mondovino。ワインスクールでいち早く割引券をゲットしていた私、今日、ちゅんきちを誘って早速見に行ってきました。そうそう。誰か知ってる人がいそうだなあ、と思っていたら、最近転職したばかりのMr.Hそ村がいらっしゃいました。
映画はあまり見に行かない私たち。映画評論はできませんが、ワイン好きとしては、結構楽しめた映画でした。
モンダヴィの成功に対して、モンダヴィに結果的に負けてしまったワインの造り手たちのお話がメインにつづられています。それに、ワインコンサルタントのミシェル・ロランが絡んでいたり、パーカーが絡んできたり、Spectator誌が絡んでいたり。また、ブルゴーニュのボアセ社の「あの疑惑」も明確に語られてて、かなり壮大な展開でした。
しかしながら、農作物で、ここまで哲学が語られるものってあるのでしょうか。
たとえば、日本で言ったら、お米。でも、歴史があるから、キヨニシキを絶対作る、とか、テロワールがお米に反映される、なんてことはあまり聞いたことがありません。ワインはキリスト教と切っても切り離せないものだったからだとしても、それは生活に欠かせなかったものだからだったはずなので。。。どこから、詩とか、哲学になって行ったんだろう???
ワインは詩人が作ると言っている、いわゆる「負け組み」と、人工的であっても美味しいものを作った方が良いと言う「勝ち組」。。。
どちらが良いのか、というのは、哲学者ではないのでわかりませんが。。。
やっぱり、お値段安くて美味しい(というか、自分の好きな)ワインがいいなあ、と思う即物的なわたし。その意味では、パーカーの言っている「ワイン評論家のためでなく、消費者の立場にたったスタンス」という点は共感できるものがありました。
それにしても、ハンディ・カメラでとった映画だったので、酔いました。。。
これから見られる方は、できるだけ後ろの席で見られるよう、お勧めいたします。