最近雨ばかり続いていたコネチですが、6月13日の金曜日は
チャーリーのドッグライセンス(犬の登録料)を支払ってきました。
昨年も「不妊手術済みなら登録料は半額以下」で書きましたが、
登録内容は同じで毎年更新します。
基本アメリカは州や市で法律や条例が異なるのですが
コネチカット州の場合、犬の登録料は以下のようになっています。
登録更新お知らせカード 今年はピンク(笑
不妊手術をしていない犬 $19 不妊手術済みの犬 $8
更新料を支払って、ライセンスとタグをもらいます
チャーリーはもちろんの去勢済みなので$8
と、登録料に不妊済みとそうでない犬に差があるのですが、その理由は…
現在アメリカでは
毎年400万頭近くの犬や猫が処分されており
犬や猫の頭数は過剰状態にあります。
※但し薬物による安楽死がほとんどで、
日本のように苦痛を伴う処分の仕方ではないです。
上記の理由からこれ以上殺処分される動物を増やさないためにも
アメリカではペットの不妊手術を行政が推奨しています。
そこで他州のペット登録内容も少し調べてみたところ
コネチカット州と同様、不妊手術済みとそうでない犬の登録料金には
差がある州や市が多くありました。 全て1年分の登録料金です。
●マサチューセッツ州 ボストン市
不妊手術済みの犬 $6 不妊手術をしていない犬 $17
●ニューヨーク州 ニューヨーク市
不妊手術済みの犬 $8.50 不妊手術をしていない犬 $34
●ワシントンDC
不妊手術済みの犬 $15 不妊手術をしていない犬 $50
●イリノイ州 シカゴ市
不妊手術済みの犬 $5 不妊手術をしていない犬 $50
●ワシントン州 シアトル市
不妊手術済みの犬 $30 不妊手術をしていない犬 $60
●カリフォルニア州 サンフランシスコ市
不妊手術済みの犬 $21 不妊手術をしていない犬 $52
そして…
カリフォルニア州ロサンジェルス市、テキサス州ダラス市では
犬を飼う場合、不妊手術は法律で義務付けられています。
このようにアメリカ主要都市部では
犬や猫の繁殖には反対の姿勢をとっている州や自治体が非常に多いです。
現状を考えれば当然の事と言えるでしょう。
生体販売を行うペットショップと繋がるパピーミル(子犬生産工場)の業者などは
もっての外ですが、お小遣い稼ぎの自家繁殖などもやめて頂きたいです。
しかしアメリカでは人種や所得差によって
ペットを飼育するにあたっての知識や、
犬や猫の諸問題に向ける意識に差があるのも事実です。
特に低所得者層では「不妊手術の必要性」を理解していない人も多く
犬や猫に対しての扱い方に問題がある場合も見受けられます。
ちなみにシェルターや動物保護団体が里親に引き渡す場合は、
「里親に引き渡すまでに団体が不妊手術を済ませる」と言う法律が
32州で義務付けられています。
なので犬や猫を保護団体からアダプションする場合は、
ほぼ100%「不妊手術済み」になっています。
その他、低価格で不妊手術をしてくれるクリニックなども多数あり
一般的には獣医もかなり協力的です。
一方日本でも毎年処分される犬や猫が多くいる中で
未だに不妊手術に対してネガティブなイメージを持ち
素人ながら自家繁殖を公の場で発表?されている方々が
少なからずともおられる事には個人的にへこみます。
不妊手術は健康面や問題行動を防ぐと言うメリットも大きいし、
犬猫の過剰状態を考えると今や「マナー」とも言えるのでは?
人間と暮らしを共にし、市販のドッグフードを食べ、
リーシュ付きの散歩をしてグルーミングに行って
フリフリの服まで着せて(そこは自由か…)
なんで「生殖だけは自然体で!」になるのだろう?
矛盾を感じます。
と、また違う方向へ行きかけて長くなる気配なので
今回はこの辺で…
もう「犬猫のオーバーポピュレーションにうんざり」の
チャーリーおかんでした。
あ、それと上記の州別料金表はネットで調べただけですので
間違いあればご指摘下さいっ!