囲みの原稿で執筆者はソウル支社の特派員の黒田勝弘さん。タイトルは「ソウルから(ヨボセヨ=もしもし)―新・お釜の話」です。
韓国人は冗談が好きな民族であると紹介して今、韓国で政治がらみの風刺の1つで傑作として「大統領とお釜の話」を通して歴代大統領を皮肉った笑い話であるとしている。
初代の李承晩は国民にご飯を炊いて食べさせるため米国から借金して釜を買ったが肝心の米がなかった。次の朴正煕は農業をちゃんとやって米は炊いたが自分は食べる暇がなくて死んでしまった。次の全斗煥はそのご飯をたらふく食べた。次の盧泰愚は釜の底に残ったおこげまで食べてしまった。そのため次の金泳三は腹を立て釜を投げて壊してしまった。そこで金大中はクレジットカードで新しく電気釜を買ったが次の盧武鉉は電気コードの差込を間違って電気釜を壊してしまった。この小話、昨年から韓国の待で流布されている小話である。これは李承晩ぱ貧しい新米時代の象徴で朴正煕は経済発展を実現させたが暗殺事件で急死した。金大中はクレジットカード使用を国民にあおり国民を借金漬にしてしまった。そして自分の符丁(コード)の合う人だけ重視をした現大統領を皮肉っている。なんとも皮肉な風刺、最後にオチがある。壊れた電気釜を金正日がくれというので北に送った。そしたら鋳つぶして核爆弾を覆う鉄板にしてしまった。となっている。
いやはや、この風刺、韓国人は政治家をこうして冗談で皮肉ってしまう。もともと韓国人は暴力で人とのせめぎ合いをしない。口喧嘩で人とののしりあう。皮肉った話術が得意な民族である。
ここからは私の文章です。1950年代から1960年代、そして70年、80年、90年から21世紀、こんな冗談が文字にできることになった時代の変わりように私は驚いた。けっして大統領の悪口は表面に出してはいけない時代が長いこと続いた。私はそんな時代を思い出し李承晩の漁業確保のため李承晩ラインを作った時代も思い出した。韓日国交に至るまでの様々な事柄、ソウルから釜山までの高速道路にかけた朴正煕、政権をとった歴代の大統領、38度線の軍事境界線と対峙してきた。国民は多数の犠牲を払った。それでも明日に希望を持って植民地から解放された建国に励んだ。若者たちは現在の韓国から想像もつかないだろう。祖国の分断に翻弄された。在日同胞もそうだった。祖国の分断、そして動乱が起きたとき母が韓国語で言った言葉は今も耳に残っている。(うっちゃっこ(どうしょう)」。未だに南北分断が続く。母のこのことに嘆いてこんな言葉をいったのだろうか。
韓国人は冗談が好きな民族であると紹介して今、韓国で政治がらみの風刺の1つで傑作として「大統領とお釜の話」を通して歴代大統領を皮肉った笑い話であるとしている。
初代の李承晩は国民にご飯を炊いて食べさせるため米国から借金して釜を買ったが肝心の米がなかった。次の朴正煕は農業をちゃんとやって米は炊いたが自分は食べる暇がなくて死んでしまった。次の全斗煥はそのご飯をたらふく食べた。次の盧泰愚は釜の底に残ったおこげまで食べてしまった。そのため次の金泳三は腹を立て釜を投げて壊してしまった。そこで金大中はクレジットカードで新しく電気釜を買ったが次の盧武鉉は電気コードの差込を間違って電気釜を壊してしまった。この小話、昨年から韓国の待で流布されている小話である。これは李承晩ぱ貧しい新米時代の象徴で朴正煕は経済発展を実現させたが暗殺事件で急死した。金大中はクレジットカード使用を国民にあおり国民を借金漬にしてしまった。そして自分の符丁(コード)の合う人だけ重視をした現大統領を皮肉っている。なんとも皮肉な風刺、最後にオチがある。壊れた電気釜を金正日がくれというので北に送った。そしたら鋳つぶして核爆弾を覆う鉄板にしてしまった。となっている。
いやはや、この風刺、韓国人は政治家をこうして冗談で皮肉ってしまう。もともと韓国人は暴力で人とのせめぎ合いをしない。口喧嘩で人とののしりあう。皮肉った話術が得意な民族である。
ここからは私の文章です。1950年代から1960年代、そして70年、80年、90年から21世紀、こんな冗談が文字にできることになった時代の変わりように私は驚いた。けっして大統領の悪口は表面に出してはいけない時代が長いこと続いた。私はそんな時代を思い出し李承晩の漁業確保のため李承晩ラインを作った時代も思い出した。韓日国交に至るまでの様々な事柄、ソウルから釜山までの高速道路にかけた朴正煕、政権をとった歴代の大統領、38度線の軍事境界線と対峙してきた。国民は多数の犠牲を払った。それでも明日に希望を持って植民地から解放された建国に励んだ。若者たちは現在の韓国から想像もつかないだろう。祖国の分断に翻弄された。在日同胞もそうだった。祖国の分断、そして動乱が起きたとき母が韓国語で言った言葉は今も耳に残っている。(うっちゃっこ(どうしょう)」。未だに南北分断が続く。母のこのことに嘆いてこんな言葉をいったのだろうか。
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