今日は室内でも32度もあり、湿度50%超でほんとに参りました。こんな時目に浮かぶのは、涼しげな雪山の景色ですが、アジアの最高峰エベレスト(チベット名:チョモランマ/ネパール名:サーガルマーター/8,848m)や聖なる山カイラースがあるヒマラヤ山脈は、アジアでの雪山代表格でしょう。そのヒマラヤを舞台にした作品が、7月に2本公開されます。それで少しは涼しくなっていただこうという、「7月はヒマラヤへ」特集。まずは韓国映画でその名もズバリ、『ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆~』からどうぞ。
『ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆~』 公式サイト
2015年/韓国/韓国語/124分/原題:히말라야
監督:イ・ソクフン
主演:ファン・ジョンミン、チョンウ、チョ・ソンハ、チョン・ユミ
配給:CJ Entertainment Japan
宣伝:ポイント・セット
※7月30日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか、全国順次ロードショー
©2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
実話をもとにした本作の主人公は、韓国の登山家オム・ホンギル(ファン・ジョンミン)。物語は、1992年に彼が率いるチームがネパールで、カンチェンジュンガ峰(8,486m)の6,500m地点において遭難しかけたテミョン大学の学生たちを助けるところから始まります。遭難寸前で助けられた大学生のパク・ムテク(チョンウ)は、亡くなった仲間の遺体を収容したいがためにホンギル隊長の言うことをきかず、ついにはホンギルから、「お前は二度と山に登るな。独断で暴走するバカに山に登る資格はない!」と怒鳴りつけられてしまいます。
ところがその後、韓国に戻って8,000メートル級の山14座完全制覇をめざし、チームの仲間たちと訓練に明け暮れるホンギルの所に、ムテクと友人パク・ジョンボク(キム・イングォン)が押しかけメンバーとなってやってきます。家までやってきて、ちゃっかりとホンギルの妻(ユソン)や子に馴染んでしまった2人を追い返すわけにもいかず、ホンギルは彼らを受け入れることに。それまでの隊のメンバー、統括的な立場にあるイ・ドンギュ(チョ・ソンハ)や、唯一の女性隊員チョ・ミョンエ(ラ・ミラン)はじめ、ベテランのメンバーたちにも受け入れられた2人は、次なる13番目の目標、カンチェンジュンガ登頂に向けて訓練を続けます。そして、ホンギルと共に2000年5月に登頂に成功したムテクは、以後ホンギルの片腕となって、K2(8,611m)の登頂にも成功するのです。
しかしながらその頃から、ホンギルの足の故障が本格化し、彼は現役引退を考え始めます。そんな中2004年に、ムテクはホンギルに替わって隊長となり、エベレスト登頂に挑むのですが、その中で悲劇が起きてしまいます。見事登頂に成功した下山途中、ムテクとジョンボクが遭難、それを助けようとしたジェホンも遭難し、3人の遺体はエベレストに取り残される形になったのです。ムテクの最愛の妻スヨン(チョン・ユミ)ら遺族から、「遺体のない葬儀なんて」と泣かれたホンギルは、ムテクらの遺体をエベレストから連れ戻そうとするのですが....。
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韓国で昨年の興収ベストテンの第8位(昨年末時点。まだ上映が続いていたので、順位がアップしているかも)に入る本作を作ったのは、『ダンシング・クイーン』(2012)と『パイレーツ』(2014)という大ヒット作を世に出したイ・ソクフン監督。本年44歳なので、今最も油が乗った時期と言えるでしょう。心温まる作品や、楽しい娯楽作だけでなく、『ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆』のような、じっくりと腰を据えて撮ることが必要な作品もOKと証明したイ・ソクフン監督、これからさらに化けるかも知れません。下に予告編を付けておきますが、大迫力の公式サイトもぜひご覧になってみて下さいね。
亡くなった後輩のために突き進む!映画『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』予告編