特養でも胃ろうや痰の吸引が必要な方は入所を断られることも多いと聞きます。
そんな理由で当ホームを選んで来られていたその男性は、
スタッフには歓迎されていませんでした。
それはおむつ交換や吸引の時、腕を見るとつねる癖があるからでした。
スタッフは半袖で作業するため皆が腕にあざを作っていました。
「これは労災だよねー」 と若い女性スタッフには可哀想なくらいなアザで
医者に行く寸前の人もいました。
相手が認知症では我慢するしかないのでしょうか?
よく考えると、自分が家族だったとしても良い対策はないでしょうし、、
アセスには
なんと
「ツネルことがある!」って書いてあるし、、
でも行ってしまうと寂しいものです。
机はバンバン叩くし、「ひゅーひゅー」声は廊下中に響くし、
部屋の前を通ると(ドアを開けていて姿が見えるから)
『姉さんー兄さんー』って呼ぶし
活動的で、たまにはベッドから足がでて、落ちかかっているし、、
当然落ちていたこともあるし。(そんなときのためにベッド下にマットを敷いています)
思い出すとなかなかの猛者でした。
『最期までお世話できませんでしたが、長生きしてくださいよ。
でもツネツネだけは、皆から嫌がられますから気をつけてねー』
「胃ろう」でも、とても元気な利用者さんでした。