夫の食事に悲鳴をあげている。

26日の昨日は日曜日、朝から雨が降っている。日曜日私は仕事がない時は８時まで寝てしまう。目覚めのいい夫は7時に起きてテレビを見ている。布団の中で朝は何を食べようと考えていると冷凍庫の中に弟からもらったトックが少し残っていた。トックを作って食べた。
昼食にスパゲテイにするといったら「この間の昼もスパゲテイだせったから焼きうどんにして」という。冷凍うどん2個しかないというと「もうええ」という。
インスタントのカレーをご飯にかけて食べた。
私は心の中で夜はみりん干しの魚を焼いて豆もやしの韓国風のスープを作って後はキムチなど保存食があるからこれでいいと思っていたら、夫は「焼肉を食べたい」という。うん？、金曜日、夕方からの取材で出かけたので夕食を作って出た。豚のテキを細く切って韓国風に焼いておいた。夫１人前にしては多いと思ったがそのままにしていったら好きだからほとんど食べている。私の分5切れほど残っているだけ。私はこれで夫は肉を食べたと思っているのに夫は食べた気になっていないようだ。
夫は自分の好きな食材なので近所のスーパーに肉を買いに行った。そのついでに28日のおでんの食材を頼むとそんな全部覚えられへんというのでメモに書いた。
肉の食材に夫は悪いと思ったのか私の好きなアンパンをご機嫌とりに買ってきた。
肉に野菜は必要、焼肉のたれの仕込みをしながら野菜を作る。ブロッコリーをゆがきその芯は細く切って焼肉と一緒に焼く。キャベツも洗って切る。
私は面倒と思いながらメリケン粉を練ってそこに葱と韓国の青唐辛子を細か切って入れている。夫の焼肉に付き合ってられない。私の好きなもの。青唐辛子の入ったチヂミを焼く。
こんなことで今日は冷蔵庫にあるもので済ませておこうと思ったら夫の体が肉を要求している。「肉が食べたい」と何回も昼間から言っている。それに私は根負けした。
朝から、ずっと濃い物を食べてビールを飲んでいる。この経費、主婦だからつい頭の中で計算している。１日に夫婦２人にしてはちょっと高い、もっと節約しないといけないと夫にいうと「はい、わかりました」と返事はいい。
いつもこんな繰り返しである。
また4・5日すると「肉の厚いステーキが食べたい」と言い出す。私は「今はそんな余裕がありません。現職ではない生活です。質素な生活をすることを考えて下さい」と言って怒ると「はい。わかりました」とまた返事はいい。また4・5日すると「カニの美味しいのを食べたい」という。寝言のように食べ物の話しを言う。主婦は冷蔵庫のあるもので工夫をしてすましたいと思っている。なのにうちの夫の頭は美味しいものが頭にいっぱいなのである。
さて、肉を食べたあと「食べ過ぎた。食べ過ぎた」と言って胃薬やら栄養剤やらいっぱい飲んでいる。肉がビール漬けになって薬漬けなっている。よくもまあ----と私は感心しながら年々老いてきているのに食生活はつちとも変わらない。反面、食べるのは元気な証拠と考えて私の財布が緩んでいる。
私は若い時は肉も好きだったが今は出し巻きに焼魚、そして味噌汁と菜っ葉の炊いたものがあればいい。私の食生活は和食に近くになっているのに夫の食事は肉そしてキムチやら豚足やらと、ハングパンチャン(韓国のおかず)を好んで食べるようになった。何でも韓国の薬味をいれて味付けしてほしいという。私はこれが続くと飽きてきて和食の薄味にする。
子どものころに食べたおかずが老いるにしたがってもどっている。ますますうちの夫婦は平行線の食材、食材購入に頭が痛い。