昨年、ホテルの冷房でひどい風邪を引き、その後のムンバイと帰国後2ヶ月間をふいにする原因となったチェンナイ。今年も同じホテルにするかどうか迷ったのですが、場所が便利(Tナガルという衣類関係の店がいっぱい集まっている場所で、賑やかな所まで徒歩圏内)なのと、ホテルの朝食が豪華なので、それに惹かれて今年もレジデンシー・ホテルにしたのでした。
しかし、今年は思いがけない伏兵が。WiFiが繋がらない、繋がってもすぐ「インターネット接続なし」マークになってしまうのです。しばらくいろいろやっていると、あの扇形マークになることもあるのですが、そのいろいろやるのが面倒なことこの上ない状態でして...。普通、ホテルのログインサイトが出てくるはずなのですが、それも出てきません。今もパソコン画面の右下は毛糸玉みたいなマークが出ています。この記事を書き上げるまでに、写真をアップしたりするたびにあっちをいじったりこっちをいじったりしなければならず、やっぱりホテルを変えた方がよかったか、とがっくり。スタッフも変な人はいない、いいホテルなんですけどねー。
パソコンとかIT関係は専門のスタッフがいて、上写真の人はジャヴィートさんと言います。ネットが繋がらない! とフロントに訴えに行った時にまず呼ばれてやってきてくれ、今度は部屋でやっぱり繋がらない! となった時、ルームサービスの人に呼ばれてまた来てくれて...。でもね、安定した接続になるようにしてもらいたかったのよ、私。こうしょっちゅう毛糸玉出現では、ダメじゃないですか。でも、ジャヴィートさんはチップを固辞したので(自分のポリシーなのか、ITスタッフの誇りがあるので受け取らなかったのか不明)、文句は言えません。代わりに、小さい子のお土産に持ってきていたキティチョコをあげたけど、今頃苦笑しているかも。
もう一つの課題は、部屋を留守にした時に自動的に流れ出る冷気です。これのせいで、毎日部屋に帰るとギンギンに冷えていて、夜も寒くて寝られない、というのが前回の風邪引き原因だったのでした。と言うわけで、今回はちょうど冷気吹き出し口を塞げる段ボールを持参し、それを止めるためわざわざ百均のを避けて、DIYの店で買った幅の細いガムテも持参したのですが、ガムテは手荷物に入れていたら昨日のデリーから飛行機に乗る時、セキュリティ・チェックで取り上げられてしまったのです。混み合っていたので「なぜダメなんですか?」と聞くのはやめて素直に従ったのですが、そういえば、ハイジャック映画などでガムテで手を縛り、口に貼って猿ぐつわがわりにする、とかいうシーンもありましたね。しかし、そういうことに使えるには、銃器も持っているとかいう場合でしょう? ガムテだけでどうやってハイジャックできるのさ? とは言え、以前聞いた話だと瞬間接着剤in手荷物もダメだそうなので、今後は必ず預ける荷物に入れることにしなくては、と反省。
で、それをフロントで訴えたところ、電気系統担当らしいヴィクラムさんがやってきてくれました。最初は何を言われているかわからないようでしたが、やっとわかってもらえたあと、やおら入り口の天井板を開けて中をごそごそ。電気系統の配線が見えますので、その中で、スイッチによる冷房は生かしたままにし、自動的に流れる冷気は切ってくれました。多分、これで、留守中の冷気ブリザード状態はなくなると思います。本当に助かりました。冷房が入らないとお掃除の時など大変だと思うので、うまい具合にセッティングしてくれてGJです。下は、私の部屋のお掃除係の人で、Riangさん。ミゾラムから来ているそうです。ゴミ箱を空にし忘れたり、ちょっと抜けているところはあるものの、きれいにお掃除してくれます。
以上が昨日、3月2日のレポートなのですが、今日になってもWiFi状態は一向に改善せず、もう神経切れそう。とりあえず神頼みでいつも行くカパレーシュワラ寺院に行って祈ることに。今回はチェンナイ到着後、ウーバー・カーではなくてウーバー・オートを便利に利用しています。安いし(かなり走っても150ルピーぐらい。同じ距離を「オートどうですか」と寄ってくる人は「300ルピー」とか平気で言います)、1ルピー単位まで正確に受け取るというか、きちんとおつりもくれるし、もう、運転手さんの鑑です! みんな、ウーバー・オートに鞍替えすればいいのに。下は正直者のオート運転手さん。ウーバー・オートの車は、なぜか入り口の扉を付けているものが多い。
カパレーシュワラ寺院では、昨日からの疲れが出たのかメニエル病の発作が起きてしまい、寺院に入ってすぐの日陰で30分ほど休んでいました。気温は33度で日差しもきついのですが、日陰にいると快適です。チェンナイのおばあちゃん(1人はベターッと横になっていた)と並んで、日本のおばあちゃんもボーッと時間を過ごしました。今年はなぜか、鶏と猫が目立ったカパレーシュワラ寺院。ホントは撮影禁止(お金を払えばOK)なのですが、みんなセルフィーとかいっぱい撮っているので、寺院内部じゃなかったらいいだろう、とパチリ。
で、そのご利益でもないのですが、帰ってきてフロントに「WiFiが...」と訴えると、男性のフロントマンが「じゃあ、部屋を変えましょう」と言ってくれ、やれやれと部屋に戻ったらそのまま意識不明に。その後、電話も何もかかってこず、2時間ほど眠ってまたフロントに行き「部屋を変えてくれるお話はどうなったの?」と言うと、今度は別の男性フロントマンが「マダム、今のチェンナイはWiFiが繋がりにくいんですよ」ととうとうと言い訳を始めます。「じゃあ、あきらめろってこと?」とムカついて反論していたら、そばにいた女性のフロントレディが「やるから来て」という感じでカウンターから出てきて、別の階の部屋に連れて行ってくれました。その時パソコンも持参していたのですが、その部屋ではちゃんとアンテナマークが出ます。「ここでよければ交換しますよ。荷物をパッキングしたらフロントに電話して」というわけで、今は別の部屋に移ってきたところです。しかし、スネーハーさんというこのたくましいフロントレディも、部屋番号とゲストの姓によるWiFiアカウント情報を入れるのを忘れていたらしく、部屋でいざ使おうと思ったら「そのアカウントは期限が切れています」と出てきてまたフロントに行く私。一緒に部屋に来てくれた彼女は、ちょっとくやしそうな顔でパソコンをいじっていましたが、「IT担当に言ってくるわ」と出て行き、その後やっと使えるようになった次第です。
長い悪夢を見ているような丸2日間でしたが、やっと扇マークが安定して出るようになりました。言ってみるもんですねえ。スネーハーさん、ありがとう。でもまだ、冷房の配線変更をしてもらう、という課題が残っているのでした。明日は月曜日だから、ヴィクラム君が出勤するに違いない。どうかうまくいきますように。