アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

<インディアンムービーウィーク(IMW)2021>パート3開催決定!

2021-11-25 | インド映画

本日の毎日新聞の夕刊を見ていたら、こんな記事が掲載されていました。「世界的ヒット『囚人ディリ』日本で公開 歌わず踊らず インド映画変化」。内容は、<インディアンムービーウィーク(IMW)>を開催したり、現在全国で公開中の『囚人ディリ』(2019/公式サイト)を配給したりしている会社SPACEBOXの社長、アンバラシ・デュライパンディアンさんへのインタビューを中心にまとめた記事で、ネットでも「毎日新聞」のサイトのこちらで読めます。紙面にはカラー写真も使ってあって目を引きますので、ちょっとその写真も載せておきます。

SPACEBOXさん、このブログでは今年一番多くキーを打った固有名詞だと思いますが、インド映画のために力を注いで下さってありがたいです。社長を支える日本人スタッフやアドバイザー、字幕翻訳者の皆さんの奮闘ぶりも特筆もので、おかげで我々は日本語字幕で面白い作品を次々と見ることができます。今回はぜひ、『囚人ディリ』をヒットさせて、来年に繋げていただきたいと願っています。

そのSPACEBOXさんの主催する<IMW2021>ですが、今年は「パート3」まで開催となります。今回も、新たに上映される作品は面白い作品ばかり。詳しいストーリーと予告編はIMWのサイトに譲りますので、作品データと、予告編以外の動画をどうぞ。

<IMW2021パート3>

【上映作品】

1.『無職の大卒 ゼネコン対決編』  

     

©️V. Creations, ©️Wunderbar Films 

 2017年/タミル語/125分/原題:Velaiilla Pattadhari 2/வேலையில்லா பட்டதாரி 2
 監督:サウンダリヤー・ラジニカーント
 出演:ダヌシュ、カージョル、アマラ・ポール、サムドラカニ、ヴィヴェーク
 配給:SPACEBOX

<cinetamaより>ダヌシュにカージョルという意外な組み合わせ。カージョルは以前『Minsara Kanavu(電撃的な夢)』(1997)というラージーヴ・メーナン監督作のタミル語映画に出演したことがあるのですが、セリフを憶える、というかセリフを言うのが大変で、以前来日した折には「私が何か言うとみんな笑うのよ。もう二度とタミル語映画には出ない!」と言っていたんですが、ダヌシュ夫妻に口説かれたんでしょうね。本作は公開時にシンガポールで見ましたので、こちらで紹介しています。メガネ顔のダヌシュがステキなソング&ダンスシーンを付けておきます。

Torture Of Raghuvaran - Ucchathula (Video Song) | Velai Illa Pattadhaari 2 | Dhanush, Amala Paul


2.『バジラーオとマスターニー』

©️Bhansali Productions ©️Eros Worldwide

 2015年/ヒンディー語/158分/原題:Bajrao Mastani/बाजीराव मस्तानी
 監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
 出演:ディーピカー・パードゥコーン、ランヴィール・シン、プリヤンカー・チョープラー、イルファーン・カーン(ナレーション)
 音楽:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
 配給:SPACEBOX

<cinetamaより>これはもう、至高の歴史映画と言っていい作品で、特にソング&ダンスシーンの数々が素晴らしいです。その中から、ディーピカー・パードゥコーンとプリヤンカー・チョープラーの競演ソング「Pinga」をどうぞ。「ピンガ」というのは、マハーラーシュトラ地方で花嫁を迎えた時に、特にバラモン・カーストの女性たちによって祝われる一連の儀式だとか。この映画に当てはめると、「なるほど~」となりますので、ぜひご覧下さいね。

Pinga Full Video Song | Bajirao Mastani

 

3.『ジョンとレジナの物語』

©️A. R. Murugadoss productions, ©️Fox STAR Studios, ©️Next Big Film Productions

 2013年/タミル語/164分/原題:Raja Rani/ராஜா ராணி
 監督:アトリ
 出演:アーリヤー、ナヤンターラ、ジェイ、ナスリヤ・ナシーム、サティヤラージ
 音楽:G・V・プラカーシュ・クマール
 配給:SPACEBOX

<cinetamaより>『マジック』(2016)、『ビギル 勝利のホイッスル』(2019)等の大ヒット作をたくさん世に出しているアトリ監督のデビュー作。作曲のG.V.プラカーシュ・クマールはA.R.ラフマーンの甥で、俳優としても『世界はリズムで満ちている』で主演するなど活躍中の人気作曲家です。アーリヤーの主演映画は『Naan Kadavul(我は神なり)』(2009)しか見ていないので、こんな好感度大な顔だったのか、とびっくりしています(笑)。ナヤンターラとのラブリーなソング&ダンスシーンをどうぞ。

Chillena Video Song | Raja Rani | Aarya, Jai, Nayanthara, Nazriya Nazim

 

4.『鼓動を高鳴らせ』

©️Excel Entertainment, ©️Junglee Pictures

 2015年/ヒンディー語/174分/原題:Dil Dhadakne Do/दिल धड़कने दो
 監督:ゾーヤー・アクタル
 出演:アニル・カプール、プリヤンカー・チョープラー、ランヴィール・シン、アヌシュカー・シャルマー、ファルハーン・アクタル、アーミル・カーン(ナレーション)
 音楽:シャンカル=エヘサーン=ローイ
 配給:SPACEBOX

<cinetamaより>『ガリーボーイ』(2019)のゾーヤー・アクタル監督作品。本作でも、ワンカットで撮ったソング&ダンスシーンがあるなど、光る手腕が見られます。そのシーン、地中海クルーズ船中でのパーティー場面をどうぞ。ランヴィール・チンさんはプリヤンカー・チョープラーと踊っていますが、これは姉弟。チンさんの本命はアヌシュカー・シャルマーです。

'Gallan Goodiyaan' Full VIDEO Song | Dil Dhadakne Do | T-Series

 

5.『デーヴィド 二つの物語』

©️Getaway Films Rampage, ©️Motion Pictures, ©️Reel Life Entertainment Pvt. Ltd., ©️Reliance Entertainment

 2013年/タミル語/127分/原題:David/டேவிட்
 監督:ビジョイ・ナンビヤール
 出演:ヴィクラム、ジーヴァー、ナーサル、タブー
 音楽:プラシャーント・ピッライ、アニルドほか
 配給:SPACEBOX

<cinetamaより>ビジョイ・ナンビヤール監督による『デーヴィド』は、タミル語版とヒンディー語版(下写真)の両方が、一部ストーリーや出演者を変えて作られています。ヒンディー語版の方は、ヴィクラムとニール・ニティン・ムケーシュ、そしてカナダで活躍するヴィナイ・ヴィルマ-ニーが3人の「デーヴィド」を演じています。タミル語版の方が出来がよかったのでは、と思うので、楽しみです。

 

6.『心のままに』

©️Colour Yellow Productions, ©️Phantom Films

 2019年/ヒンディー語/156分/原題:Manmarziyaan/मनमर्जियां
 監督:アヌラグ・カシャップ
 出演:タープシー・パンヌー、アビシェーク・バッチャン、ヴィッキー・コウシャル
 音楽:アミト・トリヴェーディー
 配給:SPACEBOX

Daryaa | Full Video Song | Manmarziyaan | Amit Trivedi, Shellee | Vicky Kaushal, Taapsee Pannu

 

<cinetamaより>この作品に関することではなくて申し訳ないのですが、ヴィッキー・コウシャルは目下、カトリーナ・カイフとの結婚のニュースがボリウッドでの熱い話題となっています。本日の記事では、結婚登録を済ませたあとラージャスターンに場所を移し、豪華な結婚披露宴が行われる模様、と報道されています(ソースはこちら)。ヴィッキー33歳、カトリーナ38歳ですが、どちらもとてもいい人なので、お似合いのカップルだと思います。お2人とも、ちょっと早いですがお幸せに!


[再上映作品]

7.『イングリッシュ・ミディアムイングリッシュ・ミディアム』

©Maddock Films, ©Skywalk Films

 2020年/インド/ヒンディー語/145分/原題:Angrezi Medium/अंग्रेज़ी Medium
 監督:ホーミー・アダジャーニア
 主演:イルファーン・カーン、ラーディカー・マダン、ディーパク・ドーブリヤール、カリーナ・カプール
 音楽:サチン-ジガル
 配給:SPACEBOX

8.『マジック』

© Sony Music India, © Sri Thenandal Films

 2017年/タミル語/169分/原題:Mersal/மெர்சல்
 監督:アトリ
 脚本:アトリ、V・ヴィジャエーンドラ・プラサード、ラマナギリーヴァーサン
 出演:ヴィジャイ、サマンタ、カージャル・アグルワール、ニティヤ・メーノーン、S・J・スーリヤー、サティヤラージ
 音楽:A・R・ラフマーン
 配給:SPACEBOX

9.『ムンナー・マイケル』

©Next Gen Films, @Eros Worldwide

 2017年/インド/ヒンディー語/140分/原題:Munna Michael/मुन्ना माइकल
 監督:サッビール・カーン
 脚本:ヴィンミー・ダッター
 出演:タイガー・シュロフ、ナワーズッディーン・シッディーキー、ニディ・アグルワール、ローニト・ロイ、パンカジ・トリパーティー
 音楽:タニシュク・バグチ、ミート・ブロスほか
 配給:SPACEBOX

10.『ラーンジャナー』

©️ Colour Yellow Pictures ©️ Eros Worldwide

 139分/2013年/ヒンディー語/原題:Raanjhanaa/रांझणा
 監督:アーナンド L. ラーイ
 出演:ダヌシュ、ソーナム・カプール、、モハンマド・ジーシャン・アユーブ、スワラー・バースカル
 音楽:A・R・ラフマーン
 配給:SPACEBOX

11.『フライング・ジャット』 

©️Balaji Motion Pictures

 151分/2016年/ヒンディー語/原題:A Flying Jatt/ए फ्लाइंग जट्ट
 監督:レモ・デソウザ
 出演:タイガー・シュロフ、ジャクリーン・フェルナンデス、アムリター・シン、ケイケイ・メーナン、ネイサン・ジョーンズ
 音楽:サチン-ジガル
 配給:SPACEBOX

 

[インディアンムービーウィーク(IMW)とは]
インド映画に特化した映画配給会社SPACEBOXがセレクトした作品を、日本語字幕付きで上映する特集企画です。映画大国として知られるインドから日本未公開作品を中心に紹介し、インド映画の多様性を味わえる企画を組んでいます。2019年に第1回を開催し、各年、10作品前後を紹介。2021年は6月に「IMW2021パート1」、9月に「IMW2021パート2」を開催しました。
他方、コロナ禍により劇場に足を運べない方々に向け、配信サービス「インディアンムービーオンライン(https://www.im-o.net/)」にて過去の上映作品の一部を有料配信し、またDVDの販売も行なっています。

【開催日程・上映劇場】
12月17日(金)〜1月13日(木) 東京:キネカ大森
12月17日(金)~12月29日(水) 
  東京:新宿ピカデリー、MOVIX 昭島
  埼玉:MOVIX三郷
  千葉:MOVIX柏の葉
  愛知:ミッドランドスクエア シネマ
  大阪:MOVIX堺
  九州:熊本ピカデリー
12月17日(金)〜1月6日(木)
  大阪:なんばパークスシネマ
  兵庫:神戸国際松竹

※上映作品は劇場によって異なります。
※万が一感染症が拡大した場合は、状況により、開催の延期・中止の可能性があります。開催情報は、IMW公式サイトおよびSNSにてお知らせします。
◆ チケット料金 1,900円(税込)均一
 (キネカ大森のみ、学生は1,500円、シニア1,200円)
◆ 主催 SPACEBOX
◆ 公式サイト https://imwjapan.com/

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インド映画自主上映会のお知らせ | トップ | <香港映画祭2021>昨日より... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インド映画」カテゴリの最新記事