり食べないけどね…

と言う事で、また違う方向に向かって長くなりそうなので
今回はこの辺で…

おわり



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ペットのフードスタンプ

2014-03-30 | アメリカ 犬 & 動物事情

先日アメリカでの「犬と貧困」と言う記事を書いてから、
考えさせられる事が多くあり、自分なりに少し調べてみました。

結果、各地域にあるヒューメイン・ソサエティーを初めNPO団体など、
低所得者が所有するペットへのサポートを行っている団体が
多く存在することが分かりました。

米国最大の動物福祉団体「The Humane Society of the United States」のサイトに
全国のサポート団体と州別のサポート団体のリンクがあります。
サポート内容は、フードや医療の他
ペットへの避妊手術、基金などが含まれています。

その中に「Pet Food Stamps ペットフードスタンプ
と言うNPO団体がありました。

まず「フードスタンプ」とは何か?…

アメリカ在住の方はご存知の方も多いと思いますが、
フードスタンプとは低所得者向けの公的な食料品補助制度です。
受給者は年々増加し続け2012年には約4700万人に上っています。
詳しくはWikipediaで。

このシステムをペットにも導入したのが
「Pet Food Stamps ペットフードスタンプ」というわけです。

ペットフードスタンプは、低所得者家族のペットや、
フードスタンプを受給している人達が飼っているペットに
ペットフードを提供すると言うシステムです。


但し政府からの公的扶助ではなく、
一般や個人の寄付から成るNPO団体からのサポートです。

「自分達の食料さえ確保できないのにペットを飼う資格など無い!」
と言う声も聞こえてきそうですが…
低所得者だからペットを飼ってはいけないと言う決まりはありません。

アメリカの雇用条件は日本とは違う面も多く、
公式サイトにある動画を見てもわかるように
子供が生まれた後に突然の解雇に見舞われるなど、
一時的に援助やサポートが必要な人達も多くいるのが現状です。
(但し日本と同じで不正受給している人達もいるので
そう言う人達のせいで受給者への偏見も多くあります)




「Pet Food Stamps ペットフードスタンプ」は
2013年2月に設立され本部はNY市にあります。

米国居住者であればペットフードスタンプに登録することが可能です。
登録方法はネット申請で受け付けています。
申請後、補助の必要性が確認されれば
PetFoodDirect」と言うフード小売業者から6ヶ月間
ペットフードが届けられる仕組みになっています。
その後は6ヶ月ごとに更新するようです。

代表者のMarc Okon氏によると
設立された当初は2週間で4万5千件が登録されたそうです。

ペットフードスタンプのシステムは
経済的な困窮により飼育できなくなったペットを
シェルターに持ち込む事を防ぎ、ペットを手放さず
一緒に暮らせると言うのが最大の利点だと思われます。

アメリカで毎年何十万頭、何百万頭のペットが
シェルターに持ち込まれる現状を考えれば
このサポートは経済的な理由で飼育を放棄する数を減らすことに
今後少なからずとも影響を与えるのではないでしょうか。

以上、またもや長いのですが
このプログラムの着眼点は素晴しい!と思いつつ
今後もがんばってほしいなと言う希望を持って
日記に書き留めた次第でございます。


※上記画像2枚は「ペットフードスタンプ」Facebookからです


おわり



「腹が減っては戦ができぬ!」
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犬と貧困 そしてサポート

2014-03-22 | アメリカ 犬 & 動物事情

以下は3月13日付けのYahooニュースからです。
(長文ですので苦手な方はパスして下さい)

原文のタイトルは
Dachshund Left at Shelter with Heartbreaking Note
Will Reunite with Owners


「悲嘆なメモと一緒にシェルターに置いていかれたダックスフント、
飼い主と再会できることに」と言った内容の記事です。


アメリカ、ロサンジェルス近郊の動物保護シェルター
「Baldwin Park Animal Shelter」の外に
老夫婦がメモ書きと一緒に13歳半のダックスフントを繋ぎ立ち去りました。
メモには以下の内容が書かれていました。

----------------------------------------------------------------------
私たちの犬は13歳半です。昨日から血便、嘔吐しており
病気の症状があります。皮膚病も数年間患っています。
私たち飼い主は共に老齢で病気です。そしてお金がありません。
動物病院へ支払う診察代も、ましてや安楽死させてやるお金もありません。
この子(ダックスフント)は私たちと離れて暮らしたことが無く
一緒でないと生きていくことができません。
どうか安楽死※させてやって下さい。
----------------------------------------------------------------------

※アメリカでの考えですが、
飼い犬や飼い猫のQOLが著しく低いと判断された場合、
注射(薬物)による安楽死を選択するのは飼い主の
責任の一つと捉えられています。
無駄に苦痛を長期化させず楽にさせると言う考えからだと思われます。

この飼い主夫婦は断腸の思いでこのダックスフントを
シェルターに置いていったのでしょう。
メモからは自分達は病気でしかも貧困と言う問題を抱え
犬も病気を患っていて自分達がいないと生きていけない…
八方塞がりで辛い状況からの悲しい選択だった事が伺えます。


しかしこのダックスフントを保護したシェルターの職員は
安楽死させることなく「Leave No Paws Behind, Inc」と言う動物保護団体に
連絡を取ったのでした。
「Leave No Paws Behind, Inc」は年老いた老犬や傷ついた犬を中心に、
フォスターケア(里親が見つかるまでの一時預かり)や里親探しの活動をしています。
このダックスフントも即保護され「ハーレイ」と名付けられました。

獣医に診せたところ、このダックスフントは治療できるばかりでなく
あと数年は生きれそうだと言う診断結果が出ました。

保護団体はこのメモの文面からすると、
飼い主の老夫婦はこのダックスフントの面倒をきちんと見ていて
とても可愛がっていたのだろうと判断し、
老夫婦に連絡を取る事にしました。

老夫婦は名乗り出て状況を説明。
それによると二人共病気を患っていて、自分達の病気の治療費も払えず、
車のタイヤを買うこともできない(アメリカでは車が足です)と言うことでした。

実は老夫婦はこのダックスフント(本当の名前はオットー・ウルフガング・マキシマス)を
獣医に診せており、その時に「とても高額な検査をしなければいけない」
と言われたそうです。
しかし治療費や検査料は高額で支払えない、
安楽死をしてやるにも費用が高すぎて払えないと分かった時
二人はとても感情的になり、もうシェルターに置いてくる事しか方法はないと思った
(シェルターで安楽死してもらう)そうです。

老夫婦の生活はとても苦しく、その日暮しならぬ週単位の生活で
自分達の病気も病院で診てもらうお金がないため
治療も行えない状態にあるとのことでした。

オットーを保護した「Leave No Paws Behind, Inc」の
創設者であるToby Wisneskiさんによると
「保護される98%の動物は自分達(保護団体)の管理下に置かれていますが、
1~2%は飼い主がとても愛しているにも関わらず
飼育を放棄しなければいけない状況にある動物たちです」と語っています。

Wisneskiさんはオットーをこの保護団体で一時預かり扱いとしてケアし、
老夫婦を親と見なしてオットーに週一回会いに来れるようにし、
老夫婦がオットーと暮らせる生活が整い次第(飼育権利を)返す事にしました。
今後オットーにかかるご飯代や治療費は団体側が工面するとも。

老夫婦はカリフォルニア州外に住んでいます。
オットーをカリフォルニアのシェルターに置いていった時は
遠征のような旅だったのでしょう。車のタイヤを購入することができれば
彼らは月末にオットーを迎えに来るとのことです。

「ペット保険ゾーン」と言うサイトによれば
現在動物病院でかかる平均診察代は
猫で$190(約1万9千円)、犬で$360(約3万6千円)で、
1998年から2006年までの間に実に64%も高騰しました。

しかも安楽死させるのも安価ではありません。
獣医料や火葬代など入れると$150~$800(約1万5千円~8万円)と
サービスによって価格は変わりますが高額です。

「National Council on Pet Population Study and Policy (NCPPSP)」
によるとシェルターに持ち込まれる13%の犬は
「経済的に維持が無理になった」や「(病気などの)個人的な問題」
「犬自身の病気」を理由に捨てられています。
そして毎年150万頭~350万頭の動物達が飼い主によってシェルターに
持ち込まれて(捨てられて)います。

Wisneskiさんは「多くのローカルシェルターやレスキュー団体が
経済的な援助なども支援しているので、捨てる前に
そのような事も調べるべき」とも言っています。
また「Leave No Paws Behind」ではQOLが著しく低いペットの安楽死について、
経済的な理由でできない飼い主達のために基金を設立しているそうです。

個人的にはシェルターや動物保護施設と言うのは本来こうい飼い主のために
あるべきなんだと思います。

人間も生きていれば何があるか分かりませんし
ペットを飼うにもお金はかかります。
経済的困窮や病気などが理由で飼育できなくなった場合、
即殺処分ではなくサポートする動物保護団体が存在する社会作りは
必要だと思います。

しかし飼ったはいいけど飽きたとか、引越しするからとか
離婚するからとか、思っていたのと違うとか、
成犬(猫)になったからなどのふざけた理由で
ペットを捨てる人たちには何かのペナルティーを与えた後、
今後一切ペットを飼えない状況に法律でどうにかしてほしい
と過激に思ってしまいます。

最後にアメリカの医療費問題はまだまだ深刻です。
皆保険制度ができましたが、加入している保険の種類によって
自己負担額に大きな開きもあり、日本の保険制度ような感覚や
平等には程遠いです。と、この話しはまた次回…


以上かなり長文ですが、
このダックスフントと老夫婦が今後幸せに暮らせるように
との願いを込めて取り上げてみました。


おわり

※上記写真は「Leave No Paws Behind, Inc」のフェイスブックからです。


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アメリカ版 与えるべきペットフード

2014-03-15 | アメリカ 犬 & 動物事情
Yahooのペットニュース
What You Should Really Be Feeding Your Pet」からです。

以下、Barbara Royal獣医師によるものです。

不健康なペットフードがお店の棚には並んでいます。
研究結果によると、そのほとんどがたんぱく質不足で
穀物類がつなぎに使用されるなど
本来肉食動物である犬や猫にとって不必要なものです。
私たちの家族であるペットに与えるべきフードのリストを
簡単にまとめてみました。

以下が良いとされている市販のフードです。
くれぐれも小麦やとうもろこしが入っているフードは選ばないように!


1. 冷凍の生肉フード

2. フリーズドライの生肉フード

3. BPAが混入していない缶フード

4. (以上のフードから大きく離れて)低温処理したドライフード



ドライフードより生肉フードと缶フードをお薦めします(猫は特に)。
その理由は、

・ 生肉フードと缶フードには良質で自然のたんぱく質が多く含まれています。

・ 生肉フードと缶フードは化学保存料の含有量が少ないです。

・ ウェットフードは歯をきれいにし口内を健康に保ちます。

・ 水分を含むフードは水分が吸収されやすく、特に猫はフードからの水分摂取で
  腎臓を健康に保つことができます。水を飲むことからではありません。

・ 肉食動物にとってフードからの水分摂取は消化器官の働きを良くします。

・ 高温処理された一般のドライフードは複素環アミンとアクリルアミド と言う
  2つの発がん性物質を含んでいる可能性があり、
  少量ですが食べるごとに体内に入ります。


と言うことです。


ご飯は毎日の事だし、できるだけ安全で栄養価の高いものを与えたいですね。

生肉フード、利点が多いので
チャーリーもネイチャーズバラエティ 「Instinct Raw」の生肉食、続行中です。
詳しくはコチラ








そして近々「Bravo」の生肉に変更するかもです…

しかし生肉、高いっちゅーねん



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Humane ヒューメイン 「人道的な」と言う言葉

2014-03-08 | アメリカ 犬 & 動物事情
いきなりですが、英語はいつまで経っても好きになれないチャーリーおかんです(笑
ちなみにチャーリーおやじは数年日本に住んでいたので関西弁(忘れかけ)を話します。
そしてチャーリーには完全に日本語(忘れかけ)で接しています

と、またもや前置きが長くなりそうな気配なので?本題。
英語には「Humane(ヒューメイン)」と言う言葉があるのですが
日本語に訳すと「人道的な」とか「思いやりのある」とか
「慈悲深い」「人を高尚にする」などの意味になり
「苦痛を与えない」と言う意味も含んでいます。

この言葉は一見して分かるように「Human ヒューマン」、
人間の、人間的なと言う言葉が語源になっていると思われます。

そして人間味の中でも人間が持つ優しさや親切の感情とそれに伴う行動が
「Humane(ヒューメイン)」と言う言葉に凝縮されています。

同種の人間同士はもちろんですが
他の動物の苦しみや痛みを想像することも
それらを取り除く事ができるのも
人間だからこそできる業であり徳だと思います。

ちなみにその対義語は「Inhumane インヒューメイン」。
非人道的なとか残酷な、無慈悲なと言う意味です。

実はアメリカでは各州、各市にある非営利団体の動物保護施設(シェルター)は、
「Humane Society ヒューメイン ソサエティー・人間らしく思いやりのある社会」
と言う名称になっている所が多く「○○市 Humane Society」が一般的です。
そしてアメリカで一番大きい動物福祉団体は
The Humane Society of the United States」と言う名称です。

個人的には「Humane Society・人間らしく思いやりのある社会」は
日本語の「動物愛護」とは少しニュアンスが違う気がしています。
「動物愛護」と言われるとなぜか多少の義務感を覚えるので
抵抗を覚える人もいるかも、といらん心配をしてしまうのです。
「Humane Society ヒューメイン ソサエティー」の
みんなで作ろう人間らしい社会!(選挙か)だと参加型ぽくないですか?(笑

「動物愛護」よりは「動物福祉」のほうがいいかな~とも思いますが、
まぁ要は活動内容が良ければ名称は関係ないですね。

と、オチのない話しになっていますが、この「Humane」と言う意味は
人間が生きていく上においての食生活にも大きく関わっています。

私達はベジタリアンで無い限り
日々牛や豚、鶏、魚などの動物の命を頂いて生きています。
食肉の是非になると話しが難しいのですが、
全くの個人的な意見としては「命を頂くのなら長時間の苦痛と恐怖を与えない」
に尽きると考えています。
人間としてできる、人間ができる動物たちへの人道的な扱い「Humanely」な行動です。

結局殺すのなら同じだと言う方も多いかもしれません。
殺すのだからそんなのはへ理屈だと言う方もいるでしょう。
しかしもし自分が殺されるなら
「長時間苦痛や恐怖を与え続けられながら、虐待されながら殺されるよりも
一気に殺してほしい」と言う理由からそのように考えています。

例えば鶏肉ですが、ブロイラーで鉄製のケージの中で身動きも取れず、
配合飼料をエサに成長ホルモン剤と抗生物質を与え続けられて一気に大きくした鶏
=一般的もしくは安売りの鶏肉と
放し飼いで草食、成長ホルモン剤や抗生物質を一切使わず育った鶏
=ちょっと値段の高い鶏肉なら…
後者を選びたいのです。牛や豚も然り(豚の飼育環境は本当にひどいです)。

そしてフォアグラの生産過程と言うのはあまりにも残酷と言うので有名ですが、
2012年、カリフォルニア州ではフォアグラの生産・販売が共に禁止になりました。
本当に英断だなと思います。これは他州も見習ってほしいところです。

畜産物流の過程やバックグラウンドを把握するのは難しい場合も多いのですが
敢えて「Humaneな飼育」にこだわって動物達の最期の時まで極力苦痛を減らし
「Humanely」に育てましたと表示している食品があれば
私はそちらを選びたいしその畜産農家を応援したいのです。

これらは自分への健康被害を考えて
オーガニック野菜を買うのとはちょっと違った意味合いな気がします。
自己満足なのかもしれませんが、
「Humane マーク」の付いた食品があればそっちを購入することが
食肉になった動物達へのせめてもの敬意になるかもしれないと…


無農薬・無抗生物質・放し飼い鶏の玉子


Certified Humane(人道的に育てた証明)マーク


お約束の「私たちが育てました」(笑




そしてまたもや犬猫に話しは戻るのですが(長っ)、
毎年何十万、何百万頭と処分される犬猫たちの現状を踏まえて
日本のガス窒息死の殺処分には断固反対します!!
長時間苦しみを与えて殺処分するのは安楽死でもなんでもないです。

アメリカでも年間360万頭以上という数の犬猫が処分されているのが現状です。
未だにガスで処分する所が存在するらしいですが、
ものすごい反対運動によりその数は激減しています。
現在大多数は薬物注射ですが、そこには苦しみもがく姿は無いので
そこはHumanelyであり安楽死だと捉えて良いのではないかと思います。

しかし本当は安楽死であろうがなかろうが
殺処分をゼロにする事が一番大切な事ですね


最後にこのブログでも時折触れていますが、
ペットショップと繋がるパピーミル(子犬生産工場)
悪徳な繁殖業者の犬猫への非人道的な扱いにももちろん大反対です。

と言うことで人間として生まれてきたならば「Humaneな人間道」を目指すのも
この世で徳を積むチャンスかなと。
宗教とか関係なく最近そう思っています。たんに歳なんか?(笑

以上「Humane」と言う言葉にかけてまたもや長々と書いてしまいました



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世界ペット避妊デー 「World Spay Day 2014」

2014-02-25 | アメリカ 犬 & 動物事情

本日2014年2月25日(火)はペットの「世界避妊デー World Spay Day」です。
オフィシャルサイトはコチラ(英語)から。
この日が誕生してから今年で20年目を迎えるそうです。

2月は「世界避妊デーの月」と言うこともあり、ここアメリカでは
この期間に各州、地域で去勢・避妊の手術を低価格で提供する
動物病院やレスキュー団体などがあります。

犬猫の頭数は現在過密状態にあり、
その結果年間何十万頭(アメリカでは350万頭以上)の犬猫たちが
殺処分されているのが現状です。

ペットオーナーの中には未だに
「動物に人間の都合で避妊をさせるのはちょっと」
と言う方もおられるようですが、、、

ペット、特に犬は人間と生きるために改良され続けてきた動物です。

大小様々なサイズや形や毛色、犬種による性格までもが改良されて
人間と共存するために作り上げられた
言わば人間のエゴでできた動物なのです。

人間の作ったドッグフードやキャットフードを食べ、
人間と生活を共にし散歩の時間も決まっていて服までも着ています。
全てを人間の管理下に置いているのに「繁殖だけは自然体で」
と言うのは違うのではないでしょうか。

と、少し前置きが長くなりましたが以下、
なぜ避妊と去勢を推奨するのか?の理由です。


1. 飼い主のいない犬猫たち、殺処分される犬猫たちの数を減らす事ができる

なんと言ってもこれが一番大きいメリットです。
犬種の存続のみに尽力するプロのブリーダー以外の人は「増やさない!
これに尽きると思います。にわかブリーダーや自家繁殖は
「間接的に殺処分に加担している」と言っても過言ではありません。
そして犬猫は野生動物ではありません。
野良になるとその数は自然淘汰されることは無く増加の一方を辿ります。
元から絶つ事が結果、多くの犬猫たちの幸せに繋がります。


2. ペットの健康

アメリカでの調査によると、去勢しているオス犬は去勢していないオス犬よりも18%、
避妊しているメス犬は避妊していないメス犬よりも23%長生きしているという
結果が出ています。特に生殖系統の癌には早期避妊・去勢が効果的です。


3. 問題行動の軽減

特にオスの成犬、オスの成猫は去勢をしていない場合、
なわばり意識からマーキングやスプレーを本能的にします。
またマウントなどの優勢欲、無駄吠え、徘徊、喧嘩など、
人間と共存していくにあったて問題行動も見受けられます。
去勢・避妊をする事によって個体差はありますが
これらの問題が軽減されます。


以下は毎2ヶ月ごとにアメリカの動物福祉団体
The Humane Society of the United States」から送られてくる冊子(約A4サイズ)
「All Animals」のページからです。


2014年3月・4月号「All Animals」の「World Spay Day」のページ


↓上記ページの拡大図。
アメリカでは1日に1万6千匹の犬猫たちがシェルターに持ち込まれます
しかしその内の半数しか家(飼い主)を見つけることができません。
そして毎10秒に犬か猫のどちらかが処分されています


「All Animals」2014年3月・4月号 表紙


今回は表紙の表紙付き 一年間のメンバーシップ終了なので要更新ですねっ



これ以上不幸な犬猫たちを増やさないためにも
飼い犬、飼い猫には去勢・避妊手術は責任を持って行いましょう。
うちの子さえ良ければいい、うちの子が産んでもそんなに影響はない、
と言う考えはやめましょう。


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犬の飼い主に言ってはいけない7つの事

2014-01-23 | アメリカ 犬 & 動物事情



少し前のYahooに掲載されていた記事からです。
7 Things You Should Never Say to a Dog Owner

「犬の飼い主に言ってはいけない7つの事」と言う内容です。
アメリカのドッグオーナーの主観なので世界に共通はしないと思いますが、
犬を家族として飼っている人なら
「それはちょっと失礼」もしくは「言われたくない言葉」として
うなずける部分があるのではないかと思いました。


1. 「子供がいないから犬を飼っているんでしょ?」

子供がいても犬を飼っている人はたくさんいます。
個人的には子供の代わりに犬を飼っているわけではなく
犬が好きで飼っているので子供の代用ではありません。


2. 「(飼っていた)犬が死んだの? じゃあ次の犬飼ったら!」

デリカシーの無さに驚きます。直後は特にです。
個人差あるかもしれませんが、飼い主にとっては家族だったワケで
亡くなった家族の穴埋めを他の誰かでできる事がないのと同じで
亡くなった犬の代わりは無い様に思います。かなり傷つきます。


3. 「犬はソファやベッドに上がってはいけないのよ」

アメリカの飼い犬の半数はベッドで飼い主と一緒に寝ている、
と言う調査結果が出ているらしいです(笑


4. 「犬はあなたの言ってることを理解していないよ」

確かに全てを理解はしていないかもしれませんが、
話しかけている時はちゃんと聞いているし、
人間が思うよりもかなりの言葉数を理解していると思います。
警察犬や介助犬、その他の働く犬は
人間と素晴しいコミュニケーションを取っていますよ。


5. 「お金がかかりすぎるから安楽死させるべき」

アメリカでは犬のQOLが低いと判断された場合、
安楽死させるのは珍しいことではありません。
しかし医療費などの金銭的な事を理由に簡単に安楽死させるのは、
個人的にイヤです。しかも他人からこんな事を言われる筋合いはありません!


6. 「犬にキスさせるべきじゃない」

犬にキスさせるか、飼い主が犬にキスするか、
そんな事はどっちでもいいんですが(笑
確かに病原菌とかバクテリアとか
衛生的ではないかもしれません。でももう抗体ができてる気が(笑


7. 「あなたは歓迎するけど犬はダメ」

これは同意します。
ほとんどの犬の飼い主は自分の犬がどこにでも自由に入れるとか
歓迎されるとか思っていないと思います。
招待者側からこのように言われたなら快く受け入れますし
犬OKの場所でない限りわきまえるのが常識かと。


以上、個人的な意見も書いてみました。

まとめとしては7番以外は多かれ少なかれ「ムッ」とします。
特に2番と5番、言われたら以後疎遠になります(笑

あと1番は犬を子供代わりに飼っている方もおられるかもしれませんね。
但し子供がいる人に(なぜかの)上から目線で言われるとかなり引きます。
正直あんたの子供より犬のほうがかわいいゆーねん(笑
犬バカですから。。。


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2013年アメリカ動物福祉をふり返る 闘犬367匹レスキュー

2013-12-29 | アメリカ 犬 & 動物事情
2013年もあと二日を残すのみとなりました。

今年はチャーリーがアトピー性皮膚炎と診断を受けて
結構バタバタした時もありましたが、
チャーリーおやじが本厄(数え)だったのが原因に違いないです(笑
来年は後厄が残っているので気をつけます。
と、年をとると「根拠も無い非科学的なもんに左右されやすくなるんやねっ

そして今年のアメリカ、動物福祉関連のニュースもいろいろありました。
その中で個人的に許せないと思ったニュースがあります。

8月26日の「闘犬賭博の犬 367匹の大型レスキュー」です。
全米史上2番目に大きな闘犬関連のレスキューでした。




アメリカ国内ではこのニュースは大きく取り上げられていましたので
在米の方はご存知の方も多いと思います。
ここにも書もきたかったのですが、当初は気分が沈みすぎて無理でした。
しかし今年も終わりになり、この悲惨な事件を忘れないためにも…
と思い立ち書き込みに至った次第でございます。

この闘犬賭博の摘発はアラバマ州の検察、地元警察、米連邦捜査局 FBI、
アメリカ動物愛護・福祉団体の「ASPCA」と
The Humane Society of the United States」の連携によって行われました。

アラバマ州、テキサス州、ジョージア州、ミシシッピー州の4州から
闘犬賭博に関わっていた12人を逮捕、訴追しています。
現在アメリカでは全50州の各州法で「闘犬は重罪」に指定されています。

闘犬賭博では一回につき日本円にして
約50万円~2000万円もの現金が動いていたそうで
逮捕時には5000万円以上の現金や銃器、薬物も押収されたそうです。

闘犬用の犬たちは生後間もない子犬から12歳までのピットブルでした。
摘発のあった箇所の一つでは、犬達は大きく重い首輪、鉄製の鎖に繋がれ
粗末な木箱やドラム缶、タイヤを住みかとさせられ、
十分な水や食料も与えられず劣悪極まりない環境に置かれていました。

アメリカ南部の夏は外で立っていたら倒れるぐらいの暑さです。
ドラム缶や木箱の中は連日オーブンのように温度が上がり
とてもじゃないけど日よけができる場所ではなかったようです。

このような悲惨な状況下に置かれ、しかも闘犬をさせられていたので
レスキューされた時には衰弱し体中傷だらけの犬も多くいました。

この大規模レスキューに至るまでにアラバマ検察当局や他の団体などが
3年にわたって捜査をして摘発に踏み切ったそうですが、
それまでに闘犬中に死んだ犬やケガの悪化、飢えや乾き、病気で死んだ犬達が
どれほどの数に上るのか、その状況は想像しただけでも地獄絵図です。

そしてレスキュー後、この367匹は各動物福祉団体の施設で保護されていますが
子犬は別として、実際に闘犬の経験があるピットブルは、
闘争性があると判断された場合は家庭犬として再出発しにくく
最悪、安楽死させられるケースもあります。

「闘犬は動物虐待の極みです!」

このような闘犬を含め、ゲーム感覚で動物が逃げられないように囲ってから狩るなど
この世には自分達の娯楽や賭博、金儲けのためだけに
動物達に苦しみと恐怖を与え、残酷な手口で殺す輩がいるのです。
人間はどこまで残忍なのでしょうか。
できる事ならこの事件に関わった人間を同じ目に合わせてやりたいのですが、
この12人の中には起訴後、反省するどころか
「減刑の申し立て」をしている者が多くいました。

2014年はこんな恐ろしいニュースは聞きたくないですね。
動物達の置かれる立場が少しでも良い方向に向かうことを願います。




追記:現在先進国の中で闘犬は日本を除いて全ての国で違法とされています
日本で闘犬は必要ですか?


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クリスマスディナー&スーパーで動物保護団体に寄付キャンペーン

2013-12-25 | アメリカ 犬 & 動物事情
はい、今年もクリスマスモード低めのチャーリー家です。
ツリーも買ってません。
と言うかチャーリーが花粉要因のアトピー性皮膚炎と診断されてから、
生のツリー禁止令」が病院から発令されていたのでした

まぁ飼い主としては、ツリーより食い気と言うことで
クリスマス用ご飯を買いにホールフーズマーケットと言うスーパーへゴー。

今回おかんが作ったのはローストポテトとサラダのみ。
ローストターキー約700g、アーティチョーク&ポートベローの和え物、
エスカルゴ、ピクルスはデリで買った出来合いもんです

そして既に24日イブの夜にクリスマスディナーを済ませた次第でございます。

スーパーへゴー


エスカルゴを求めてふらふらとシーフードコーナーへ


ぬいぐるみを1個買うと、このスーパーから地元の犬猫保護団体(2団体)に
1ポンド(約450g)のフードの寄付がされるキャンペーン実施中!


↑即購入 ゴールデンぽいぬいぐるみ、メッロメロかわいいです


そして今大注目の?エスカルゴ 調理前


もとい、個人的に注目のエスカルゴ 調理後 激ウマーッ


サンクスギビングっぽいクリスマスディナー2人前(笑


先代犬「がっちゃん」の形見 サンタ帽をかぶせられ


やる気ゼロのチャーリー


でもワンタクロースが来んかったらあかんので作り笑い



上記のホールフーズマーケット(Whole Foods Market West Hartford Center店)では
お店の出口にもペットフードやペット用品が入る大型の寄付箱が設置されていました。
この季節、子供への寄付などはよく見かけるのですが、
食料品スーパーで動物に絞った寄付キャンペーンはあまり見かけないので
心が温かくなったおかんでありました。

今年のクリスマスも「ホームレスのわんこ、にゃんこ達に
里親と言う名のサンタクロースが一人でも多く現れますようにっ!


と言うことでメリークリスマス


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ゴミ捨て場からレスキューされた犬(動画)

2013-12-23 | アメリカ 犬 & 動物事情
2、3日前にニュースで配信されていた動画です。

カリフォルニア州ロサンジェルスの動物保護団体「Hope For Paws」が
ゴミ捨て場で生活している病気の犬がいると通報を受けて
レスキューに向かった時とその後の映像です。



この犬はマイリーと名付けられたのですが、
このゴミの山で何ヶ月も生活していたようで
ひどい疥癬と寄生虫、バクテリア感染に侵され、栄養失調にもなっていました。

レスキュー後は病院で薬浴と傷の治療を受け療養生活の甲斐あって
快方に向かっているようです。

そんなマイリーが治療を受けて数週間後、排水溝からレスキューされて来た
何もかもに怯えているチワワのフランキーに出会いました。
今はマイリーとフランキーはとても仲良しになっているそうです。

現在マイリーへの里親希望者は募集が打ち切りになるほど多く寄せられているようで、
これからは今まで辛かった分、良い家庭に迎えられて幸せになってほしいです。

マイリーがなぜこのような経緯になったのかは分かりませんが、
犬は野生動物ではありません。
人間の管理下でしか生きることができない動物です。


一度飼った犬や猫を捨てる(見捨てるも含め)と言う行為はやめましょう。
飼うと決めたならば最後まで責任を持って家族として扱ってほしいものです。

そして犬猫の数が過剰状態で殺処分される命が多くある現在、
飼うなら「これ以上無駄に増やさない」と言う意識を持って去勢、避妊は行いましょう。

皮膚の状態がかなり改善されたマイリー



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