
意外と思うかもしれませんが、丹沢は山菜やキノコが豊富な山なのです。 今まで大倉尾根でどれだけシイタケを採ったか。とくに送電線の下で大量に収穫した覚えがある。 もしかしたら近隣で栽培しているシイタケの菌が飛んできて、そこで大発生したのかもしれないけどね。 もうだいぶ前のことになるが、初夏になると、シダンゴ山では大量の山菜が採れた。 いちばん多いのはワラビだった。登山道からちょっとそれた平らな台地に、これでもかというほど咲いていた。 ほかに、標高の低い登山口あたりではセリ、ノビルなどが採れたし、中腹まで登るとタラの芽をあちこちで見ることができた。 最初は単独行で登山しているなかで発見したのだが、あるとき山好きな仲間を誘って出かけてみた。 天ぷら鍋、油、小麦粉、そして大量の酒を背負ってね。 ![]() シダンゴ山に登る途中で見つけたタラの芽。 こんなのがときどき目につくんだよね。 発見した時はもう嬉しくて嬉しくて。 ![]() さらにゼンマイも。 もちろん収穫させていただく。 仲間A:ゼンマイなんていうけど、違うんじゃねぇの。 仲間B:そうだよな、こりゃシダじゃない? 仲間C:いや、ゼンマイだね。 なんて検討会を重ねながら、一応採っていく。 ![]() 下山して近くの河原で酒宴が始まった。 まずは缶ビールを呑みながら、天ぷら鍋に油を入れ火にかける。 仲間Cは天ぷら粉を溶かし、採れたての山菜を投入していく。 仲間Aがそれを鍋に入れ、ちょうどいい具合に揚げてくれた。 その過程で、色々なことに気がついてくる。ゼンマイだと思っていたのははやり間違っていたのだ。あれはシダだった。もちろん、これは食べなかったがね。 そしてタラの芽。これもなんだか違う種類のものが混じっているような気がしてきたので、みんなで一応確認しながら食べていった。 仲間B:なんだか味が違うべ、これは。 わたし:……。 仲間C:まあ、これは個体差っていうことじゃないのかな。 なんて、一抹の不安を覚えながら食べて、そしておおいに呑んでいく。持ち込んだビール2ダース、ワイン3本はアッという間に空になってしまった。 しばらく昼寝をしたあと、全員、幸せな気持ちでバスに乗り松田に向かった。もちろん、駅前のマニラ食堂で打ち上げをやったことは言うまでもない。 翌日、私の身体に異変が起きた。 腕や足、首の回りなど、あちこちに湿疹が出てきたのだ。痒くて掻きはじめると、今度は痛くなる。 最初は丹沢で虫に刺されたのかな、なんて考えていたのだが、それにしては刺された跡がない。しかもこんな広域にあるなんて、虫のわけがない。 こんな状態が2か月も続いた。こうなるとやはり心配だ。近くの医者に行くと、どうも虫刺されではない。丹沢でウルシのそばを通ってかぶれたんじゃないかという。 ウルシでかぶれるなんてことは、今までになかったことだ。だいたいあの日だってウルシの近くなんて通っていないし……。 そこまで考えてきて、仲間Bがタラの芽を食べながらつぶやいた一言を思い出した。 「タラの芽とウルシの芽はよく似てるからなぁ…」 急に全身が痒くなってきた。病院からそのまま図書館に行き、植物図鑑を借りて片っ端から調べると、 ガ~ン ![]() やっぱり、ウルシの芽を食べてしまったのだった…… みなさん、タラの芽を採取するときは気をつけましょうね。それからセリも。姿がそっくりで毒セリがあるから。 【参考】 タラの芽とウルシの芽はこんなに似ている。 ![]() |
「当社の商品は100%植物性なので皮膚トラブルは起こりません!
絶対にかぶれたりしません!!」
私「ウルシだって植物じゃないか」
販売員黙らせた。
いたことがありますが山菜も然りですか。
羨ましい生き方していらっしゃるんですね。
拙も今からでも考え直さなけりゃ、
生きてきた甲斐が無いな~。
そりゃ、怖い。
病院ではどういう治療をしてもらったのですか?
止めておきます。(^-^;
おもしろい!
販売員の顔が見たいです。
野草はけっこう怖いです。
ニリンソウやセリと間違えてトリカブトを食べちゃったら大変です。
気を付けましょう。
今ではこういうことができなくなりました。
時間もないし、気持ちがイマイチだし。
あの頃は良かったなぁ。
なにもしなかったです。
時間が解決するって…。
あれ以来、タラの芽は買うことにしています。
横浜市内でもよく見ますよ。
道路わきの斜面とかに。
谷戸坂ではフキノトウを見ました。
シルクセンターの前では桑の実を収穫したこともあります。
けっこう、食べられるものが多いのです。