インド映画『RRR』(2022)関連本第2弾、「『RRR』公式メモリアルブック」が、ついにその姿を現しました。ご恵存下さいました松竹の出版企画室様、ありがとうございます。紙質も極上で、実に美しい本になり、感激です。こちらが表紙です。
ご存じ、「最強の肩車」シーンですね。実はこのシーン、『RRR』ファンによって選ばれた「『RRR』のここが好き！ 名場面TOP10」で第1位となったシーンなんです。私はてっきり、「♫ナートゥ ナートゥ」の超絶ダンスシーンだと思っていたのでちょっと意外でした。という風に、この本はまず、『RRR』ファンの熱い声の記録から始まります。そして、以前こちらでご紹介したように、「映画を徹底解説」、そして「ビジュアルで振り返る『RRR』」と続きます。この2つがもう、涙なしには見られないずしりと重い内容になっていて、何度も何度も読み返し＆見返したくなります。「映画を徹底解説」の中の「字幕採録／テルグ語・文化解説」は、藤井美佳さんの字幕と、もうひとつの『RRR』関連本である「RRRとの対話」（PICK UP PRESS）の著者でもある山田桂子さん（茨城大学教授）の字幕監修による格調高い日本語字幕が丁寧に採録されており、数々の名台詞を味わい直すことができます。そしてさらに、児玉望さん（熊本大学教授）による詳しい解説が付け加えられていて、各場面の理解を深めるのにとっても役立ちます。「RRRとの対話」と重なる解説もあるのですが、アプローチの仕方が違う解説もあって、読み比べてみると映画への理解が一層どころか、三層にも四層にも深まっていく感じがします。どちらの本も、映画関連書籍としてはピカいちですね。
そしてすごいのが、「ビジュアルで振り返る『RRR』」のパートで、チラッとこの本の該当ページを盗撮(?)してしまいましたが、こんな風に1ページに9カットずつが7ページと、あとの1ページが6カットなので、合計69カットの写真がぎっしりと詰め込まれています。それも、見たことのないカットがやたら多い!! こんなに画像があるのなら、もうちょっと宣材として使わせていただきたかった...😢。いやいや、この本のために、新たに抜き焼きされた画像かも知れませんね。1枚1枚じっくり見ていると、時間の経つのを忘れます。そして、これに続く「コンセプトアート」「メイキング写真」「来日写真」も貴重なカットがいっぱい。特に「コンセプトアート」は、ラージャマウリ監督のフィルム・メイキングを知る上での実に貴重な資料で、1枚につき1ページぐらいの解説がほしい代物です。その後の「映画としての『RRR』を探求する」の沖田瑞穂さんらによるコラム4本も、専門性の高い解説となっていますし、さらにその後には「『RRR』をもっと楽しもう！」と題して、これまた歌詞やロケ地のことなどが解説されています。この本1冊で、丸1日た～っぷりと楽しめること請け合いですが、それにしても貴重な資料となる本ですので、ご献本下さった以外にもう1冊買っておこうと思っている私です。
「『RRR』公式メモリアルブック」をご存じか？
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献本していただいたのは、私が最初にちょっとした資料を提供したのと、初校を全部読ませていただいていろいろチェックしたからなのですが、そのせいで2カ所に私の名前が出ています。初校ではミスを見つけたり、ヒンディー語のカタカナ表記をちょっと直していただいたりしたのですが、その初校からさらに手が入って、この充実した書籍が世に出たようです。「『RRR』公式メモリアルブック」は書店には並ばず、Amazonでも買えないので、松竹の映画・アニメグッズショップ『Froovie/フルービー』で買っていただくことになります。まだ予約をなさっていない方は、こちらからどうぞ。と、サイトを見てみたら、いろいろグッズが出ているんですね～、すごいです。
もう一つの書籍「RRRとの対話」（上写真）も超充実した内容なのですが、「観客の反応など、ミーハーな部分が記録されていないのは残念」「作品画像がまったくないのは潔いが、やはりそれぞれのシーンを見てみたくなる」という不満も少し感じてしまいます。ところが、それを補った形になっているのが本書「『RRR』公式メモリアルブック」で、両書籍の内容は実に上手に棲み分けをしている、と言えそうです。あまりにも奇跡的すぎて、これも『RRR』という作品の持つ不思議なパワー故か、と思ったり。こういう事例は二度と出ないかも知れませんね。
さてさて、残るは『RRR』のソフトだけです。噂によると貴重な特典映像も収録されるとのことで、とっても楽しみです。「RRRとの対話」「『RRR』公式メモリアルブック」そして『RRR』DVD／Blu-rayという三つの宝が揃うのを、首を長くして待っていますのでツイン様、よろしくお願い致します!!
最後に久しぶりに「♫ドースティー（友情）」の歌を聴いてみましょうか。日本語字幕付きです。去年の今頃は、ゴールデン・グローブ賞の主題歌賞受賞で盛り上がっていたんでしたね～♥
『RRR』DOSTI 日本語字幕版
3時間の大作をたった1時間35分と言う限りある時間に見事に凝縮されておりました。
あの素晴らしさは言葉で語るより見て、体感して頂きたいです。
CGの使えない生の舞台で、人間が身体で表現する素晴らしさを楽しみにされて下さいね。
生のナートゥダンスの迫力は凄かったです。
礼真琴さん、暁千星さん、星組のエネルギーの高速ダンス、素晴らしかったです👏
歌ももちろん、コーラスにゾクゾクさせられました。
宝塚大劇場でご覧になったのですね。
上演時間は1時間35分なのですか！
宝塚の演出力には以前の「オーム・シャンティ・オーム」でも舌を巻きましたが、書いて下さったように「RRR」もすごそうで楽しみです。
東京宝塚劇場のチケット販売は、一般は1月28日（日）朝10時からなので、希望の日の席を取りこぼさないようにしないと。
販売サイトはこちら↓ですので、ご希望の方はトライしてみて下さいね。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2024/rrr/index.html