アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド映画三昧の1月上半期

2024-01-12 | インド映画

昨年は忙しすぎて、劇場でインド映画を見る機会があまり多くありませんでした。その反動で、2024年は幕開けからインド映画を上映する映画館に通い詰め、という感じです。それぞれの予告編をご覧に入れながら、1月前半の映画日記を記録しておきます。まず、新宿のK's cinemaで①と②を。

『ただ空高く舞え』(2020) 公式サイト
前に一度英語字幕で見ていたのですが、今度は日本語字幕付き。ただ、字幕の語尾とかがちょっと気になっているうちに、メニエル病の発作が発生して1時間弱暗闇の中で目まいと格闘する羽目に。映画はゆったりした気分で見ないとダメですね。大好きな秀作だったのに残念無念。

映画『ただ空高く舞え』予告編

 

『ヴィクラムとヴェーダ』(2022) 公式サイト
15分ほどの休憩を挟み、続いてこちらを。冒頭の30分ほどはやはり目まいの中で見ていたので、オープニングクレジットが時計と反対方向へ回って行きかけては戻る、というシュールな映像をたっぷりと体験。でも1時間ぐらいで目まいはおさまり、その後はタミル語版『ヴィクラムとヴェーダー』(2017)と比べながらこのヒンディー語版を見ました。う~ん、やっぱりタミル語版に軍配が上がるなあ。ヴィジャイ・セードゥパティの存在感はすごかったですね。

映画『ヴィクラムとヴェーダ』予告編

 

続いて、やっと席をゲットした<インディアンムービーウィーク2023 Part 2>の『後継者』(2023)を見にキネカ大森へ。

『後継者』(2023) <IMW>公式サイト
やはりヴィジャイの主演作は日本では大人気のようで、12月15日の<IMW>開始以来、これまで席を取ろうとしても瞬殺で満員になっていた作品です。この日はキネカ大森が大きい方のスクリーンで上映してくれましたが、やはり満員でした。ヴィジャイの人気はすごいですね。これまでいろんなヴィジャイの役柄を見てきましたが、『後継者』の主人公は一番普通っぽいというか、大家の三男坊で、ビジネス・ウォーを繰り広げながら父や兄たちに打ち勝ち、最後には家族の絆も回復させるファミリー・ドラマの中心人物。銃の撃ち合いで人が死ぬ場面がないのはありがたかったですが、ワルたちの外見が似たり寄ったりで個性ゼロだし、テレビドラマみたいな場面が多くてちょっと残念。この作品に続く『Leo(リオ)』(2023)の方が断然面白いので、そちらの上映もぜひ。

Varisu - Official Trailer | Thalapathy Vijay | Rashmika | Vamshi Paidipally | Dil Raju | S.Thaman

 

というのが今日までで、明日以降はこちらになります。

『カルプナー』 公式サイト
 1948/インド/モノクロ/153分/原題:Kalpana कल्पना
 監督:ウダイ・シャンカル
 出演:ウダイ・シャンカル、アムラー・ウダイ・シャンカル、ラクシュミー・カーンター、ビレーンドラ・バネルジー、ウシャー・キラン
インド舞踊の歴史で中心的存在であるウダイ・シャンカルが4年の歳月をかけて完成させた自伝的作品。伝統芸術に新たな息吹を吹き込もうと奮闘する青年の物語を中心に、独立直後のインドのポストコロニアルな想像力が超現実的な映像表現のうちに解き放たれる。世界映画基金(以下WCF)の協力を得て、2012年にインド国立フィルム・アーカイブが所蔵するデュープ・ネガとポジをもとにWCFがデジタル修復を行った。「カルプナー」とはヒンディー語で想像、空想を意味する。(チラシより)
上映日時:1月13日(土)12:30★上映後に講演あり
     1月30日(日)15:00
★上映後の講演:チェチーリア・チェンチャレッリ(FCBディレクター)/約60分/逐次通訳付き
会場:国立映画アーカイブ2F 長瀬記念ホールOZU
料金:一般 1,300円/高校・大学生・65歳以上 700円/小・中学生・障害者手帳をお持ちの方(付添者1名まで) 500円
チケット販売:オンライン(各上映日の3日前正午から各上映回の開映15分前まで)
       窓口販売(各上映回の開映1時間前から5分前まで若干数販売)

75年前のモノクロ作品なので、皆さん見に来て下さるだろうか、とちょっとドキドキ。講演もあるので、それを楽しみにしている私です。予告編がYouTubeにないので、劇中の舞台公演から、監督兼主演のウダイ・シャンカルが踊るシーンと、ディワーリーのシーンをどうぞ。

Kalpana - 1948 - Dance

 

Kalpana - 1948 - Deep Jalao

 

『Guntur Kaaram(グントゥールの辛味)』 英語版Wiki
 2024年/テルグ語/162分/英語字幕
 監督:トリヴィクラム・シュリーニヴァース
 出演:マヘーシュ・バーブ、シュリーリーラ、ミーナークシー・チャウダリーほか
■①1月14日(日)午前11:30~午後2:30
 ②1月14日(日)午後3:00~6:00
 会場: ヒューマックス・シネマズ池袋 アクセス
■料金:大人2800円、子供1400円(小学生以下)
■主催:インドエイガ・ジャパン HP 
■チケット予約:劇場サイトにて予約受付中

※NTR Jr.主演作『アラヴィンダとヴィーラ』(2018)やアッル・アルジュン主演作『Ala Vaikunthapurramuloo(ヴァイクンタプラムにて)』(2020)のトリヴィクラム・シュリーニヴァース監督の最新作。

この作品も、マヘーシュ・バーブの魅力が炸裂しているようです。S.S.ラージャマウリ監督の次回作に主演するマヘーシュ・バーブの顔を、この機会にじっくり拝んでおこうと楽しみにしています。特にマヘーシュ・バーブの声が好きな私ですが、ついでに言うと、彼の奥さんのナムルター・シロードカルも好き。ずっと愛妻家でいてね。

Guntur Kaaram Theatrical Trailer | Mahesh Babu, Sreeleela | Trivikram | Thaman

 

このほかにも、インド映画は新文芸座等でいろいろ上映されているようです。詳しい情報はこちらのサイトで確認してみて下さいね。では、2024年もインド映画三昧! ということで、同志諸君、がんばりましょう!!


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